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【ボディカウントは本当に重要?】“何人と寝たか”より大切なもの──性・価値観・ダブルスタンダードを徹底解説

 

 

ボディカウントは重要なのか?いまこそ終わらせたい「人数論争」

 

「何人と寝たか」で人を判断する——そんな瞬間に、胸の奥がチクッと痛んだことはありませんか?

 

自分のことを正直に話したのに、相手の表情が変わった。
楽しかった会話が、急に気まずくなった。
「しまった、言わなきゃよかった」と後悔が押し寄せる。

 

 

“人数で価値は決まらない——あなたが歩んできた経験には、もっと深い意味がある。この記事では、その視点を取り戻していく。”

 

 

それなのに、逆に相手の過去は“武勇伝”みたいに語られる。
気づけば、性の経験にまつわる数字は、 いつだって女性にだけ重くのしかかる——そんな不公平さを感じたことはないでしょうか。

 

でも、本当は誰の過去も数字なんかで語れるはずがありません。
そこには、勇気や喜びや後悔や、孤独や解放や好奇心……
人それぞれの“ストーリー”が確かに存在しています。

 

人数で価値は決まらない。
あなたが歩んできた道のりには、もっと深い意味がある。

 

そのことを、この記事で一緒に取り戻していきましょう。

 

 

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ボディカウントが気にされる理由:科学・心理学的な背景

 

1. 健康リスクへの不安(STIに関する誤解)

スウォンジー大学の進化心理学者 Andrew Thomas博士によると、 性行為をした相手の数が多いほど性感染症リスクが上がるという一般的な認識があるため、 ボディカウントを気にする人が一定数いるといいます。

 

ただし博士はこうも指摘しています:

 

「性行為をした人数が少なくてもSTIに感染することはあり、人数が多い人でも安全なセックスを徹底している場合もある」

 

人数=リスクではないという点が重要です。

 

 

2. 浮気の可能性を読み取ろうとする心理

博士の研究によると、 性的パートナーが多い人は「カジュアルセックスへの欲求が高い」と見られやすい傾向があります。

 

そのため、長期的な関係を求める人は「この人は本当にまじめな関係を求めているのか?」 と不安になることがあるのだとか。

 

ただしこれは“傾向”に過ぎません。
誰もが当てはまるわけではありません。

 

 

 

3. 社会的な性道徳とダブルスタンダード

 

性教育の不足、SNSでの言論制限、宗教的・文化的な価値観、そしてインフルエンサーの影響もあり、「性は少ないほうが“価値がある”」という偏見が根強く残っています。

 

特に女性やマイノリティほど、その影響を強く受けやすいといわれています。

 

 

ボディカウントのダブルスタンダード:女性のほうが厳しくジャッジされる現実

 

多くの女性の声から見えてきたのは、 “男性のほうが人数に寛容と言われながら、実際は女性がより批判されやすい” という矛盾。

 

例:

 

  • 男性は100人以上と寝ていても「経験豊富」
  • 女性は5人で「多い」扱い
  • 男性が自分より人数が多い女性に引け目を感じて攻撃的になる
  • 男性側の未熟さ・不安から人数を気にするケースが多い

 

女性の多くは 「人数を気にする男性ほど自分に自信がない」 と感じていることがわかります。

 

 

経験が多い=悪い?実は“人数”は能力を示さない

 

性教育者Ruby Rareはこう断言します:

 

「経験が多いことがマイナスになる分野なんて他にない」

 

大切なのは人数ではなく…

 

  • 自分の欲求を理解しているか
  • コミュニケーションができるか
  • お互いを尊重した関係が築けるか

 

経験が多い=浮気性
経験が少ない=誠実

 

といった図式は根拠がありません。

 

 

 

男性側の本音:低いボディカウントに不安を感じる男もいる

 

一部の男性は「低い人数」のほうに不安を感じると語ります。

 

  • 経験が少ないと“後から遊びたくなるのでは?”
  • 性的相性より“今後の不満”を心配する
  • 過去の経験数より「良い経験かどうか」を気にする男性も多い

 

つまり、 男女ともに“人数”ではなく“質”を重視している人が増えている
ということです。

 

 

ボディカウントより大切なのは「快感・尊重・つながり」

 

性教育者のRare氏はこう言います:

 

「人数に執着することは、あなた自身の性の自由を狭めるだけ」

 

もっと集中すべきことは:

 

  • どれだけ自分を大切にできたか
  • 快感や安心を感じられたか
  • 健康的な境界線を築けたか
  • 相手とのコミュニケーション
  • 自分らしい性のスタイル

 

“何人と寝たか”では、何も測れません。

 

 

まとめ:ボディカウントは重要ではない。大切なのは「あなたがどう感じてきたか」

 

ボディカウント——この小さな数字に、私たちはどれだけの意味を背負わせてきたのでしょうか。でも本当は、数字が教えてくれることなんてほとんどありません。

 

大切なのは「何人か」ではなく、 その時どう感じたのか、どんなつながりを求めていたのか、そしてこれからどう生きたいのか。

 

私たちひとりひとりの性の歴史には、 喜びも、迷いも、痛みも、学びも、すべてが詰まっています。それは数字では測れない、かけがえのない人生の一部です。

 

だからもし、誰かが“何人と寝たか”という尺度であなたを評価しようとしたら、その人こそ、あなたの物語を受け止められない相手なのだと思ってください。

 

これから先、あなたが大切にすべきなのは—— リスペクト・安心感・快感・誠実さ・つながり。
数字ではなく、あなたの心と身体がどう感じるか。 その感覚こそが、あなたの価値を決めるいちばん確かなものです。

【センスエイト・フォーカスとは?】カップルの親密さを取り戻すタッチセラピーの効果とやり方

 

 

センスエイト・フォーカスとは?カップルに役立つ理由

 

パートナーとの身体的な親密さが「遠い」「プレッシャーになる」「なんとなくぎこちない」と感じる時、多くのカップルが「何が変わったのだろう?」と不安になります。

 

・セックスが義務のように感じる
・気持ちが乗らない
・拒否された気がして傷つく
・パフォーマンスへの不安がある

 

こうした悩みは決して珍しいものではありません。

 

 

おすすめ記事:セックスレスの離婚率はどれくらい?離婚するべきか?夫が拒否するのはなぜ?

 

 

アメリカのセックスセラピストがよく用いるアプローチのひとつが、 “センスエイト・フォーカス(Sensate Focus)”と呼ばれるタッチエクササイズです。

 

1960年代にセックス研究者マスターズ&ジョンソンが開発したもので、 性交やオーガズムを目的とせず、 「触れる」「触れられる」ことをゆっくり丁寧に味わい直すことを通して、親密さや安心感を取り戻すセラピーです。

 

 

センスエイト・フォーカスの基本:目的と特徴

 

センスエイト・フォーカスは、期待や結果を手放し、 「好奇心」と「気づき」でタッチを探求する練習です。

 

  • うまくやる必要はない
  • 気持ちよくさせる義務もない
  • 答えやゴールもない

 

ただ「今、この瞬間の感覚」を確かめながら触れ合うことで、 パートナーと心身の距離を優しく縮めていきます。

 

セラピストはこれを、 “身体のためのマインドフルネス”と表現することもあります。

 

 

 

センスエイト・フォーカスのやり方(ステップ別)

 

1. 非性的タッチ(Non-Sexual Touch)

 

まずは、胸・性器を避けた部分へのタッチから始めます。

 

  • 肌触り
  • 温度
  • 圧の強さ
  • リラックスしている部分/緊張している部分

 

触れる側は「相手を満足させる」のではなく、触れている自分の感覚を観察します。触れられる側は、ただ「感じる」ことに集中します。

 

身体的な安全感を取り戻す大切なステップです。

 

 

2. センシュアルタッチ(Sensual Touch)

 

次は、首・背中・太ももの内側など、やや官能的な“性感エリア”にもゆっくり触れていきます。

 

ここでもルールは同じ。
性交へ進む必要はありません。

 

自然に湧いてくる興奮も、湧かない感覚も、そのまま受け止めてOKです。

 

 

3. 性的タッチ(Sexual Touch)

 

十分な安心感が育った段階で、乳房や性器を含むタッチへ進みます。

 

ただしここでも、

 

  • ゴールは「性交」ではない
  • オーガズムは必須ではない
  • コミュニケーションと安心感が最優先

 

 

というスタンスは変わりません。

 

 

 

センスエイト・フォーカスがカップルに効果的な理由

 

1. パフォーマンス不安を軽減

 

「うまくしなきゃ」「満足させなきゃ」という意識は
ストレス反応を引き起こし、逆に性反応を妨げます。

 

ゴールをなくすことで、 “できる/できない”の枠から自由になれるのが 最大のメリットです。

 

 

2. 距離ができた関係の“再接続”をサポート

 

喧嘩、すれ違い、産後、病気、浮気などで距離ができたとき、性交はハードルが高く感じられることがあります。

 

センスエイト・フォーカスは、安全で気軽な“やり直しの入り口”として機能します。

 

 

3. 痛みや機能の悩みに優しいアプローチ

 

  • 膣の痛み(膣けいれん、外陰部疼痛症など)
  • 勃起の悩み
  • 性欲低下

 

こうした性の不安を抱える人にとっても、“快・安心・気づき”を積み重ねながら進む方法はとても有効です。

 

 

4. マインドフルネス効果で心のつながりが深まる

 

忙しさや癖で、私たちはつい無意識に何も考えずに触れてしまいます。

 

センスエイト・フォーカスは「今ここ」に戻る練習。

 

  • 相手の反応
  • 自分の感情
  • 呼吸
  • 触れたときの微細な変化

 

これらに気づけるようになり、より深い心のつながりが育ちます。

 

 

よくある質問(Q&A)

 

Q. 性の悩みがないカップルでもやる意味はある?
もちろんあります。
親密さや満足度を高めたい場合にも効果的です。

 

Q. 効果が出るまでどのくらい?
カップルによります。
数回で変化が出る人もいれば、じっくり時間をかける方が合う人もいます。

 

Q. 自分たちだけでもできる?
可能ですが、専門のセックスセラピストと進めるとより安全で効果的です。

 

 

まとめ:親密さは「完璧」ではなく「気づくこと」から始まる

 

センスエイト・フォーカスが教えてくれるのは、“もっと頑張ること”ではなく、“もっと感じること”。
触れる・触れられる体験をゆっくり味わい直すだけで、パートナーとのつながりは驚くほど変わります。

 

もしあなたやパートナーが、「距離を感じる」「プレッシャーが大きい」と悩んでいるなら、
焦る必要はありません。

 

気づきと安心を育てることで、 再び自然な親密さを取り戻すことは十分可能です。

性欲はなぜ変化する?その理由と今日からできる対処法

 

 

性欲はなぜ変化する?その理由と向き合い方

 

「最近、性欲が落ちた気がする」
「前はもっと自然に感じられていたのに、今はそうでもない」

 

そんな変化に戸惑ったり、不安になったりしたことはありませんか。

 

 

おすすめ記事:セックスの不満をパートナーとケンカせずに話すには?

 

 

性欲は、年齢やホルモンだけで決まるものではなく、心の状態、体調、ライフステージ、ストレス、パートナーシップなど、さまざまな要因の影響を受けながら常に揺れ動いています。

 

つまり、性欲の変化は「おかしなこと」ではなく、今のあなたの心と体が何かを伝えようとしているサインです。

 

この記事では、性欲・性的興奮・満足感の違いを整理しながら、性欲が変化する主な理由と、今日からできる実践的なケア方法をわかりやすく解説します。

 

変化を責めるのではなく、理解し、いたわるためのヒントとしてお読みください。

 

 

性欲・興奮・満足感の違いとは?

 

混同されがちなこの3つですが、実は意味が異なります。

 

  • 性欲
    セックスに対する「したい」という気持ちや関心。主に心理的要素が大きい。
  • 性的興奮
    刺激に対する身体の反応。血流増加や潤いなど、生理的な変化が中心。
  • 性的満足感
    セックスから得られる快感や満足度、オーガズムの有無、自分の性生活への捉え方。

 

性欲は「頭」、興奮は「体」、満足感は「体験全体」と考えると理解しやすいでしょう。

 

 

性欲や満足感が変化する主な理由

 

性欲の変化は、ホルモンだけが原因ではありません。
複数の要因が重なり合って起こります。

 

1. ホルモンと身体的要因

 

  • 血流や神経の働き
  • エストロゲンの低下
  • 痛みや不快感(膣の乾燥、性交痛など)

 

身体に痛みがあると、脳は無意識に「ブレーキ」をかけ、性欲は自然と下がります。

 

 

2. 妊娠・産後・授乳期

 

妊娠中はホルモン変化や血流増加で性欲が高まる人もいれば、つわりや疲労で下がる人もいます。

 

出産後や授乳期はエストロゲンが大きく低下し、疲労感や気分の変化、ホルモンの影響で性欲が落ちやすくなります。

 

 

 

3. 更年期・プレ更年期

 

ホルモンの揺らぎにより、

 

  • 膣の乾燥
  • 性交時の痛み
  • オーガズムの感じにくさ

 

などが起こりやすく、結果的に性欲の低下や回避につながることがあります。

 

4. 薬の影響

 

一部の低用量ピルや抗うつ薬などは、性欲に影響することがあります。また、うつ状態そのものが性欲低下の原因になる場合もあり、調整が重要です。

 

5. パートナーシップと心理的要因

 

  • 関係性への不満
  • 信頼感の低下
  • 慢性的なストレス

 

これらは性欲や満足感と密接に関係しています。心が安全だと感じられないと、身体は反応しにくくなります。

 

6. ボディイメージ

 

自分の体をどう感じているかは、性欲に大きく影響します。妊娠・加齢・自己肯定感の低下などにより「自分は魅力的ではない」と感じると、性への関心が下がることがあります。

 

 

 

性的ウェルネスを支えるためにできること

 

生活習慣を整える

 

  • 栄養バランスの取れた食事
  • 適度な運動
  • 質の良い睡眠

 

これらは性欲だけでなく、全体的な幸福感を高めます。

 

ストレスケアを習慣に

 

呼吸法や瞑想などで、
神経系を落ち着かせることは性欲回復の土台になります。

 

 

膣の乾燥・不快感には適切なケアを

 

膣の乾燥がある場合は、非ホルモン性の保湿ケアを取り入れることで、
痛みや不快感が軽減し、性へのハードルが下がることがあります。

 

 

セクシュアリティを日常に取り戻す

 

  • セルフプレジャー
  • 官能的な感覚に触れる時間
  • パートナーとの「つながる時間」を意識的につくる

 

パートナーがいない場合でも、自分とのつながりを大切にすることは重要です。

 

 

一人で抱え込まないことが大切

 

性欲や性的満足感について悩むことは、とても一般的です。
医療者に相談することで、「自分だけじゃなかった」と安心し、選択肢が広がることも少なくありません。

 

性について話すことは、恥ずかしいことではなく、自分を大切にする行為です。

 

 

 

まとめ|性欲の変化は、あなたの「不調」ではない

 

性欲が変わることは、決して異常でも、問題でもありません。

 

それは、ホルモン、心の状態、体調、ライフステージ、パートナーシップなど、さまざまな要素が重なった結果として起こる自然な反応です。

 

大切なのは、「前と同じ状態に戻さなければ」と焦ることではなく、今の自分の体と心が何を必要としているのかに気づくこと。

 

十分な休息、ストレスのケア、身体の不快感への対処、そして自分のセクシュアリティを後回しにしないこと。そうした小さな積み重ねが、性欲や満足感を少しずつ育てていきます。

 

また、悩みを一人で抱え込む必要はありません。医療者や信頼できる人と話すことで、選択肢が広がり、気持ちが軽くなることもあります。

 

性欲は、あなたの価値を測るものではなく、心と体の状態をそっと教えてくれるサイン
比べず、責めず、今の自分を尊重するところから、健やかなセクシュアルウェルネスは始まります。

ジェンダーアイデンティティと代名詞を理解する

多様な性のあり方を知るための基礎ガイド

 

 

 

ジェンダーは「決まった答え」ではなく、対話のプロセス

 

ジェンダーについて理解するうえで大切なのは、「正解を覚えること」ではなく、対話を続ける姿勢です。

 

 

人のジェンダーアイデンティティは、人生のある時点で言語化されることもあれば、時間とともに変化することもあります。昨日までしっくりきていた表現が、明日は合わなくなることもある。それは混乱ではなく、自己理解が深まっているサインでもあります。

 

だからこそ、「一度聞いたら終わり」ではなく、変化を前提に尊重し続けることが重要なのです。

 

 

おすすめ記事:ミソジニーが女性に与える精神的負担と問題|女性が蔑視される原因とは?

 

 

 

ジェンダーは一つではありません。

 

 

私たちが当たり前だと思ってきた「男/女」という枠組みは、実はとても限定的な見方です。

 

このガイドでは、

 

  • ジェンダーとは何か
  • 性別との違い
  • 代名詞の意味と使い方
  • ノンバイナリーやトランスジェンダーについて

 

を、初めての方にも分かりやすく解説します。

 

 

ジェンダーとは何か?

 

ジェンダーとは、社会や文化の中でつくられた「性別にまつわる考え方・役割」のことです。

 

たとえば、

 

  • どう話すべきか
  • どんな服装が「ふさわしい」とされるか
  • 感情をどう表現するか

 

といった答えは、ジェンダーによって無意識に決めつけられがちです。

 

アメリカや日本を含む多くの社会では、「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という性別に期待される役割が、幼いころから刷り込まれています。

 

しかし、これらは生まれつき決まっているものではありません

ジェンダーは二択ではなく、濃淡のあるものとして存在しています。

 

 

 

ジェンダーと文化・環境の深い関係

 

ジェンダーの考え方や表現は、文化や社会環境によって大きく左右されます。
ある文化では自然と受け入れられている表現が、別の場所では誤解や偏見の対象になることもあります。

 

そのため、ジェンダーについて考えることは、「個人の問題」ではなく、「社会のあり方」を見つめ直すことでもあります。

 

誰かが安心して自分らしく存在できるかどうかは、その人の強さではなく、周囲の環境によって決まることが多いのです。

 

 

よくあるジェンダーの思い込みの例

 

  • 女の子はピンク、男の子は青
  • 男性は泣かない、女性は感情的
  • 男性は攻撃的・論理的、女性は優しく世話好き

 

これらは文化的につくられたイメージであり、 個人の在り方を決めるものではありません

 

 

代名詞とは?【基礎知識】

 

代名詞とは、名詞の代わりに使う言葉です。
ジェンダーにおいて、代名詞はその人のアイデンティティを尊重する大切な要素です。

 

英語でよく使われる代名詞の例

 

  • he / him / his
  • she / her / hers
  • they / them / theirs(単数でも使われます)

 

「they/them」は、

 

  • 自分を男性・女性のどちらとも感じない
  • 二択に当てはまらない

 

と感じる人によく使われます。

 

また、

 

  • he/they
  • she/they

 

のように複数の代名詞を使う人もいます。

 

 

「they」は文法的に正しいの?

 

はい、正しいです。
実は私たちは日常的に単数の「they」を使っています。

 

例:
「誰かが財布を落とした」
→ I need to find the person who lost their wallet.

 

歴史的にも、シェイクスピアやエミリー・ディキンソンなどの作家が使ってきました。

 

 

 

正しい代名詞の使い方

 

  • 自己紹介のときに名前+代名詞を伝える
  • 相手の代名詞を覚え、使う
  • 間違えたら、簡単に謝って言い直す

 

過剰に言い訳したり、長く謝る必要はありません。
大切なのは「尊重する姿勢」です。

 

 

ジェンダーとセックス(生物学的性)の違い

 

  • セックス(sex):出生時に医師が身体的特徴から割り当てる性
  • ジェンダー(gender):自分自身がどう感じ、どう認識しているか

 

セックスも実は二択ではなく、トランスジェンダーのように、身体的特徴が多様な場合もあります。

 

 

ジェンダーの尊重は、メンタルヘルスとも深くつながっている

 

研究や現場の声からも、自分のジェンダーや代名詞を尊重されることは、心の安全性に直結することが分かっています。

 

特に若い世代のLGBTQ+の人たちにとって、

 

  • 正しい名前で呼ばれる
  • 正しい代名詞を使ってもらえる

 

という小さな行為は、「自分はここにいていい」という安心感を育てる、大きな支えになります。
言葉はただの記号ではなく、安心をつくるツールでもあるのです。

 

 

トランスジェンダー・シスジェンダーとは?

 

  • シスジェンダー:出生時に割り当てられた性と、ジェンダーアイデンティティが一致している人
  • トランスジェンダー(トランス):一致していない人

 

どちらも自然な在り方で、優劣はありません。

 

 

 

ノンバイナリーとは?

 

ノンバイナリーとは、「男性/女性」という二分法に当てはまらないジェンダーの総称です。

 

  • ジェンダーフルイド
  • ジェンダークィア
  • バイジェンダー
  • ポリジェンダー

 

など、さまざまな表現があります。
ノンバイナリーの人すべてがトランスと名乗るわけではありません。

 

 

ジェンダーに迷っているあなたへ

 

迷うことは、おかしいことではありません

 

自分に問いかけてみてください。

 

  • 生まれたときの性別をどう感じている?
  • どんなジェンダーとして見られたい?
  • どんな服装・表現が心地いい?
  • どの代名詞がしっくりくる?

 

答えは一つでなくても大丈夫です。

 

 

子どもや若い世代にとっての意味

 

子どもたちは、大人の言動を驚くほど敏感に受け取ります。
大人がジェンダーについて柔軟であること、多様性を自然なものとして扱うことは、「自分らしくあっていい」という許可を次の世代に渡すことでもあります。

 

 

ジェンダーの3つの側面

 

  • ジェンダー表現:服装・髪型・振る舞い
  • ジェンダーアイデンティティ:自分自身の感覚
  • 周囲からの認識:社会がどう見るか

 

これらは必ずしも一致する必要はありません。

 

 

 

トランジション(移行)について

 

トランジションには、

 

  • ソーシャル(代名詞・名前)
  • 法的(戸籍・書類)
  • 医療的(ホルモン・手術)

 

などがありますが、どれも必須ではありません
どこまで行うかは、完全に個人の選択です。

 

 

言葉とラベルについての大切なこと

 

  • 「transgender」は形容詞として使う
  • 「transgendered」は使わない
  • 呼び方は必ず本人に確認する

 

言葉は、人を尊重するために使うものです。

 

 

間違えてもいい。大切なのは「どう向き合うか」

 

ジェンダーや代名詞について、誰もが最初から完璧である必要はありません。
大切なのは、間違えないことではなく、間違えたときの態度です。

 

素直に認め、言い直し、学び続けること。

 

その積み重ねが、「安全な人」「信頼できる人」という評価につながっていきます。

 

 

最後に

 

ジェンダーを理解することは、誰かを特別扱いすることではありません。

 

それは、
人を一人の人として見ること。
相手の言葉を信じること。
そして、尊重を行動で示すこと

 

完璧でなくていい。
でも、無関心ではいないこと。

 

その姿勢こそが、多様な世界をやさしく支える土台になります。

 

 

参考記事:Understanding Gender Identities & Pronouns

ケーゲル体操とは?30秒でできる尿もれ・性生活をサポートする骨盤底筋トレーニング

 

 

たった30秒、道具も不要。病院に行かなくても始められて、尿もれや骨盤の不調、さらには性生活の質向上まで期待できる運動があるとしたら、試してみたいと思いませんか?

 

それが「ケーゲル体操(骨盤底筋トレーニング)」です。

 

ケーゲル体操は、骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋)を鍛えるシンプルなエクササイズ。正しく行うことで、日常生活からセクシュアルヘルスまで、幅広いメリットが期待できます。

 

 

おすすめ記事:セクササイズとは?やり方やメリットを徹底解説

 

 

 

ケーゲル体操(骨盤底筋)とは?

 

ケーゲル体操とは、骨盤底筋を意識的に収縮・リラックスさせる筋力トレーニングです。

 

骨盤底筋は以下の役割を担っています。

 

  • 膀胱・子宮・直腸など骨盤内臓器を支える
  • 尿・便・ガスのコントロールを助ける
  • 姿勢や体幹の安定に関わる

 

この筋肉が弱くなると、尿もれや骨盤臓器脱などのトラブルが起こりやすくなります。

 

 

ケーゲル体操の主な効果・メリット

 

1. 尿もれ・便もれ・ガスもれの予防・改善
腹圧性尿失禁や産後・加齢による軽い尿もれの改善に役立ちます。

 

2. 骨盤臓器脱の症状をやわらげる
膣壁が下がる、臓器が下垂するなどの症状の進行を抑えるサポートになります。

 

3. 性生活の質向上が期待できる
骨盤周りの血流がよくなり、興奮・潤い・感覚の向上につながる可能性があります。

 

筋肉をコントロールできるようになることで、身体感覚への自信が高まる方も多いです。

 

 

ケーゲル体操は女性だけのもの?

 

いいえ。男性にも効果があります。

 

  • 過活動膀胱の症状
  • 尿もれ・便失禁
  • 前立腺手術後の回復サポート

 

男女問わず、骨盤底筋のケアは重要です。

 

 

骨盤トラブルがなくてもやっていい?

 

問題ありません。

 

骨盤底筋も、腕や脚と同じ「使えば保てる筋肉」です。

 

ただし、妊娠中や産後、違和感がある場合は、正しい方法で行うことが重要です。誤ったやり方は、かえって不調を悪化させることもあります。

 

 

 

間違ったケーゲル体操で起こりやすいこと

 

よくある間違いは以下の通りです。

 

  • お尻や太ももに力を入れてしまう
  • お腹に力を入れていきむ
  • 息を止める

 

これらは効果がないだけでなく、骨盤臓器脱や尿もれを悪化させる原因になることもあります。

 

 

正しい筋肉の見つけ方

 

ケーゲル体操は、「おしっこをしている途中で止める」感覚に近い運動です。尿の流れをコントロールする筋肉を、締めたりゆるめたりします。まずは、どの筋肉を使うのかを正しく知ることが大切です。

 

次にトイレに行ったとき、実際に排尿を始めてから途中で止めてみてください。そのとき、女性の場合は膣まわり、男女共通で膀胱や肛門まわりの筋肉がキュッと締まり、側に引き上がる感覚があるはずです。

 

これが骨盤底筋です。筋肉が締まる感覚を感じられたら、正しくできています。

 

このとき、太もも・お尻・お腹の筋肉はリラックスしたままであることが重要です。

 

 

それでもよく分からない場合は

 

以下の方法を試してみてください。

 

おならを我慢しているところを想像する

 

 

女性の場合
清潔な指を膣に入れ、尿を我慢するように筋肉を締めてから、ゆるめます。
筋肉が締まり、上下に動く感覚が指で感じられれば正解です。

 

男性の場合
清潔な指を肛門に入れ、尿を我慢するように筋肉を締めてから、ゆるめます。
筋肉が締まり、上下に動く感覚があれば、正しい筋肉を使えています。

 

※排尿中に止める動作は、あくまで筋肉を確認するための方法です。日常的なトレーニングとして繰り返すのは避けましょう。

 

 

 

ケーゲル体操の正しいやり方【基本】

 

ケーゲル体操の基本は、骨盤底筋だけを意識的に使い、締めて鍛えることです。最初は重力の影響を受けにくい仰向けの姿勢で行うのがおすすめです。

 

仰向けに寝てリラックスし、片手をお腹に置きます。息をゆっくり吐きながら、お尻・お腹・太ももは力を抜いたまま、骨盤底筋を締めます。

 

そのとき、「内側に引き上げて、頭の方向へ持ち上げる」イメージをすると分かりやすいでしょう。

 

膝を立てたり、少しお尻を床から浮かせたりすると、感覚をつかみやすくなる場合もあります。

 

※息を止めないように注意してください。

 

 

手順(基本)

 

  1. 仰向けに寝てリラックスする(筋肉はゆるんだ状態)
  2. 骨盤底筋を内側・上方向に引き上げるように締める
  3. 3〜5秒キープ(最初は3秒でOK)
  4. 5〜10秒かけてゆっくりゆるめる

 

無理をせず、心地よい範囲で続けていきましょう。

 

ケーゲル体操の「やること」

 

  • 排尿後、膀胱が空の状態で行う
  • 尿を途中で止めるときに使う筋肉を意識
  • 骨盤底筋を10秒締める → 10秒ゆるめる
  • 1日3セット(1セット10〜15回)

 

ケーゲル体操の「やってはいけないこと」

 

  • 排尿中に何度も尿を止める
  • 息を止める
  • お腹・太もも・お尻に力を入れる

 

 

専門家のサポートは必要?

 

可能であれば、骨盤底筋専門の理学療法士に指導を受けるのがおすすめです。
正しい筋肉を使えているかを確認し、フィードバックをもらうことで、自己流よりも効果が高いことが研究でも示されています。

 

 

まとめ|ケーゲル体操は一生使えるセルフケア

 

ケーゲル体操は、

 

  • すき間時間でできる
  • 年齢・性別を問わず取り入れられる
  • 排泄・姿勢・性生活を支える

 

一生もののセルフケア習慣です。

 

「今は困っていないから」ではなく、将来の自分の体をいたわるための予防ケアとして、今日から少しずつ取り入れてみてください。

 

 

参考記事:How to do a Kegel Exercise Correctly

【2026版】オーガニックな生理用品を選ぶ理由

 

 

見えない「マイクロプラスチック」と私たちの身体の話

 

生理用品は、毎月、長時間にわたって直接肌や粘膜に触れるもの。

 

それにもかかわらず、私たちは「何でできているか」をあまり知らないまま使い続けていることが多いかもしれません。

 

一般的な使い捨てナプキンやタンポンの多くには、石油由来プラスチック(ポリエチレン・ポリプロピレンなど)や、吸収力を高めるための高分子吸収体(SAP)が使われています。これらは便利である一方、使用中や廃棄後にマイクロプラスチックとして環境中に残る可能性が指摘されています。

 

 

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また、デリケートゾーンは皮膚吸収率が高く、漂白剤・香料・合成素材による刺激が、かゆみや違和感の原因になることも。

 

だからこそ近年、オーガニック素材・植物由来素材・再利用可能な生理用品に注目が集まっています。

 

オーガニックな生理用品を選ぶことは、

 

  • 自分の身体をいたわること
  • 不要な化学物質への曝露を減らすこと
  • 使い捨てゴミやマイクロプラスチックを減らすこと

 

そのすべてにつながっています。

ここでは、オーガニック&サステナブルな生理用品を厳選してご紹介します。

 

 

おすすめオーガニック生理用品6選

 

1.Flo

 

こんな人におすすめ|
・ 昼夜しっかりカバーしたい人
・ 多い日や長時間の安心感を求める日

 

素材|
・100% オーガニックバンブー
・化学物質・漂白剤・染料フリー

 

ポイント|
B Corp認証ブランド。購入が社会貢献につながる仕組みも支持されている。

 

 

 

2. ソフィ はだおもい オーガニックコットン

 

こんな人におすすめ|
・初めてオーガニックナプキンを使う人
・敏感肌/かぶれやすい人

 

素材|
・肌に触れる表面シート:100%オーガニックコットン
・日本製

 

ポイント |
身近なドラッグストアでも手に入りやすく、「まずは試してみたい」人に最適。やさしい使用感で日常使いしやすい。

 

 

 

3. コットン・ラボ

 

こんな人におすすめ|
・化学素材をできるだけ避けたい人
・通気性重視の人

 

素材|
・表面材:オーガニックコットン100%
・吸収体:ポリマー不使用

 

ポイント|
吸収ポリマーを使わない設計で、ムレにくくナチュラル。布ナプキンと紙ナプキンの中間のような安心感。

 

 

 

4. The Honey Pot

 

こんな人におすすめ|
・オーガニック+フェムケア意識が高い人
・香りに敏感な人(※ハーブ配合タイプあり)

 

素材|
・オーガニックコットン
・人工香料・塩素・パラベン不使用

 

ポイント|
黒人女性が創業したブランド。セルフケアと社会的視点を両立した、フェムテックの代表格。

 

 

 

5. Cora

 

こんな人におすすめ|
・夜用・多い日用を探している人
・信頼できる認証を重視する人

 

素材|
・100%オーガニックコットン
・塩素漂白・合成香料不使用

 

ポイント|
B Corp認証ブランド。購入が社会貢献につながる仕組みも支持されている。

 

 

6. Boob

 

こんな人におすすめ|
・ゴミを減らしたい人
・長期的にコスパを重視したい人

 

素材|
・オーガニックコットン
・洗って繰り返し使える設計

 

ポイント|
北欧ブランドらしいミニマル設計。生理との付き合い方を見直したい人に。

 

 

 

まとめ|生理用品は「消耗品」ではなく「セルフケア」

 

生理用品は、毎月必ず使うもの。
だからこそ、その選択は体調・気分・環境への影響を少しずつ積み重ねていきます。

 

オーガニックやサステナブルな生理用品は、「完璧を目指す」ためのものではありません。

 

✔ 今日は体を休ませたい
✔ ちょっと肌にやさしいものを使いたい
✔ 未来の環境に、少しだけ配慮したい

 

そんな小さな選択の延長線にあるものです。

 

自分の身体と、これからの世界のために。
あなたに合った、心地よい生理用品が見つかりますように。

 

外陰部のスキンケア・ルーティンの作り方

 

 

デリケートゾーンも「スキンケア」の一部です

 

生理中を除くと、外陰部のケアについて、じっくり考える機会は意外と少ないかもしれません。

 

けれど、女性の身体はとても強く、同時にとても繊細。だからこそ、顔や身体のスキンケアと同じように、デリケートゾーンにも丁寧なケアが必要です。

 

 

おすすめ記事:生理直前のカラダが教えてくれること――PMSの症状を見逃さないで

 

 

このメッセージを広く伝えているのが、クレア・ベルトゥシオ医師。
彼女は、女性のためのスキンケアブランド Medicine Mama のCEO兼チーフ・メディカル・オフィサーです。

 

外陰部ケアはスキンケアそのもの。顔の肌を大切にするように、外陰部という美しくデリケートな“皮膚”にも、ケアのルーティンを持つべきです」

 

 

外陰部について、まずは正しく知ることから

 

外陰部と膣は、混同されがちですがまったく別の部位です。

 

  • 外陰部
    恥丘、大陰唇・小陰唇、クリトリス、膣口など、外側に見えるすべて

  • 体内にある器官(自浄作用あり)

 

重要なのは、外陰部は「皮膚」であるという点。

 

皮膚である以上、乾燥・摩擦・刺激の影響を受けやすく、外側からの適切なケアが必要になります。

 

 

 

外陰部の肌は、顔以上にデリケート

 

外陰部の皮膚は、顔と同じくらい、あるいはそれ以上に繊細です。

 

以下のような要因が、pHバランスや肌状態を乱す原因になります。

 

  • (プレ)更年期
  • 産後
  • 薬の服用
  • 性的活動
  • ムダ毛処理
  • 下着や衣類の摩擦

 

ただし、「ケアすれば何でもいい」わけではありません。
顔に使わない洗浄力の強い製品を使わないように、外陰部専用に設計された製品を選ぶことが大切です。

 

 

外陰部のケア製品を選ぶときの基本ポイント

 

バートゥシオ博士が強調するのは、以下の点です。

 

  • 香料・強い化学成分を含まない
  • 外陰部特有のpH・常在菌バランスを考慮
  • 刺激を最小限に抑えた処方

 

 

適切でないケアを続けると、
✔ 乾燥
✔ 弾力の低下
✔ かゆみ・違和感
✔ 感染や親密な時間の痛み

 

につながることもあります。

 

 

外陰部スキンケアの基本ルーティン【3ステップ】

 

1. 外陰部用モイスチャライザー

 

天然由来成分でオーガニックな保湿剤は、(プレ)更年期、産後、性行為、脱毛後、医療ケア後の乾燥や刺激をやさしく和らげます

 

  • 毎日の保湿ケアとして
  • 乾燥や違和感を感じたときに

 

 

2. 外陰部用ウォッシュ(洗浄)

 

ココナッツ由来で低刺激の洗浄料は、肌を乾燥させずに汚れを落とし、pHバランスをサポートします。

 

ポイントは、
✔ 洗浄力が強すぎないこと
✔ うるおいを奪わないこと

 

 

3. スクラブ

 

きめ細かいスクラブは、ムダ毛処理前の肌を整え、埋没毛の予防に役立ちます。

 

  • ビキニシーズンだけでなく通年使用OK
  • やさしく、頻度は控えめに

 

 

そのほかに大切なケア

 

健やかな外陰部環境を保つためには、プロバイオティクス、クリーム、入浴剤なども有効です。
これらは、pHバランスと肌バリアの維持を助けてくれます。

 

 

まとめ|外陰部ケアは、セルフケアと自己理解の第一歩

 

外陰部ケアは、単なる美容やトラブル予防ではありません。
それは、自分の身体と向き合い、声を聞き、尊重する時間でもあります。

 

バートゥシオ博士はこう語ります。

 

「外陰部ケアは、女性が自分の身体とつながり、
健康について自ら選択をし、
安全で満たされた状態を育むための第一歩です」

 

デリケートゾーンを大切にすることは、自分自身を大切にすること。今日から少しずつ、あなたの外陰部スキンケア習慣を始めてみませんか。

性欲を高めるには?原因と今日からできる5つの方法

 

 

心と体、そして脳から整えるケア

 

「最近、性欲が落ちている気がする」
そんな悩みは、決して珍しいものではありません。性欲は年齢、ストレス、体調、パートナーシップなど、さまざまな理由で変化します。

 

 

おすすめ記事:セックスの不満をパートナーとケンカせずに話すには?

 

 

知っておいて欲しいことは、性欲は“戻す・育てる”ことができるということ。

 

ここでは、ロサンゼルスを拠点に活躍する臨床心理士・セックスセラピストの ケイト・バレストリエリ博士の科学的根拠に基づいたアドバイスをもとに、性欲を高めるための考え方と実践法をご紹介します。

 

性欲は「スイッチ」ではない

 

性欲は、オン・オフを切り替えるスイッチのようなものではありません。
多くの場合、複数の要素が重なって生まれる、とても繊細な反応です。

 

性欲には大きく分けて2つのタイプがあります。

 

  • 自発的な欲求
    気持ちが先に高まり、そのあと身体が反応するタイプ
  • 反応的な欲求
    身体の刺激や安心感が先にあり、あとから「したい」という気持ちが生まれるタイプ

 

どちらが正しい・間違っているということはありません。
大切なのは、自分がどちらの傾向かを知り、性欲が生まれやすい環境を整えることです。

 

 

 

性欲を高めるための5つのポイント

 

1. 心と体の健康を最優先にする

 

性欲の低下は、身体や心が「少し休みたい」「ケアが必要」と伝えているサインであることも。

 

睡眠不足、栄養の偏り、運動不足、慢性的なストレスは、性欲に直接、影響します。

 

また、特定の疾患や服用中の薬が性欲に影響することもあります。
食事・睡眠・運動のバランスを見直すことは、性的な健康の土台づくりです。

 

2. 「安心・安全」を感じられているかを見直す

 

性欲は、意外なほど「安心感」に左右されます。
お金の不安、健康への心配、パートナーへの不信感などがあると、身体は無意識にブレーキをかけます。

 

過去のトラウマや強いストレスを抱えている場合は、それをケアすることで、性欲に使えるエネルギーが戻ってくることもあります。

 

信頼関係を築き直す、ペースをゆるめる、気持ちを言葉にする――
それだけで、性的な感覚が少しずつ開いていくことがあります。

 

3. パートナーとの関係を整える

 

性欲のタイミングがパートナーと合わないのは、とても自然なこと。
私たちは常に同じ気分・体調でいるわけではありません。

 

ただし、

・解決されていない不満
・言えなかった気持ち
・けんかの後のモヤモヤ感

 

こうした積み重ねは、性欲を遠ざけます。

 

必要なのは「我慢」ではなく、健全なコミュニケーションと感情の整理
親密さを取り戻せると、性欲も自然と戻るケースは少なくありません。

 

4. 脳を刺激する(脳は最大の性器)

 

性欲において、最も重要な器官は「脳」です。
脳が刺激されなければ、身体も反応しにくくなります。

 

おすすめなのは:

 

  • 官能的な文章・音声・映像に触れる
  • ダンスやポールダンスなど、身体感覚を楽しむ
  • 性教育やセルフプレジャーについて学ぶ
  • ロールプレイや新しいファンタジーを探る

 

「想像力」と「新鮮さ」は、性欲を育てる大切な栄養です。

 

5. セクシュアリティに触れる頻度を増やす

 

「使わない機能は衰えていく」
これは性欲にも当てはまります。

 

実際のセックスだけでなく、

 

・自分の身体に意識を向ける
・官能的な気分を味わう
・セルフケアとしての性的時間を持つ

 

こうした積み重ねが、脳と身体に「性的感覚」を思い出させるのです。

 

 

さいごに|性欲は「戻すもの」ではなく、いたわりの中で育つもの

 

性欲が落ちていると感じると、
「自分はおかしいのかもしれない」
「前みたいに戻らなきゃ」
こうやって、知らず知らずのうちにあせってしまうことがあります。

 

でも、性欲は決して一定のものではありません。
日々の疲れ、心の揺れ、環境の変化、こういったことに正直に反応しているだけなのです。

 

大切なのは、無理に高めようとすることではなく、
今の自分に「何が足りていないか」「何を求めているか」に耳を澄ますこと。
しっかり眠ること。
安心できる人とつながること。
自分の身体に、やさしく触れること。
少しだけ、ワクワクする想像をしてみること。

 

そんな小さな積み重ねの中で、性欲は自然と息を吹き返していきます。

 

性欲は、あなたの価値を測るものではありません。
それは、心と体が元気かどうかをそっと教えてくれるサイン

 

どうか焦らず、比べず、今のあなたをそのまま受けとめて。
あなたのペースで、あなたらしい心地よさを取り戻していけますように。

【2026年版】安心して使えるノントキシック&ナチュラル潤滑剤(ルーブ)おすすめ5選

 

 

Hummingがセレクトする、ナチュラル&ノントキシック潤滑剤

 

潤滑剤(ルーブ)は、特別なときのためだけのものではありません。
それは、自分の体の声に耳を傾け、心地よさを取り戻すためのアイテム。

 

 

おすすめ記事:性生活の改善ヒント:セックスで「自分が本当に楽しめること」を見つける方法

 

 

乾燥や違和感を「仕方ないもの」と我慢するのではなく、
「どうすれば、もっと安心できる?」と問いかけてみる。
Hummingは、そんな小さな選択を応援したいと考えています。

 

今回セレクトしたのは、
✔ ナチュラル
✔ ノントキシック
✔ フェムケア視点で安心して使える

 

そんな基準を大切にした潤滑剤たちです。
潤滑剤(ルーブ)は、安全で自然な成分で作られていれば、心と体の両方にやさしいセルフケアアイテムになります。

 

前戯や優しいマッサージ、エロゲンゾーンへのタッチなど、さまざまなシーンで使えるだけでなく、成分によっては感度を高めたり、心地よさを深めたり、乾燥や痛み、炎症を和らげる助けにもなります。

 

 

なぜ「ナチュラルルーブ」を選ぶの?

 

ナチュラルな潤滑剤を選ぶことは、自分の体をいたわる選択であると同時に、環境にも配慮した選択です。

 

特に重要なのが pHバランス。

 

潤滑剤は、私たちの体の自然なpH値に近いことがとても大切です。理想的にはpH4.5前後が望ましく、これにより膣内環境の乱れや感染症のリスクを減らすことができます。

 

ナチュラルルーブは、多くの場合、

 

⇒ 刺激の強い化学成分

⇒ 合成香料

⇒ 人工保存料

 

を含まず、アレルギーやかゆみ、違和感が起きにくいのが特徴です。

 

アロエベラやココナッツオイルなど、保湿・鎮静作用のある植物由来成分が使われているものも多く、膣の健康をサポートしてくれます。

 

さらに、環境面でも、生分解性の高い原料やエコなパッケージを採用しているブランドが多く、「動物実験なし」を掲げている点も魅力です。

 

 

Hummingのセレクト基準

 

Hummingでは、以下のポイントを重視して商品を選んでいます。

 

  • 体のpHバランスに配慮していること
  • 刺激の強い化学成分・合成香料を使っていないこと
  • 植物由来・オーガニック成分を中心にしていること
  • ブランドの姿勢(倫理性・サステナビリティ)

 

「安心して、続けて使えるかどうか」を何より大切にしています。

 

 

① The Natural Love Company

Simply Lube(シンプリー・ルーブ)

 

特徴| 有機成分99.2%配合
成分| アロエベラ、精製水
値段| ¥6,300

 

こんな人におすすめ

 

  • はじめてナチュラルルーブを使う
  • 水性でクセのない使用感が好き
  • 成分の透明性を重視したい

 

Simply Lubeは、水性タイプのパーソナルルーブで、感度と心地よさを高めることを目的としながらも、一般的な潤滑剤に含まれがちな刺激成分を排除しています。

 

99.2%がオーガニック成分で、鎮静作用のあるアロエベラを配合。水性・トイセーフ・ヴィーガン認証・コンドーム対応と、安心して使える条件が揃った一本です。

 

 

 

② Foria

CBD Intimacy Sex Oil (CBDインティマシーセックスオイル)

 

特徴| 原料はわずか2つのみ
成分| オーガニックMCTココナッツオイル、ブロードスペクトラムCBD
値段| ¥6,899

 

こんな人におすすめ

 

  • リラックスしながら親密さを深めたい
  • 感覚の「緊張」をゆるめたい
  • オイルタイプが好み

 

ForiaのCBDルーブ&セックスオイルは、極限までシンプルな処方が特徴。
オーガニックココナッツオイルと、USDA認証・再生農法で育てられたヘンプ由来CBDのみを使用しています。

 

レビューでも、「感度が高まった」「リラックスできた」といった声が多く、心身をゆるめながら親密さを深めたい人におすすめです。

 

※オイルベースのため、ラテックス製コンドームとの併用には注意が必要です。

 

 

 

③ The Honey Pot Company

Organic Moisturizing Water-Based Lubricant (オーガニック保湿水性潤滑剤)

 

特徴| 膣環境をサポートするpHバランス設計
成分| オーガニックアガベエキス、カモミール
値段| ¥2200

 

こんな人におすすめ

 

  • 乾燥が気になる
  • 膣環境(pH)を大切にしたい
  • 毎日のフェムケアの延長で使いたい

 

乾燥を感じたときに手に取りたい、やさしいハーバルウォータールーブ
刺激になる添加物や香料は一切使わず、オーガニック処方で作られています。

 

保湿力のあるアガベと、心を落ち着かせるカモミール配合で、 「ベッドルームの中でも外でも、自分に自信を持てる感覚」を大切にしたい人に。

 

 

 

④ Package Free

Radiant Love Lube (ラディアントラブ潤滑剤)

 

特徴| パラベン・石油由来成分・グリセリン不使用
成分| ホホバオイル、バニラオイル、シナモンオイル
値段| ¥5200

 

こんな人におすすめ

 

  • 成分も香りも、とことん自然派
  • マッサージや前戯にも使いたい
  • サステナブルな選択をしたい

 

Living Libationsによるこのルーブは、100%ナチュラルなオイルベース
パラベンや石油由来成分、グリセリンを使わず、官能的で温かみのある香りが特徴です。

 

伸びがよく、食べられるほど安全な成分で作られているため、マッサージや前戯にもぴったり。 サステナブルなライフスタイルを大切にする人にもおすすめです。

 

 

 

⑤ La Nua

Watermelon Mint Water-Based Lubricant (スイカミント風味の水性潤滑剤)

 

特徴| 植物由来・爽やかな香り
成分| ケルプ(海藻)、クエン酸
値段| ¥4000

 

こんな人におすすめ

 

  • 軽やかな使い心地が好き
  • フレーバー付きルーブに興味がある
  • デザイン性も大切にしたい

 

 

La Nuaのウォーターベースルーブは、クリーンでナチュラルな原料を使用。
スイカ&ミントのフレーバーがさっぱりと心地よく、使用感も軽やかです。

 

フロストガラスのボトルと竹製キャップという、美しさとサステナビリティを両立したデザインも魅力。 「使う時間そのものを大切にしたい人」にぴったりの一本です。

 

 

 

まとめ|自分の体にやさしい選択が、心地よさを育てる

 

潤滑剤を選ぶことは、「快感を足す」こと以上に、自分の体を信頼する練習なのかもしれません。

 

無理をしない。
我慢しない。
比べない。

 

その人の体、その人のタイミングに合った心地よさを、安心できる選択肢の中から見つけていく。

 

Hummingはこれからも、「静かだけれど、確かなフェムケア」を届けていきます。

子どもがいる家庭で、カップルはどうやって親密さを保てばいい?

 

 

 

子どもがいると「二人の時間」がなくなるのは自然なこと

 

親になってから、パートナーとの親密さが減ったと感じるカップルは少なくありません。
けれどその原因は、愛情や魅力、欲求がなくなったからではないことがほとんどです。

 

多くの場合、一番の変化は「プライバシーの喪失」です。

 

 

おすすめ記事:性生活の改善ヒント:セックスで「自分が本当に楽しめること」を見つける方法

 

 

子どもが家にいることで、以前は二人だけのものだった空間や時間が共有されるようになります。「近くに誰かがいるかもしれない」という感覚が続くと、心も体も無意識に緊張し、親密さに身を委ねにくくなります。

 

これは、関係がうまくいっていないサインではありません。
子育てという、とても自然な環境の変化なのです。

 

 

なぜプライバシーは親密さにとって大切なのか

 

性的な親密さには、時間や機会だけでなく、心理的な安心感が必要です。

 

プライバシーが不安定だと、脳や神経は常に「警戒モード」に入ります。
この小さな緊張が積み重なることで、

 

  • 今この瞬間に集中できない
  • 遊び心やつながりを感じにくい
  • 行為が急ぎ足になったり、避けられるようになる

 

といった状態が起こりやすくなります。

 

その結果、「もう欲求がなくなったのかも」と誤解してしまうこともありますが、実際には欲求ではなく環境が合っていないだけというケースが非常に多いのです。

 

 

乳児・幼児期|予測できる「小さな時間」をつくる

 

赤ちゃんや幼児がいる時期は、疲労と予測不能さがプライバシーの最大の壁になります。
いつ起きるかわからない、常に気が抜けない、それは当然のことです。

 

この時期に大切なのは、予測可能性。

 

  • お昼寝中
  • 早めの就寝後
  • 数分でも「触れ合う時間」を決める

 

こうした短くても意図的な時間が、親密さをつなぎ止めてくれます。
また、「性行為はこうあるべき」という期待を手放すことも重要です。
短いスキンシップや安心できる触れ合いだけでも、関係は保たれます。

 

 

 

 

幼児期後半|やさしい境界線をつくる

 

子どもが成長し、好奇心が強くなると、「入ってこられるかも」という不安が増えてきます。

 

この時期は、大人の空間にやさしい境界線をつくることが助けになります。

 

  • ノックを教える
  • 寝る前のルーティンを整える
  • 「今は大人の時間だよ」とシンプルに伝える

 

大切なのは、恥や罪悪感を与えないこと
境界線がはっきりすると、親自身の緊張も自然と和らぎます。

 

 

小学生期|プライバシーの再定義

 

子どもが成長すると、夜更かしや自室での時間が増えます。
物理的には離れていても、「聞こえていないか」「気づかれていないか」という不安が残りがちです。

 

この時期に必要なのは、完璧なプライバシーを求めないこと

 

完全な静けさや確実性は、現実的ではありません。
年齢に合った境界線を信頼し、「家に人がいても親密さは可能だ」と再学習することが大切です。

 

また、エネルギーが残っている夕方や日中に時間をずらすことで、親密さが戻るケースも多くあります。

 

 

思春期|大人としての自分を取り戻す

 

ティーンエイジャーがいる家庭では、物理的なプライバシーはあっても、心理的な抵抗感が生まれやすくなります。

 

  • 気まずさ
  • 聞かれているかもしれない不安
  • 親である自分と女性・男性としての自分の葛藤

 

この段階では、親の役割と、大人としての自分を切り分けることが重要です。

 

閉じたドアやプライバシーを尊重する家庭ルールは、親だけでなく、子どもにとっても健全です。

 

 

 

 

「完璧なタイミング」を待たないこと

 

多くのカップルは、「落ち着いたら」「もう少し成長したら」と親密さを先送りにします。
しかし、完璧な条件がそろう時期はほとんど訪れません

 

大切なのは、その時期に合った形で続けること。
まれな理想の時間より、小さくても継続的なつながりのほうが、関係を深めてくれます。

 

 

専門家のサポートが役立つ理由

 

プライバシーの問題は、単なる環境の話ではなく、

 

  • 不安
  • 欲求のズレ
  • コミュニケーションのすれ違い

 

と深く結びついています。

 

専門家との対話は、「何がブレーキになっているのか」を安全な場で整理する助けになります。 問題が深刻になる前にサポートを受けることで、距離が広がるのを防ぐこともできます。

 

 

親密さは、今の生活の中でも育てられる

 

子どもがいることで、親密さの形は変わります。
でも、なくなるわけではありません。

 

長く満たされた関係を続けているカップルは、
完璧な条件を待った人たちではなく、変化に合わせて調整してきた人たちです。

 

もし今、「プライバシーが一番の壁」だと感じているなら、それはあなただけではありません。

 

適切な視点とサポートがあれば、親密さは家族の成長とともに、静かに育っていきます。

 

 

参考記事:https://www.embracesexualwellness.com/esw-blog/finding-privacy-and-maintaining-intimacy-when-you-have-children-at-home

生理について、もっとオープンに話そう

月経をタブーにしないことが、健康と尊厳を守る第一歩

 

 

 

月経は、私たちの生活のごく自然な一部です。

 

しかし、その重要性とは裏腹に、いまだに多くの社会で語られにくく、偏見にさらされているテーマでもあります。

 

Hummingでは、「なぜ月経についてオープンに話すことが大切なのか」、そして「どんな視点を対話に含めるべきか」を掘り下げます。

 

 

おすすめ記事:毎月のことだから、もっとやさしく。安全でサステナブルなオーガニック生理用品を選ぶということ

 

 

偏見のない、インクルーシブな対話は、生理の貧困やジェンダー不平等の解消につながり、すべての人の健康と尊厳を守る力になります。

 

 

世界では、どれほど多くの人が月経を経験しているのか

 

世界では毎日、3億人以上の女性が月経中であり、毎月では約18億人が月経を経験しています。 それほど多くの人にとって身近な現象であるにもかかわらず、安全な生理用品・衛生的な設備・正しい知識にアクセスできない人は今も非常に多く存在します。

 

世界全体で、約5億人の女性が十分な月経ケアを受けられていないとされ、これは感染症などの健康リスクにも直結します。

 

それでも月経は、秘密にされ、恥と結びつけられ、オープンに語られることがほとんどありません。

 

文化や地域を超えて続く沈黙は、誤解や神話、排除を強め、安全な月経管理をより難しくしているのが現状です。

 

 

月経は「不調」ではなく、体のリズム

 

月経は、妊娠が成立しなかった場合に、子宮内膜の血液や組織が排出される生理的なプロセスで、ホルモンの変化によって調整されています。

 

安定した月経周期は、

 

  • 気分
  • エネルギー
  • 睡眠の質
  • 代謝・心血管の健康

 

と深く関係しており、内分泌系がバランスよく機能しているサインでもあります。

 

月経は、季節の移ろいのようなもの。木の葉が落ち、また芽吹くように、体と心に訪れる自然な波なのです。

 

 

 

 

なぜ月経は「黙るべきもの」になったのか

 

月経について話すことが「不適切」「恥ずかしい」とされる社会では、生理に関する悩みや不調を相談すること自体が難しくなります。

 

その結果、

 

 

といった問題が生まれます。

 

さらに、月経について語らない文化は、「女性の健康は後回しでよい」という無言のメッセージを社会に送るようなものです。

 

 

政治的・経済的に男性が優位な構造の中で、月経への偏見は、女性や多様なジェンダーの声をさらに見えにくくしてしまうのです。

 

 

月経を語ることは、誰のためのもの?

 

私たちは、ジェンダー・地域・年齢を超えた、包括的な月経の対話を提案します。

 

月経は「女性だけの問題」ではありません。 誰が月経を経験しているのかを尊重し、すべての人が理解し、支える視点が必要です。

 

また、対話の中では次のような視点も欠かせません。

 

  • 生理の貧困の解消
  • 教育・医療資源が限られた地域への配慮
  • 気候変動や人道危機下での月経ケア
  • 更年期・閉経を含むライフサイクル全体の理解

 

こうした広い視野が、月経を「一時的な問題」ではなく、人生を通じた健康のテーマとして捉えることにつながります。

 

 

 

 

教育・政策・テクノロジーの役割

 

月経についてオープンに話せる社会をつくるには、教育・医療・政策の連携が不可欠です。

 

  • 早期からの包括的な教育
  • 医療現場での月経症状への理解とケア
  • エビデンスに基づいた政策設計
  • 公共キャンペーンによる知識と資源へのアクセス向上

 

これらは、誤解や偏見を正し、月経を「普通の健康の話題」として位置づける助けになります。

 

近年では、月経トラッカーや装着可能なデバイス、AIを活用した健康サポートなど、テクノロジーの進化も進んでいます。一方で、個人データのプライバシーや安全性といった倫理的課題にも目を向ける必要があります。

 

 

月経について話すことは、未来を変えること

 

月経は、常に存在してきたにもかかわらず、長く語られてこなかったテーマです。
今こそ沈黙を破り、偏った物語に疑問を投げかけ、誰もが安心して生きられる社会をつくる対話を始めるときです。

 

月経についてオープンに話すことは、安全・快適さ・尊厳をすべての人に保障するための、大切な一歩。

 

Hummingは、そんな対話の場をこれからも育てていきます。

親は子どもと「性」についてどう話せばいい?

年齢に合った、正直で安心できる対話のガイド

 

 

 

子どもに性の話をすることに、不安や戸惑いを感じる親はとても多いものです。
「まだ早いのでは?」「間違ったことを言ってしまったらどうしよう」「どこまで話すべき?」

 

こうした悩みは自然なものですが、年齢に合ったオープンな性の対話は、子どもの将来にとってとても重要です。

 

 

おすすめ記事:「親との関係」は、私たちのパートナー選びにどう影響するのか?

 

 

研究では、誠実で発達段階に合った性教育を受けた子どもは、大人になってからも 健全な人間関係・自己肯定感・親との信頼関係 を築きやすいことがわかっています。

 

シカゴで活動するセックスセラピストとして、私は「自信があり、情報に基づいて判断でき、心の健康を大切にできる子どもを育てたい」と願う多くの親御さんをサポートしてきました。

 

性の話は、1回きりの「大きな話し合い」である必要はありません。
日常の中で少しずつ重ねていく対話でいいのです。

 

この記事では、親がよく抱く疑問――
「いつ始める?」「何をどう話す?」「不安なときは?」――にお答えします。

 

いつから性の話を始めるべき?

 

性の話は、ある日突然「さあ話そう」と切り出すものではありません。
むしろ、もっと静かで、もっと日常的なところから始まっています。

 

たとえば、

 

  • 自分の身体に名前があること
  • 触られたくないときに「いや」と言っていいこと
  • 家族のかたちはひとつじゃないこと

 

 

こうしたことを伝えるだけでも、それは立派な性教育です。
性の話=性交渉の説明、ではありません。

 

 

「自分の身体をどう扱っていいか」「人との距離感をどう感じていいか」
その土台を育てることが、性について話すということなのだと思います。

 

 

 

答えがわからない質問をされたら?

 

子どもは、思いがけないタイミングで、思いがけない質問を投げかけてきます。
その瞬間、言葉に詰まることもあるでしょう。

 

でも、答えを知らない自分を責めなくていい。
「わからない」は、失敗ではありません。

 

「いい質問だね」
「一緒に考えてみようか」

 

そう言って立ち止まることは、子どもにとって“考えることを許される体験”になります。

 

完璧な説明よりも、誠実な姿勢のほうが、ずっと心に残ります。

 

 

性の話をすると、性行動が早まる?

 

これはよくある誤解です。
実際には、包括的な性教育を受けた子どもほど、より慎重で責任ある選択をする傾向があります。

 

研究によると:

 

  • 性行動の開始が遅くなる
  • 避妊の使用率が高まる
  • 健全なパートナーシップを築きやすい
  • 望まない妊娠のリスクが下がる

 

オープンな対話は「危険」ではなく、「安心と判断力」を育てます。

 

 

年齢に合った話し方とは?

 

性の話は一度きりではなく、成長に合わせて重ねていくものです。

 

年齢別の例:

 

幼児期

 

  • 身体の名前
  • 触れていい・よくないの感覚
  • 同意と境界線
  • 家族の多様性

 

学童期〜プレティーン

 

  • 思春期と身体の変化
  • 月経
  • 健全な人間関係
  • 性の多様性
  • 妊娠・出産の基礎
  • メディアリテラシー

 

ティーン

 

  • 合意とコミュニケーション
  • 安全なセックス
  • 快感と尊重
  • デジタル上の同意
  • 暴力のない関係性

 

 

 

 

気まずい質問をされたときの対処法

 

正直に言えば、どれだけ準備しても、気まずさがゼロになることはありません。

 

でも、その戸惑いを隠す必要もない。
深呼吸して、少し間を置いて、「聞いてくれてありがとう」と伝えるだけでいい。

 

大人が落ち着いている姿は、 子どもにとって「この話題は危険じゃない」という合図になります。

 

 

同意(コンセント)と健全な関係の教え方

 

同意は、性の話以前から教えられます。

 

  • ハグの前に聞く
  • 「NO」を尊重する
  • 「あなたの身体はあなたのもの」

 

 

こうした日常の積み重ねが、子どもの安全と主体性を守ります。

 

ティーンには、積極的な同意やデジタル上の同意についても話していきましょう。

 

 

友だちやネットから誤った情報を得ていたら?

 

今の子どもたちは、早い段階で性情報に触れます。
大切なのは、叱ることではなく、

 

  • 何を見聞きしたかを聞く
  • 判断せずに耳を傾ける
  • 正しい情報を穏やかに伝える

 

ことです。

 

 

価値観を伝えつつ、恥を与えないには?

 

家族の価値観は伝えていいものです。
ただし、否定や恐れからではなく、思いやりから伝えましょう。

 

  • 「私たちはこう考えている」
  • 「これは私の大切にしている価値」

 

というメッセージが効果的です。

 

 

 

子どもから聞かれるのを待つべき?

 

多くの子どもは、親の反応を見て質問を控えます。
だからこそ、親から自然に話題を出すことが大切です。

 

本や映画、日常の出来事がきっかけになります。

 

 

親の性生活について聞かれたら?

 

好奇心からの質問です。
境界線を教えるチャンスでもあります。

 

例:
「それは大人のプライベートなことだけど、愛や尊重については話せるよ」

 

誠実さと適切な距離感の両立が大切です。

 

 

正解よりも、関係性を

 

性の話に、完璧な言い回しはありません。
でも、話そうとする姿勢そのものが、 子どもにとっては何よりのメッセージになります。

 

間違えてもいい。
言い直してもいい。
沈黙があってもいい。

 

大切なのは、 「あなたの話を聞く準備がある」という姿勢。

 

それが、子どもが自分の身体や心を信頼できる未来につながっていくのだと思います。

 

 

 

参考記事:https://www.embracesexualwellness.com/esw-blog/how-should-parents-talk-to-kids-about-sex-a-chicago-sex-therapist-shares-guidance

【映画レビュー】「Strip Down, Rise Up」| ポールダンスを通じて女性が立ち上がるとき

 

 

女でいることって、本当にしんどいときがある。

 

これを読んでいる多くの人もきっと同じように感じていると思う。疲れるんだ。私たちのすべてがジャッジされる――服、声、化粧の量、体重。止まることがない。そして最悪なのは? その基準が、全部男たちが作り出したくだらない「基準」で、社会の隅々にまで染み込んでしまっていること。どこに行っても、何をしても、私たちは「十分じゃない」と言われ続ける。自由に「存在する」ことさえ許されない

 

だからこそ、Netflixのドキュメンタリー『Strip Down, Rise Up』は私の胸を強く打った。これは、女性がポールダンスを通じて自分の身体とセクシュアリティを取り戻していく物語だ。多くの人は「ポールダンス」と聞くと即座に「ストリッパー」を連想し、「恥ずかしいもの」として切り捨ててしまう。いまだに性産業が偏見の対象になっているから。でも、このアートの形にはそれ以上のものが詰まっている。確かに肉体的にハードなワークアウトでもあるけれど、それ以上に深く親密なダンスだ。ポールの上で、女性たちは自分の身体や強さ、そしてセクシュアリティと再びつながるための「深い対話の場」を見つけ出すのだ。

 

 

おすすめ記事 ▶ 「過去の記憶と向き合う:映画『You Were My First Boyfriend』が教えてくれたこと」

 

 

セクシュアリティは恥じゃない

 

なぜ私たちはセックスをそんなに恐れるのだろう?

 

ほとんどの人が食べ物や水のように自然にそれを求めている。ほとんどの人が、誰かと一緒に、あるいは一人で、それを楽しんでいる。閉じられた扉の向こうでは、それは許されていて、ほとんど見えない存在。でも、一歩外に出て、自分のセクシュアリティを主張しようとした瞬間、それはタブーになる。恥ずかしいものとされる。その矛盾が、私にはどうしても理解できない。

 

もちろん、自分のセクシュアリティをプライベートに留めておきたいという気持ちは理にかなっているし、多くの人がそちらを選ぶ。それはその人の自由。でも、違う選択をした人たち――自分のセクシュアリティを堂々と、隠さずに生きようとする人たち――を社会がわざわざ恥ずかしめようとする、その構造こそがおかしいのだ。表現することは黙っていることを否定するものではないし、黙っていることも表現を消し去る理由にはならない。

 

“セクシュアリティは多くの人にとって自然で大切なものなのに、社会はそれを表に出すことを恥とし、しかし『S Factor』のような場では女性が自分の身体や官能性を取り戻し、本来の自分とつながり直していることが描かれている。”

 

映画の中で紹介されるのが、「S Factor」というポールダンススタジオだ。創設者は元女優のシーラ・ケリー。彼女はストリッパー役を演じるための役作りでポールダンスを知り、リサーチのつもりがすぐにそれ以上のものへと変わっていった。最初はフィットネスクラスとしてプログラムを作ろうとした――「男性の視線」とは切り離された、自立したワークアウトとして。でも、彼女は気づいた。彼女のクラスに通う女性たちにもっと深い変化が起きていることに。彼女たちはただ筋力をつけているのではなく、長い間「隠すべき」と言われ続けてきた自分の一部――身体、官能を感じること、心の声――を取り戻していたのだ。その気づきがシーラのビジョンを一変させ、「S Factor」は、女性たちが自分自身と新たにつながることができる場へと変わっていった。

 

 

 

失われた自分を取り戻す

 

私たちが最初に出会うのは、50歳で二人の子どもを持つエブリン。彼女は2年ほど前に夫を亡くし、それ以来ずっと漂うように生きている――かつての自分の殻だけを抱えて。カメラは、キャンディショップの店で働く彼女を追いかける。その声は静かにナレーションとなって響く。「お客さんのお世話はできる。でも車に乗ったら、音楽もない、命もない」。長い迷いの末、彼女は「Strip & Rise」という6か月の初心者向けプログラムに申し込む。これは女性が再び自分自身を愛せるようになるためにデザインされた、S Factor のコースだ。

 

このクラスに入る多くの女性たちは、何らかの「喪失」の物語を抱えている――自分自身を失った人、身体を失った人、力を失った人。長年S Factorに通うパトリシアは、失恋をきっかけに女性としての価値を疑い、ポールダンスを始めた。免疫疾患を患うジェイミーは、長年自分の身体に居場所を感じられずに苦しんできた。そして元体操選手のメーガン。彼女は子どもの頃、コーチから性的虐待を受け、それ以来、自分の身体が自分のものではなく誰かに奪われたもののように感じてきた。

 

“S Factor に集う女性たちは喪失や暴力の経験を抱え、自分の身体や女性性を取り戻そうとする中で、社会に植え付けられた恥や抑圧から解放され、自分自身を再発見していく姿が描かれている。”

 

グループの中には、レイプを生き延びた女性もいた。彼女たちの物語は、言葉にされなくてもクラス全体に流れる痛みとなり、暴力と恥がどれほど深く女性の身体に刻み込まれるのかを思い出させる。

 

そして私も同じように感じる。女である限り、私の身体は完全に自分のものだと感じられたことがない。常に「見られるもの」として存在してきた――通り過ぎる他人にジャッジされるショーウィンドウのマネキンのように。幼い頃から、私たちの女性性は押し黙らされ、形を変えられ、他人によって決められてきた。何が美しいのか、何が望ましいのか、「やりすぎ」なのか「足りない」のか。そうして大人になるにつれて、その恥をまるで二枚目の皮膚のようにまとい続ける。それは私たちを押しつぶし、エロティシズムも、柔らかさも、炎も奪い去る――やがて、自分自身に属するとはどういう感覚だったかすら忘れてしまうのだ。

 

 

恥を解き放つことで始まる回復

 

S Factorでは、深いトラウマを抱える女性と向き合うことが多いため、インストラクターたちは精神科医に相談しながら指導を行っている。精神科医はこう説明する。「トラウマ回復の鍵は“恥を解き放つこと”。セクシュアリティを取り戻すには、自分のペースで、自分の意思で行わなければならない。なぜなら、その力を奪われ、恥にすり替えられてしまったから。恥はあなたを閉じ込めてしまうけれど、本当は光の中にさらされて解き放たれることを望んでいるのです。」

 

身体が直接的に侵害された経験があるかどうかに関わらず、ほとんどすべての女性が「存在するだけで恥を負わされる」感覚を知っている。それはあまりに頻繁に繰り返されるため、もはや自分の一部のようになってしまう――毎日着続ける重いコートのように。それを脱ぎ捨てることは、ぎこちなく、痛みすら伴う。なぜならその恥は同時に、絶え間ないジャッジから自分を守る鎧でもあったから。

 

“アンバーはS Factorの感情を解き放つ生々しいプロセスに耐えられず早々に去り、彼女にとっての力は脆さではなく勝利や規律にあり、その背景には身体を侵害された経験の有無という差も影響していた。”

 

初日の授業で、シーラは生徒たちにこう警告する。「多くの人は途中でやめたくなるでしょう。このプロセスは恐ろしく、そしてとてもプライベートなものだからです。」その言葉通り、一人の生徒アンバーは、わずか1週間で去ることを決めた。最初のクラスのあと、感情の激しさに圧倒されて車の中で大泣きしてしまったと彼女は認めているのに、Netflixのインタビューで彼女は「12歳の息子に、裸同然の姿で床で身をくねらせている自分を見せたくない」と語った。を得るどころか、むしろさらけ出され、性そのものに嫌悪感すら感じたように聞こえた

 

最初はその反応が理解できなかった――だって彼女はこのクラスがどういうものか知っていたはずだから。でも、彼女を揺さぶったのはポールダンスそのものではなかったのかもしれない。感情を解き放ち、抑え込んできたものを感じろと求められる、その「生々しさ」だったのではないか。

 

そして、ある意味で私は共感もした。私も感情をあからさまに表現することが苦手で、あのようなむき出しの脆さに囲まれる居心地の悪さを知っている。それでも彼女たちの中にある恐れや怒り、悲しみは、私自身も抱えてきたからこそ、理解できる――自分の身体が自分のものではないと感じる感覚。

 

けれどアンバーは、少し違っていた。彼女は常にアスリートであり、強くタフであるように鍛えられてきた人間だった。彼女にとってのエンパワーメントは、涙や降伏からではなく、勝利、規則、パフォーマンスから得られるものだった。もしかすると、彼女がこのクラスと繋がれなかったのは、繋がる必要がなかったからかもしれない。あるいは、それは「自分の身体を侵害された経験がない」という特権からきているのかもしれない。

 

 

 

ポールダンスが与える力と再定義

 

このドキュメンタリーには、複雑な過去を持つポール競技者でありスタジオオーナーのエイミーも登場する。彼女はもともと俳優を目指してロサンゼルスに来たが、生活費を稼ぐために短期間ポルノに出演したことがある。性産業は苛烈だ――人々はその向こう側をほとんど見ようとせず、消費しながらも同時に糾弾する。エイミーはそのスティグマを背負ったが、その時期に出会ったのがポールダンスだった。それは彼女の内側に火をつけ、強さと高揚感をもたらし、最終的に競技的ポールに特化したスタジオを開くきっかけとなった。

 

また、シルク・ドゥ・ソレイユで活躍したポールアーティストのジェナインにも出会う。彼女は世界を巡り、鍛えられた肉体性、芸術性、そして官能性を融合させた圧巻のパフォーマンスを披露している。彼女の舞台は、ポールダンスが単なる見せ物ではなく「芸術」であることを思い出させてくれる。それはダンスであり、体操であり、動きを通じた物語だ。セクシーであることは確かにその一部だが、それはむしろ力の源だ。そもそも、セクシーであることが罪であるはずがない。魅力的でありたい、自分の官能性とつながりたいと思うのは、人間であること――女性であることの一部なのだから。私たちの身体は強力な表現の道具であり、誰とそれを分かち合うかは私たち自身が選べる。

 

もちろん、誰もがエイミーやジェナインのようにステージに立ちたいと思うわけではない。しかし、ポールダンスが与えてくれるのは「再びつながる」ためのチャンスだ――女性らしさを感じてもいい、自分のその一部を堂々と受け入れていいのだと思い出させてくれる。映画に登場する多くの女性たちにとって、この実践は命綱のようなものとなった。彼女たちの多くは男性から傷つけられ、虐げられ、小さく扱われ、その痕跡が「価値は男性の視線に収まるかどうかで決まる」と囁き続けてきた。ポールダンスは彼女たちにそれを取り戻させたのだ――「自分の条件」で見られる許可を、自分が女性であることの意味を再定義する力を。

 

 

誰もが持つ比類なき美しさ

 

映画の後半で、エブリンは胸を締め付けるような事実を打ち明ける。夫は一度も「君は美しい」と言ってくれなかったのだ。彼女はずっとその言葉を望んでいたが、夫は言わないまま亡くなってしまった。死後、彼が不倫をしていたこと、そして愛人にはためらいなく「美しい」と伝えていたことを知る。その瞬間、彼女の心は打ち砕かれた。

 

その痛みを抱えていたのは彼女だけではなかった。ドキュメンタリーに登場する何人もの女性が「妊娠や出産を経てから、自分をセクシーだと感じられなくなった」と告白する。その言葉には重みがある。なぜならそれは、多くの私たちが静かに抱えている現実だから。私たちはしばしば自分に対して最も厳しい批評家となり、他人と比べ、他者からの承認を必死に求めてしまう――男性からも、女性からも、社会からも。

 

“エブリンや多くの女性が自己価値を他者の承認に縛られて苦しむ一方で、本当の美しさは誰とも比べられない唯一無二のものであり、経験や生き方そのものがその輝きを深めていくのだと語られている。”

 

けれど真実はこうだ。あなた以上に美しい人はいない。私たち一人ひとりが、比べることのできない唯一無二の美しさを持っている。その美はパートナーによっても、母であるかどうかによっても、他者との関係によっても決まらない。むしろ、そうした経験があなたの存在にさらなる深みと豊かさを与えているのだ。

 

 

 

 

女性の光を奪わせない

 

この映画はまた、保守主義――宗教を含む――と性的自由との衝突についても描いている。宗教的な家庭で育ったエイミーは、ポルノ出演の過去を知られ、教会から追放された。彼女が指摘するように、処罰されたのは彼女だけで、裏でポルノを消費している人々は罰せられなかったのだ。

 

さらに、アリソンというポールインストラクターも登場する。彼女はかつて保守的な男性と結婚していたが、夫は彼女の身体を支配しようとし、SNSに写真を投稿することさえ禁じた。やがてアリソンはそれに逆らい、Instagramアカウントを開設した結果、二人の結婚は終止符を打った。これらの物語はより深い真実を示している――セクシュアリティはスペクトラム上に存在するのだ。すべての人がオープンな表現を価値あるものと考えるわけではないし、それはそれで構わない。しかし、誰も他人の身体の使い方を決める権利は持っていない

 

映画の中でシーラはこう語る。「女性が満ちて、豊かになり、爆発的に輝きだすと、それを受け止められない男性もいる。どうやってその事実を受け入れればいいのか、どうやって共に存在すればいいのか、分からなくなるのです。」これは事実だ――女性が変われば、周囲の世界も変わる。

 

“映画は宗教や保守的価値観と性的自由の衝突を描きつつ、女性が自分の身体とセクシュアリティを自由に表現し合い、互いを支え合うことこそが力と連帯を生むのだという強いメッセージを伝えている。”

 

もしパートナーがその炎を消そうとするなら、その人の中にあなたの居場所はない。私たちの光は、私たちを見て、敬い、美しいと伝えてくれる人々に囲まれてこそ強くなる。ポールダンスはこの意味で、単なる動き以上のものだ――それはコミュニティである。女性たちは競うためではなく、互いを引き上げ、壊れたピースを再び繋ぎ合わせるために集まる。確かにその結束は強烈で、時に「カルト的」とさえ感じられるかもしれないが、その強さは連帯から生まれるのだ。女性が女性を支えるというラディカルな行為から。

 

そして私がこのドキュメンタリーから受け取ったメッセージはこれだ――誰も私たちから女性性を奪い、セクシュアリティを黙らせることは許されない。すべての女性は、自分が生きるこの身体を愛し、自分のタイミングで、自分の方法で表現する権利を持っている。だからこそ、あなたの周りにいる女性を愛してほしい。彼女たちに「あなたは美しい」「私たちはあなたはいつも見守っているし、声に耳を傾けている」と伝えてほしい。女性は人生のあらゆる方向から重荷を背負っているのだから――せめて、安全で温かな場所を作ること、それができる最低限のことだ。

 

更年期に繰り返す膀胱炎(UTI)の原因と自分でできる予防法

 

更年期に膀胱炎が増えるのはなぜ?

ホルモン変化とエストロゲン低下の影響

更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく減少します。エストロゲンは膣や尿路の粘膜を守る役割を持っていますが、その分泌が減ることで粘膜が薄くなり、細菌感染に弱くなります。その結果、膀胱炎(UTI)が起こりやすくなるのです。

 

膣や尿路に起こる変化(乾燥・粘膜の弱まり)

膣の乾燥や弾力の低下は、更年期女性に多く見られる症状です。これにより、排尿時の違和感や性交痛が起こるだけでなく、細菌が侵入しやすい状態になり、膀胱炎が繰り返される原因になります。

 

 

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GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?

GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause)は、更年期から閉経にかけての女性に多くみられる症候群です。膣の乾燥、かゆみ、性交痛、頻尿や尿意切迫といった症状を含み、これが膀胱炎のリスクを高める大きな要因となります。

 

 

膀胱炎が繰り返しやすい年齢層とは

若年期(14〜24歳)に多い理由

若い世代では、活発な性生活により膀胱炎が増える傾向があります。性交時に細菌が尿道に侵入しやすいためです。

更年期前後から再び増える背景

加齢に伴うホルモン低下により、膀胱炎は更年期から再び増加します。セックスの有無にかかわらず、ホルモンバランスが乱れることで発症リスクが高まるのです。

閉経後に再発率が急増するデータ

研究によると、閉経前の膀胱炎再発率は19〜36%ですが、閉経後は55%に跳ね上がります。これはホルモン変化による粘膜の弱まりが大きく関係しています。

 

 

更年期に繰り返す膀胱炎の症状

頻尿・尿意切迫・排尿時の痛み

典型的な症状は「何度もトイレに行きたくなる」「排尿時に痛みを感じる」といったものです。

性交痛や膣の乾燥との関連

更年期の膣乾燥は性交痛を引き起こすだけでなく、細菌感染を助長し膀胱炎につながります。

生活に与える影響とQOLの低下

頻繁にトイレへ行く、性交を避けてしまうなど、日常生活やパートナーシップに大きな影響を与えることがあります。

 

 

 

 

 

更年期の膀胱炎を予防する自分でできること

水分補給と排尿習慣の見直し

こまめに水を飲み、トイレにいくのを我慢しないことが大切です。尿と一緒に細菌を排出することで感染予防につながります。

膣の乾燥ケア(保湿ジェル・ローションなど)

膣専用の保湿ジェルやローションを使うことで、乾燥や粘膜の弱まりを防ぎ、細菌感染のリスクを軽減できます。

食生活と腸内環境の改善

発酵食品や食物繊維をとり、腸内環境を整えることも免疫力を高める鍵。ビタミンCやクランベリーなども膀胱炎の予防に役立つとされています。

膀胱炎を繰り返さないための生活習慣チェック

  • 下着は通気性の良いコットン素材を選ぶ
  • 性交後は排尿して菌を流す
  • 体を冷やさないよう注意する

 

これらを意識するだけで、膀胱炎の繰り返しを大きく防げます。

 

 

医師に相談すべきサインと治療法

繰り返す膀胱炎は「放置しない」が鉄則

自己判断で市販薬だけに頼らず、再発を繰り返す場合は医師の診断が必要です。

婦人科・泌尿器科での治療オプション

抗生物質による治療のほか、症状に応じた膣の保湿ケア、レーザー治療などの選択肢があります。

ホルモン補充療法(HRT)やその他の治療

必要に応じて、医師がホルモン補充療法(HRT)を提案することもあります。症状が強い場合は、こうした専門的な治療が効果的です。

 

 

まとめ|更年期の膀胱炎は予防と早めのケアが大切

  • 更年期のホルモン変化は膀胱炎のリスクを高める
  • 水分補給や膣ケアなど「自分でできること」で予防可能
  • 再発を繰り返す場合は必ず医師へ相談

 

膀胱炎は「仕方ない」と我慢するものではありません。正しい知識とケアで、更年期を快適に過ごすことができます。

セックスレス解消に自分でできること ひとりのセックスで心と体を満たす方法

 

 

セックスレスを自分で解消するには?

セックスは「パートナーとするもの」だけじゃない

多くの人が「セックス=パートナーとするもの」と考えています。そのため、恋人や夫婦関係がないと「セックスレス」だと感じ、満たされない思いを抱きがちです。けれど、性の中心にあるのは本来「自分自身」。自分の心と体を理解し、楽しむことこそが健やかなセックスライフの第一歩です。

最も大切なのは「自分との性的な関係」

セックスレス解消のためにできることは、相手を探すことだけではありません。むしろ「自分との性的な関係」を大切にすることで、満たされる感覚を得られるのです。

 

 

おすすめ記事 ▶ セックスレス、会話不足、不倫…パートナーとの悩みを元AV女優がひも解く!【男女コミュニケーション心理士の小室友里さんインタビュー】

 

 

ひとりセックスがセックスレス解消につながる理由

マスターベーションが心と体に与える効果

マスターベーションは脳内で幸せホルモン(ドーパミンやオキシトシンなど)を分泌し、気分を高めたりストレスを軽減したりします。これは科学的にも証明されており、日常生活にポジティブな変化をもたらしてくれます。

 

リラックス&気分を高める「セルフプレジャー」

意識的にひとりセックスを取り入れることで、リラックスの時間を確保し、セルフケアの一部として役立てられます。仕事や人間関係で疲れていても、「自分で自分を癒す」習慣は心の安定につながります

 

一人で楽しむことは恥ずかしいことじゃない

文化的に「一人ですること」は話題にしにくいテーマですが、セックスレスを自分で解消する大切な手段です。パートナーに頼らず、自分で自分を満たすことは決して恥ずかしいことではなく、むしろ健康的で自然な行為なのです。

 

 

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自分でできるセックスレス解消の方法

マスターベーションをセルフケアに取り入れる

セックスレス解消の一番シンプルな方法は、マスターベーションを生活の一部に取り入れることです。照明や香りなど、自分が心地よく過ごせる環境を整え、丁寧に楽しむことがポイントです。

 

エロティカ(官能的な作品)を通じて想像力を広げる

本や音声、映像などのエロティカは、自分の想像力や欲望を広げてくれる強力なツールです。普段は意識しない感覚や気持ちを引き出すことで、ひとりセックスの体験がより豊かになります。

 

性に関する内省やセラピーで「自分の境界線」を知る

セックスレス解消は、快感を得ることだけではありません。自分の性に対する価値観や境界線を理解することも大切です。必要であれば、セックスセラピーやカウンセリングを取り入れることで、より深い自己理解につながります。

 

性の「考古学」をしてみる

セックスレスを自分で解消する最初のステップのひとつは、過去の記憶を振り返ることです。たとえば、中学の保健体育で受けたぎこちない性教育や、初めて欲望を感じた瞬間など、自分がどんなメッセージを受け取り、どんな価値観を作ってきたのかを探ってみましょう。

 

多くの人は「自分を触るのは変なこと」と教えられて育ったり、「セックスは恋愛関係の中でしか意味がない」と信じ込んできたりします。こうした思い込みや古い固定観念は、セックスへの楽しみ方や関わり方に影響を与えているかもしれません。

 

ここで大切なのは「私はセックスについてどう考えているのか?」「何を教わり、どう感じてきたのか?」と自分に問い直すこと。そして、それが本当に自分の考えなのか、あるいは手放してもいい価値観なのかを見極めることです。こうして古い枠組みを見直すことが、セックスレスを解消するために自分でできる大切な一歩になります。

 

ひとりセックスについて書いてみる

過去を振り返ることで気づきを得られたら、それを終わりにせず「書くこと」でさらに深めてみましょう。ひとりセックス専用のノートを作ることで、過去だけでなく「今の自分」や「これから望むこと」にも目を向けられます。

 

そこには最近の体験を書き留めてもいいし、新しい妄想や試してみたいことを書き出してもOKです。具体的に「もっとオーガズムを感じたい」「不安を減らしたい」「自信を持ちたい」「日常の中に快楽の時間をつくりたい」などの目標を書き出すのも効果的です。

 

必ずしも大きな目標でなくても構いません。たとえば「自分の体に安心して触れられるようになりたい」「長いシングル生活の中で失われていた性とのつながりを取り戻したい」といった小さな気持ちでも十分です。理由は人それぞれですが、専用のノートに書くことで、自分の動機や目的を整理し、セックスレス解消に向けた「自分でできること」をより具体的に理解できます。

 

 

Photo by Minh Ngọc on Unsplash

 

 

ひとりセックスで築く、自分らしいセックスライフ

セックスレスを恐れない考え方

「パートナーがいないから自分はセックスレス」という考え方に縛られる必要はありません。むしろ、ひとりの時間を楽しむことは自立している女性であることの証です。

 

自分のニーズを知り、自分を優先すること

セックスレス解消において最も大切なのは、「自分の心と体が何を求めているか」を知ること。そして、他人の期待に応えるよりも自分の満足を優先することです。

 

「ノー」と言える強さがあなたを守る

パートナーがいる場合でも、自分が望まないときに「ノー」と言えることは健全な性関係の基本です。自分を大切にする強さがあれば、セックスレスをただ我慢するのではなく、健やかな形で向き合えるようになります。

 

 

まとめ|セックスレス解消は自分でできる

 

セックスレスを解消するために必要なのは「相手」ではなく「自分自身」です。

 

  • ひとりセックスをセルフケアに取り入れる
  • マスターベーションを意識的に楽しむ
  • 性に関する理解を深め、自分の欲望や境界線を知る

 

これらはすべて、「セックスレス 解消 自分でできること」 です。あなたがあなた自身を大切にし、自分の欲望を尊重することこそが、最高のセックスライフにつながります。

30代でようやく見つけた“性への自信”

 

17歳で処女を失ったけれど、理想とは程遠い日々だった。
昔からよくある話。男の子が女の子にちょっかいを出し、女の子は彼の魅力に惹かれるけれど、男の子は彼女の体だけを欲しがる。

 

あの頃の私は世間知らずで経験不足で、男性が女性をセックスのためにあやつれるだなんて知らなかった。セックスは合意の上。でも、その後に何かあると思っていた。デート中に2人で話しができるかもしれないと思ったけれど、彼が残していったのはSNS上のスクリーンネームとメールアドレスだけ。電話番号すら残してくれない男の子だった。

 

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20代を通してセックスに抱いた不安と誤解

 

腹立たしく聞こえるかもしれないけれど、今となっては優しい心で振り返ることができる。でも、あの出来事は20代を通して私の性体験を不安と失敗で決定づけたのです。

 

私はセックスを、道具として関係を深めるものではなく、むしろ交渉の道具として見ていたんです。20代の男の子とのやり取りではいつもセックスをしたいという彼らの願望を感じ、私が異性と関わる時の行動にはその願望に一致するべきという気持ちが反映されていました。

 

「見た目が良い女の子ではない」と感じながら育った私にとって、セックスは私が女性として求められていると感じられる唯一の時間。

 

でもほとんど知らない男の子と裸でベッドにいるのは決して心地よく感じられなかった。しかも、ベットの上で女の子を気持ちよくさせるやり方が分からない男の子と寝るのは、大惨事でした。すぐに私は流れに身を任せ、彼の望むことをするという考えに慣れてしまった。その方が簡単だと感じたから。

 

“20代は失敗や義務感に縛られたセックス体験を通じて自分を見失ったが、30代になり自己理解と自己肯定感を深めたことで、自分を優先しセックスを楽しめるようになった。”

 

私はいつもみんなに、20代は失敗しても大丈夫と伝えている。20代はそのためにあるもの。失敗から学べば、転んでも立ち上がれる、そんなぜいたくな時間。私は20代の大半はセックスを楽しんでいなかったけど、セックスの回数は多い方だった。セックスは趣味というよりは、義務のように感じていたんです。

 

大人になり「セックスを義務感でやっている」と認識できるほどに脳が発達した時、自分自身に問いかけるようになりました。「あなたは、ベッドで何をしたいの?」と。そうしたらすぐに自分を守る境界線ができて、男性のすべてのアプローチが良いとは限らないこと、そして、ャンスを逃したように感じても、立ち去ってもいいことをゆっくりと学んだんです。つまり、私は誰よりも自分の気持ちを優先するようになったのです。

 

30代に差し掛かり、自分を大切にするようになりました。運動量を増やし、健康的な食生活を送り、旅行にも行った。自信がセックスの喜びに繋がることを発見し、驚いた。自分の体型を受け入れられるようになり、20代の経験を通して自分の好き嫌いも理解できるようになりました。

 

 

信頼と自己尊重から始まる、大人のセックス

 

歳を重ねるにつれ、セックスをする相手も大人の男性になり、自分のニーズを最優先に考えてくれる人との付き合いがどんな感じかを学びました。大人になって初めて、セックスは信頼に基づくパートナーシップであり、コミュニケーションが鍵となることを知ったんです

 

“40代になった今、過去の経験から自分の心と体の望みを理解し、他人に合わせるのではなく自分を大切にしながらセックスを楽しむことを学んだ。”

 

パートナーとセックスについて話すのは、時にとても難しいもの。なぜなら、それはまさに自分が鍵をかけた扉の奥にしまい込んでいたものを傷つけることになるからです。簡単に心を開きたくないのは当然。ありのままの自分に優しく、そしてそんな自分を傷つけるような人は拒絶することが大切です。あなたはあなたの人生で一番大切な人であり、あなたを一番尊重してくれる人に心を開くべき。

 

40代に突入した今、過去の失敗から学んだおかげで、自分の心と体が何を求めているのか、これまで以上にはっきりと分かっている。そして、ベッドの中での自分の見ためや発する声をあまり気にしないようにしようと決めました。なぜなら、男性にとって、目の前の女性が自分と一緒に行為を楽しんでいる姿を見ることほどセクシーなものはないからです。他人の喜びのために生きるには人生は短すぎます。「ノー」と言って、あなたを大切にしてくれる人を待つのもいいのです。

セラピストと親密さを高める役割とは?

 カップルや個人がつながり・信頼・性のウェルネスを取り戻す方法

 

 

 

セックスセラピストは、親密さを高めるうえでどんな役割を果たすのでしょうか?

 

カップルや個人が親密さを高めるためには、心身両面の課題に向き合う必要があります。忙しい現代社会では、性的な不一致や欲求のズレ、コミュニケーションのすれ違いが、親密さを静かにむしばんでいきます。セックスセラピストは、そうした課題に対して、感情面・関係性・身体的な側面を含む包括的なサポートを提供する存在です。

 

セラピストは、科学的根拠に基づくアプローチと、一人ひとりに寄り添う思いやりのある支援によって、親密さを高めることを専門としています。

 

“カップルが直面する最も一般的な課題のひとつが、セックスについて率直かつ建設的に話すことができないということです。このコミュニケーションのギャップは、思い込みや不満、感情的な距離を生み、身体的な親密さをさらに難しくしてしまいます。”

 

 

おすすめ記事▶ セックスレスの原因とは?|なりやすい夫婦の特徴や解消法を解説

 

 

親密さを高めるためのセックスセラピー:身体だけでなく心も整えるアプローチ

 

セックスセラピーは、性的パフォーマンスだけに焦点を当てるものではありません。心理的・感情的・関係性・身体的側面を統合し、親密さを高めることを目的とした心理療法です。

 

セラピーでは、次のような課題を抱えるクライアントをサポートしています:

 

  • 性的欲求の低下
  • セックス時の痛みや興奮のしづらさ
  • セックスに関するコミュニケーションがとりづらい
  • セックスへの不安や親密さの回避
  • トラウマやストレス、過去の経験による性的自己表現の難しさ
  • 子育てや加齢、病気による親密さの変化

 

クライアントのニーズに応じて、個人またはカップルセッションのいずれか、もしくは両方を通じて親密さを高める支援を行います。

 

 

コミュニケーションと感情的な洞察を通して、親密さを高める

 

 

カップルがセックスについて率直に話すことができないと、誤解や不満、距離感が生まれ、親密さがさらに損なわれます

 

セラピーでは、安心して話せる空間を提供し、次のような取り組みを行います:

 

  • 親密さに関する価値観・境界線・ニーズの明確化
  • 強い感情を引き起こすきっかけの理解
  • 健全なコミュニケーション方法の練習
  • 無意識に抱えている緊張や葛藤の解消

 

これにより、身体的なつながりだけでなく、感情的なレベルでの親密さを高めることが可能になります。

 

“親になること、キャリアの変化、病気や加齢などは、自分自身のアイデンティティや身体、パートナーとのつながりに揺らぎをもたらすことがあります。”

 

人生の転機と親密さの揺らぎ

 

親になること、キャリアの変化、病気や加齢などは、自分自身のアイデンティティやパートナーとの関係性に影響を与え、親密さを揺るがすことがあります。

 

セラピーでは、以下のようなテーマに取り組みながら、親密さを取り戻すサポートを行います:

 

  • 産後の身体イメージや欲求の変化
  • 慢性疾患や診断後の関係性の変化
  • 性的アイデンティティの再発見
  • 過去のトラウマからの回復

 

こうした経験を整理し、自分自身とのつながりを深めることで、親密さを高める土台が築かれていきます。

 

 

性的課題への臨床的アプローチで親密さを高める

 

性交時の痛み、勃起不全、オーガズム困難、欲求の低下などの問題は、しばしば心理的・関係的要因とも結びついています。

 

セラピーでは、以下のような包括的アプローチを採用しています:

 

  • 性反応サイクルや解剖学に関する心理教育
  • 必要に応じた医療専門家への紹介
  • トラウマからの不安の軽減法
  • 身体と心をつなぐエクササイズ

 

これにより、症状に対するスティグマを取り除き、安心して性と向き合える環境をつくり、親密さを高めることを可能にします。

 

 

親密さを高めるための関係再構築:すれ違いからつながりへ

 

多くのカップルが、恋人というより「ルームメイト」のように感じてしまっていると語ります。愛情や信頼があっても、情熱やスキンシップが失われた状態です。

 

セラピーでは以下のような取り組みを通じて、親密さを高める関係づくりをサポートします:

 

  • 感情的・生活的・性的に親密さを妨げている要因の特定
  • プレッシャーのないスキンシップの再開
  • 愛情とつながりを育む新たな習慣の構築
  • 長期的に性的関係を続けるためのアプローチ

 

性的な断絶はテクニックの問題ではなく、感情的な安全や対話の欠如、長年積み重なった妥協によるものであることが多いです。セラピーは、その根本を見つめ直し、深いレベルでの親密さを再構築する力になります。

 

あなた自身やパートナーとの関係において、フラストレーションや孤独感を我慢する必要はありません。正しいサポートがあれば、親密さを高めることは、今すぐにでも始められます。

生理直前のカラダが教えてくれること――PMSの症状を見逃さないで

 

 

生理直前になると毎回やってくる、イライラやむくみ、腹痛や肌荒れ。

 

「いつものことだから」とPMSの症状を軽く見たり、現代医療では“正常の範囲”とされることも多いため、気づかないうちに無理をしてしまっている人も少なくありません。

 

でも、そのPMSの症状、本当に「普通」で済ませてしまって大丈夫ですか?

 

「何の不調もなく、生理が自然と始まる…くらい快適だったらいいのに」

そんな理想を思い描きながらも、現実は生理直前になると心も体も乱れてしまう…という人も多いはず。

 

月に一度やってくるサインだからこそ、自分の心と体の声に耳を傾けてみることが大切です。

 

 

【おすすめ記事】生理後は性欲が強くなる?生理周期別の性に関する過ごし方を紹介

 

 

生理直前に気持ちが不安定になるとき――それ、PMSの症状かも?

 

落ち込みやイライラ、気分の浮き沈み、不安感など、感情の変化は生理直前に多くの人が経験するごく一般的なPMSの症状のひとつです。

 

こうした感情の変化が仕事や日常生活に支障をきたすほど強くなる場合、“月経前不快気分障害(PMDD)”と診断されることがあります。PMDDと診断された場合、うつや不安症の治療にも使われる薬が処方されることが多いです。

 

“生理前の気分の落ち込みやイライラは一般的なPMS症状ですが、日常生活に支障をきたすほど強い場合はPMDDの可能性があり、医療機関での相談が推奨されます。”

 

ただし、念のために言っておくと、生理直前にパートナーにちょっときつく言ってしまったり、保護犬のCMを見て号泣してしまった――そんな経験だけでPMDDと診断されるわけではありません(誰にでもありますよね)。

 

PMDDとは、PMSの症状の中でも特に感情の変化が強く、日常生活に明らかな支障を与えている場合に下される臨床的な診断です。もし気分の落ち込みや不安が生理が終わっても続くようなら、ホルモンとは別の原因がある可能性もあるので、一度医療機関で相談してみることをおすすめします。

 

 

生理直前に起こるトイレの変化――それもPMSの症状のひとつです

 

 

「最近、生理直前になるとお腹の調子が不安定になる…」と感じているなら、それはあなただけではありません。

 

ガスが溜まったり下痢になったりといった腸の変化は、生理直前のホルモンバランスの影響でよく起こります。これは、プロゲステロンの急激な減少によって、腸の動き(蠕動運動)が活発になり、下痢を引き起こしやすくなるためです。

 

生理直前のPMSの症状としてよく見られるもののひとつですが、不快な変化をやわらげるには、食物繊維を多くとり、カフェイン、アルコール、辛すぎる食べ物などの刺激物は控えるのがポイントです。

 

 

生理直前の「おなかパンパン」感――PMSの症状としての腹部の膨満感

 

下腹部の膨満感、なんだかお腹が張って重たい感じ…。これもまた多くの人が生理直前に経験するPMSの症状のひとつです。
主な原因は、エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが乱れることで体内に塩分や水分が溜まりやすくなることにあります。

 

“生理前の下腹部の張りや膨満感はPMSの一症状で、ホルモンバランスの変化による水分・塩分の滞留が原因とされ、塩分を控えたりマグネシウムを取り入れることで和らげられます。”

 

特に生理直前は塩気のあるものを無性に食べたくなる時期ですが、塩分の摂りすぎはむくみを悪化させるので、控えめにするのが理想です。

 

この時期には、マグネシウムのサプリメントを取り入れてみるのもおすすめ。マグネシウムは電解質のバランスを整えたり、やさしく体内の余分な水分を排出してくれたり、こわばった筋肉をリラックスさせてくれるなど、生理直前の不快なむくみや張りを和らげるのに役立ちます。

 

 

生理直前のPMSの症状としての腹痛(生理痛)

 

生理直前になると、おなかの痛みや鈍い違和感を感じる人は少なくありません。

 

これは、子宮内膜がはがれ落ちる準備として、体が実際に「子宮の収縮」を起こしているためです。

 

 

出産のような激しさはないにしても、体は“何かを外に排出しよう”と動いており、その働きはプロスタグランジンというホルモン様物質によって引き起こされています。

 

ただし、生理直前の腹痛が日常生活に支障をきたすほど激しく、数日以上続く場合は「子宮内膜症」などの病気が隠れている可能性もあります。

 

これは、子宮の内膜に似た組織が本来あるべきでない場所に増殖する疾患で、激しい生理痛、卵巣嚢腫、性交痛、腰痛、骨盤痛、不妊など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

 

生理直前の腹痛については、「痛みの強さ」と「続く期間」にしっかり目を向けましょう。

 

 

・いつもより痛みが強く感じる
・日常生活や仕事に支障が出る
・生理が終わっても痛みが続く
・市販薬が効かない
・毎月のように痛みで学校や仕事を休んでしまう

 

これらに当てはまる場合は、できるだけ早く婦人科で相談を。早期発見と適切な治療がとても大切です。

 

 

生理直前に起こるPMSの症状としての強い疲労感

 

 

生理直前に突然やる気が出なくなったり、疲れがどっと押し寄せることはありませんか?

 

この強い疲労感も、PMSの症状のひとつです。

 

その背景には、エストロゲンやプロゲステロンの急激な減少によって、セロトニンなどの気分を安定させる神経伝達物質が乱れることが関係しています。

 

エネルギーが湧かず、普段なら簡単にこなせる仕事や家事すら手につかないような強い倦怠感がある場合、それは月経前不快気分障害(PMDD)のサインである可能性もあります。

 

「ただの疲れかな」と流さず、気になる場合は医療機関に相談してみることをおすすめします。適切なサポートを受けることで、生理直前のPMSの症状をぐっとラクにできるかもしれません。

 

 

生理直前に起こる肌荒れ――PMSの症状としてのサインかも?

 

生理直前にニキビや吹き出物が増える…そんな肌トラブルに悩まされる人も多いのではないでしょうか。

 

これはPMSの症状のひとつで、プロゲステロンの減少によって皮脂腺の活動が活発になり、さらにエストロゲンの低下によって、排卵後〜生理前にテストステロンの影響が強く出ることが原因とされています。

 

“生理前の肌荒れはホルモンバランスの変化によるPMSの一症状で、食生活の工夫で改善が期待でき、症状が長引く場合は医療機関への相談がおすすめです。”

 

このホルモンバランスの変化が、肌をオイリーにし、吹き出物を引き起こしやすくするのです。

 

対策としては、食物繊維や抗酸化作用のある食品、オメガ3脂肪酸などを意識的に摂ることで、体内の解毒をサポートし、過剰な皮脂分泌を抑える効果が期待できます。

 

生理直前に起こるPMSの症状の多くは「よくあること」として見過ごされがちですが、それが長引いたり、日常生活に支障をきたすほど辛い場合は、医療機関でのチェックをおすすめします。

 

あなたの体が「いつもと違う」とサインを出しているときは、その声にしっかり耳を傾けてあげることが大切です。

 

※このコンテンツは情報提供のみを目的としており、医師の診断・治療・アドバイスに代わるものではありません。健康上の不安がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。Humming は本記事における情報に基づくいかなる損害、損失、請求等についても責任を負いかねますので、ご了承ください。

セックスの不満をパートナーとケンカせずに話すには?

セックスの不満を伝えて、対立ではなく理解につなげる方法

 

 

 

長い関係の中で生まれるセックスの不満は、突然現れるわけでも、自然に消えていくものでもありません。

 

こういった悩みを抱えたとき、それをパートナーに伝えるのはとても難しく感じられるものです。

 

「相手を責めているように聞こえるかも」「ケンカになるのでは?」「ちゃんと受け止めてもらえないかもしれない」——そんな不安から、多くのカップルがセックスの不満について話すことを避けてしまいます。でも、その沈黙こそが、ふたりの距離をさらに広げてしまう原因になることも。

 

セックスの不満は、工夫次第でお互いを責めることなく、むしろ理解やつながりを深めるきっかけにすることができます。大切なのは、伝え方、タイミング、そして思いやり。ちょっとしたコツを押さえれば、ふたりの関係をより親密にする対話が始められます。

 

“セックスの不満は珍しくなく、多くは関係破綻の兆しではなく気づきのサイン。こじれる原因は内容より伝え方であり、話し合いには安心できる土台作りが大切です。”

 

セックスの不満を感じても、それはあなただけじゃないし、失敗でもない

 

まず伝えたいのは、「セックスの不満」を抱えるのは決して珍しいことではない、ということです。

 

多くのカップルが、ある時点でセックスに関する悩みや不満を経験します。

 

それは、ストレス、子育てによる疲れ、ホルモンや体調の変化、感情的な距離感、過去のトラウマ、そして単純なリビドーの違いなど、さまざまな理由によって起こります。

 

セックスの不満があるからといって、「関係が壊れている」わけではありません。

 

それはむしろ、「何かに気づくタイミング」が訪れているサインなのです。

 

そして多くの場合、そのモヤモヤがケンカに発展してしまうのは、不満そのものではなく、“どうやって伝えるか”に原因があります。特に、長く我慢していた場合は、感情が爆発しやすくなるもの。だからこそ、セックスの不満について話し合う前には、安心して話せる土台をつくることがとても大切なのです。

 

セックスの不満を伝える前に、自分の気持ちを整理する

 

 

 

セックスの不満についてパートナーと話す前に、まずは自分自身の気持ちを見つめ直す時間をとってみましょう。

 

あなたが本当に感じているのは、拒絶されたような気持ち?恥ずかしさ?孤独感?誘うことへの不安?それとも、相手から誘われたときのプレッシャー?

 

まずはその感情を、書き出してみてください。声に出してみたり、日記に書いたり、信頼できる友人に話したり、セラピーで練習してみるのも効果的です。

 

セックスの不満を伝えるとき、自分の気持ちを明確にしておくことで、感情的になりすぎず、思いやりを持って冷静に対話を進めることができるようになります。

 

“批判ではなく「つながりたい」という意図をやさしく伝えることで、相手も受け入れやすく建設的な会話につながる。”

 

 

セックスの不満を伝えるときに気をつけたい話し方と伝え方

 

​​タイミングを選ぶ(ヒント:ベッドルームでは話さない)

 

セックスの不満を伝えるなら、セックスの最中や、うまくいかなかった直後などには避けましょう。そういった場面では感情が高ぶりやすく、相手も自分も責められているように感じたり、心を閉ざしてしまいやすくなります。

 

代わりに、落ち着いた雰囲気でストレスの少ないタイミングを選びましょう。たとえば、散歩中やコーヒーを飲んでいるとき、あるいは事前に「ちょっと話そう」と時間を設けるのもおすすめです。

 

こんなふうに、やさしく切り出すとスムーズかもしれません:

 

「最近、からだのつながりが少し減ってるように感じてて…ケンカしたいわけじゃなくて、もっとお互いに近く感じられるように話せたらうれしいなと思って」

 

このように、“批判”ではなく“つながりたい”という意図を伝えることで、相手も受け入れやすくなり、セックスの不満についても建設的な話し合いにつながりやすくなります。

 

 

セックスの不満を伝えるときは、「正す」のではなく「理解しようとする」姿勢で

 

 

 

セックスの不満を感じているときこそ、忘れてはいけないのは、ふたりの間にはそれぞれの感情、不安、期待があるということ。

 

たとえば、パートナーがセックスに対して距離を感じさせるとしたら、そこにはストレス、不安、プレッシャー、恥ずかしさ、あるいは過去の拒絶体験など、何かしらの理由が隠れているかもしれません。

 

すぐに結論づけたり、責めたりするのではなく、こんなふうに問いかけてみてください:

 

  • 「最近、私たちのセックスについてどう感じてる?」
  • 「気持ちが乗りにくいときって、何か理由があったりする?」
  • 「私の言動が理由で、実は言いにくいことってある?」

 

 

セックスの不満を話すときにこうした質問をするのは、たしかに勇気が必要です。けれどその分、正直でオープンな対話の扉が開かれるきっかけにもなります。

 

“セックスの不満は一回で全部解決しようとせず、まずは話し始めることが大事。完璧を目指さず、少しずつ共有していくことで関係も深まっていきます。”

 

セックスの不満は、一度の会話で解決しようとしないことが大切

 

セックスの不満や性的なすれ違いは、長い時間をかけて積み重なっていくものです。だからこそ、たった一度の話し合いですべてを解決しようとするのは、現実的ではありません

 

むしろそのプレッシャーが、会話を重くさせたり、お互いに緊張を与えてしまうこともあります。大切なのは「これをきっかけに話し始めてみる」という姿勢です。完璧を求めるのではなく、少しずつセックスの不満を共有していくことが、関係を深める第一歩になります。

 

こんなふうに伝えてみるのもおすすめです:
「今日だけで全部解決しなくて大丈夫。まずはセックスの不満について少しずつ話していけたらと思ってる。」

 

 

セックスの不満の背景にある“恥”の感情にも気づく

 

セックスの不満を話し合おうとしたとき、相手が黙ってしまったり、防御的になることがあります。

 

その反応の裏には、恥ずかしさや罪悪感、「ちゃんとできていないのでは」という不安が隠れているかもしれません。特に、性についてオープンに話す文化の中で育ってこなかった人には、こうした感情が強く出やすいのです。

 

相手がそうした反応を示したときは、責めるのではなく、やさしく寄り添う姿勢を持つことが大切です

 

「これは正しいとか間違ってるって話じゃなくて、また一緒に心も体も気持ちよくつながりたいと思ってるだけなんだ」
セックスの不満を伝える会話は、ときに勇気がいりますが、その先にはより深い信頼と親密さが待っています。

 

 

セックスの不満に行き詰まりを感じたら、専門家のサポートを検討してみる

 

 

 

ときには、いくら自分たちで頑張っても、会話のスキルや工夫だけでは解決できないセックスの不満があります。それは、あなたやパートナーが悪いからではなく、問題の根が深く、自分たちだけで整理するには難しい場合もあるからです

 

多くのカップルが、長いあいだセックスの不満を抱えたまま避け続けたり、ストレスや傷ついた気持ちを溜め込んだ末に、セックスセラピーに訪れます。セラピーは、そうした負のパターンに気づき、本当の課題に向き合い、感情的にも性的にも新しいつながり方を築くための安全な場を提供してくれます。

 

性欲の低下、欲求の不一致、性交時の痛み、パフォーマンスの不安、「ただの同居人のようになってしまった」関係——
どんなセックスの不満にも、サポートはあります。そして、希望もあります。

 

 

まとめ:セックスの不満を話すことは、パートナーシップを深める最強の一歩

 

セックスの不満について話すのは勇気がいることですが、実はそれは相手との関係を大きく前進させる力を持っています。

 

完璧さでも、回数でも、技術でもありません。

 

「ちゃんと見てもらえている」「求められている」と感じ、パートナーと安全な心のつながりを築くことこそが、本当の親密さです。

 

あなたの声を届けるのに、ケンカをする必要はありません。
必要なのは、適切なタイミングと伝え方、そしてやさしさと誠実さを持ってそこに向き合う意志です。

 

パートナーとポルノを観てみたい? 2人の距離を縮める、50のセクシャルな質問リスト

 

 

パートナーと一緒にポルノを観るのって、ちょっとハードルが高く感じるかもしれません。でも、実はそんなに構える必要はないんです。リラックスして楽しむために、2人の会話のきっかけになるようなセクシャルな質問を50個ご用意しました。

 

正直なところ、カップルでポルノを観るのは勇気がいること。
「どうやって切り出せばいい?」「どんなジャンルが観たいか、恥ずかしい気持ちにならずに話すには?」——そんな不安もあるはず。

 

そこで今回ご紹介するのは、ポルノをテーマにしたカップル向けの50の質問
気まずさを和らげて、お互いの欲望や好みを自然にシェアできるようサポートします。2人のコミュニケーションを深めるきっかけとして、ぜひ活用してみてください。

 

 

おすすめ記事|安全で満足できるバーチャルセックスの楽しみ方

 

 

パートナーとポルノを観たいなら──安心して話し合うためのコツとセクシャルな質問の使い方

 

タイミングと場所を大切に

 

パートナーとポルノについて話すなら、そのタイミングがとても大切です。
仕事で疲れていたり、出かける直前の慌ただしい時間に切り出すのは避けましょう。
おすすめなのは、お互いにリラックスできる夜、静かな自宅など、落ち着いて向き合える時間。

 

この会話は、すでに盛り上がっているときにしかできないわけではありません。
むしろ、こうしたセクシャルな質問を使うことで、パートナーとポルノを自然に楽しむ流れが生まれていきます。

 

ジャッジのない空間をつくろう

 

「パートナーとポルノを観てみたい」と思っていても、それを口に出すのは勇気がいるもの。
そんなときこそ、お互いが安心して話せる“ジャッジのない空間”をつくることが大切です。
このセクシャルな質問リストは、関係を深めたり、新しい楽しみ方を共有するためのツールです。 決して相手を責めたり、今の関係に不満があるという意味ではないことを、最初にしっかり伝えましょう。

 

少し気まずく感じる答えも、正解・不正解はありません。 「はい」「いいえ」で終わらせず、自由に話せる空気をつくってあげてください。

 

軽めの質問から少しずつ深めて

 

いきなり大胆な話題から入ると、相手が戸惑ってしまうことも。
まずは軽くて楽しい、ちょっとだけドキッとするような質問からスタートして、
会話の中で少しずつお互いの興味や好みを探っていくのがポイントです。

 

パートナーとポルノについて話すことは、2人の親密さを高めるひとつの方法
無理せず、少しずつ、自分たちのペースで楽しんでみてください。

 

 

パートナーとポルノを楽しむための、ちょっとセクシーな質問集

 

 

Step 1: まずはアイスブレイクから

 

  • いきなり本題に入る前に、まずは会話を温めてくれる軽めで楽しい質問から始めましょう。
  • 深刻になりすぎず、自然と会話が盛り上がるような内容ばかりです。
  • 秘密の片思いをした架空のキャラクターっている?それは誰?
  • 理想のセクシーなシチュエーションってどんな感じ?細かいところまで教えて!
  • においをかぐとムラムラする香りってある?
  • 自分が一番セクシーに感じる服装ってどんなの?
  • 先生とか、立場が上の人に恋したことってある?
  • 架空のキャラクターと1日だけ入れ替われるなら、誰になりたい?
  • 恋人やパートナーとした、一番衝動的なことって何?
  • ロールプレイするなら、どんなシチュエーションが気になる?
  • 音楽のプレイリストの中で一番誘惑される曲は?
  • 好きな人に関する夢で、一番記憶に残ってるのは?
  • 恋愛小説を書くなら、どんなストーリーにする?
  • 誰かの気を引くためにやった、一番あざとい・大胆なことは?
  • あまりにリアルで、「本当だったらよかったのに…」と思った夢はある?

 

 

”この質問リストは、安全でジャッジのない空間の中で、あなたとパートナーが性的ファンタジーを探求する手助けをしてくれます。”

 

 

Step 2: 境界線と安心感についての質問

この質問は、パートナーとポルノを楽しむうえで、お互いが無理をせず心地よい範囲で過ごせるようにするためのものです。いきなり深みに飛び込むのではなく、境界線や不安を事前に共有しておくことが大切です。

 

  • 観るとしたら、朝・昼・夜のどの時間帯が好き?
  • 絶対に観たくない/触れたくない内容ってある?
  • この体験をより安心して楽しめるように、私にできることはある?
  • 始める前に、決めておきたいルールや境界線ってある?
  • 避けたいテーマやジャンルはある?
  • 無理してない?それとも本当に興味があって試してみたい?
  • 一緒に観る時間はどのくらいがちょうどいい?
  • 一時停止や中止の合図(セーフワード)を決めておくのはどう思う?
  • どちらかが楽しめていないとき、どう対応する?
  • この体験に対して、期待していることやちょっと不安に思っていることはある?
  • 信頼できるクリエイターやサイトってある?
  • 事前に「やってOKなこと/NGなことリスト」を作っておくのはどう?

 

Step 3: セクシャル・ファンタジーと欲望を探るための質問

 

もっと深く踏み込みたいと思ったら、ここからが本番。

この質問リストは、安全でジャッジのない空間の中で、あなたとパートナーが性的ファンタジーを探求する手助けをしてくれます。

 

まず大切なのは、「セクシャル・ファンタジー(性的空想)」と「セクシャル・デザイア(性的欲望)」は別物であるということ。

 

 

“セクシャル・ファンタジーは、覚醒時に性的興奮をもたらすイメージや思考で、突然浮かぶ場合も意図的に描く場合もあります。”

 

 

セクシャル・ファンタジーとは?

 

「セクシャル・ファンタジーとは、覚醒している状態で感じる性的に興奮するイメージや思考のことです(つまり夢ではありません)。

ファンタジーは突然浮かぶこともあれば、意図的に思い描くこともあります。興奮を高めるため、退屈をまぎらわせるため、リラックスするためなど、理由はさまざまです。

ファンタジーの最大の特徴は、それが性的興奮をもたらすということ。
でも、興奮する=実際にやりたいとは限らないんです。

 

——ジャスティン・レミラー博士(キンゼイ研究所フェロー/『Tell Me What You Want』著者)

 

 

セクシャル・デザイアとは?

 

「一方でセクシャル・デザイアは、実際にやってみたいと思っていること。
性的な未来のプラン、叶えたい願望、試してみたいと思っていることを指します。」
——レミラー博士

 

これから紹介する質問をパートナーと一緒に試すとき、

 

「これは空想にすぎないのか、それとも実際にやってみたいと思う欲望なのか?」を意識してみてください。

 

自分にとっての違いを見つけるヒントになります。

 

  • 気分が高まる映画のシーンってある?
  • ゆっくりと盛り上がるのが好き? それとも激しめな展開?
  • セクシーに感じる言語やアクセントってある?
  • ストーリー重視? それともシンプルに始まる方が好き?
  • ユーモアがある作品と、真面目な雰囲気、どっちが好み?
  • 室内と屋外、どちらのシチュエーションが好み?
  • 複数人でのプレイについてどう思う?
  • 実際のカップルの動画を観るのはどう感じる?
  • タブーや禁断のテーマのファンタジーについてはどう?
  • 興味をそそられる特定の関係性や力関係はある?
  • 手や足など、特定の体の部位にフォーカスされるのは好き?
  • 教育的・学習的な要素を含んだビデオについてどう思う?
  • 支配と服従のテーマには興味ある?
  • 食べ物を使ったプレイには興味ある?
  • クローズアップと全体的な画、どちらが好み?
  • 初対面の設定と、関係性のある恋人同士の設定、どちらが好き?
  • ファンタジーや超自然的な要素が出てくる作品に興味ある?
  • 興奮を感じる声や話し方ってある?
  • 性別や役の入れ替えについてどう思う?
  • ストーリーの過程を楽しみたい? それとも結末が大事?

 

 

ポルノを選ぼう:はじめての「パートナーとポルノ」体験をポジティブにするためのヒント

 

 

 

自分たちに合ったコンテンツを選ぶ

 

最初に出てきた動画を何となく選ぶのではなく、自分たちに合った内容を意識的に選びましょう。

 

お互いに安心して楽しめるような、倫理的で合意のある内容がおすすめです。
目的はただ興奮することではなく、本物のつながりを感じる体験を共有すること。
「一緒に楽しむ」ことに重きを置いてみてください。

 

ムードを整える

 

観るのはコンテンツだけじゃありません。「どう観るか」も大切なポイントです。
部屋の明かりを少し落として、リラックスできる空間をつくりましょう。
スマホなどの気が散るものは脇に置いて、2人だけの時間に集中してみてください

 

会話を止めない

 

一緒に動画を観ながらも、感じたことや好きなシーンについて話すことを忘れずに。
「ここ好き」「こういうのもいいかも」など、途中で動画を止めて会話するのもOK。
そうすることで、ただ観るだけじゃない、双方向で心地よいセクシャルな体験が生まれます。
そのやり取り自体が、とてもセクシーで親密な時間になるはずです。

 

 

“どちらかが気まずさを感じたら、一歩引いて、何が不安だったのか、どこが心地よくなかったのかを話し合ってみてください。”

 

 

Step 4: 振り返りとつながりのための質問

 

一緒に観終わったあとは、お互いの気持ちを確認する時間も大切です。
この体験がどう感じられたのか、じっくり振り返ってみましょう。

 

  • 一番ドキドキしたシーンはどこだった?
  • 予想外だったことってあった?(良い意味でも、悪い意味でも)
  • 実際の体験は、事前に想像していたものと比べてどうだった?
  • 今後もっと試してみたいと思ったことはあった?
  • 今日の「一緒に観る体験」に点数をつけるとしたら10点中何点?その理由は?

 

 

パートナーとポルノを観るときによくある不安とその対処法

 

  • パートナーのどちらかが気まずく感じたら?

 

それは、すごく普通のことです。誰でも最初はちょっと戸惑います。
どちらかが気まずさを感じたら、一歩引いて、何が不安だったのか、どこが心地よくなかったのかを話し合ってみてください。

 

そうやって少しずつ歩み寄ることが、本当のパートナーシップを育てる一歩になります。

 

  • 好みが合わなかったらどうする?

 

好みが違うのは自然なこと。無理に合わせる必要はありません。
2人のちょうどいい“中間”を見つけることが大切です。
そして何より大事なのは、「一緒に楽しもう」とする気持ち。
妥協することも、意外とセクシーだったりしますよ。

 

  • 思ってたようにうまくいかなかったら?

 

もしちょっと微妙な結果だったとしても、大丈夫。
一度休憩して、お互いにどう感じたかをシェアしてみて。
またタイミングを変えて、心地よく感じられるときにチャレンジすればいいんです。

 

そもそもパートナーとポルノを観る理由のひとつは、相手の「興奮のツボ」を知ることや、なかなか言い出せない性の好み・願望について話すきっかけをつくることです。
この“発見の時間”に、焦りは必要ありません。

 

パートナーとポルノを観ることは、恥ずかしいことでも気まずいことでもありません。

 

むしろ、お互いをもっと深く知り合うためのチャンスです。

 

今回ご紹介した質問を使って、安心できる楽しい空間をつくりながら、2人だけの新しいつながりを育んでみてください。

毎月のことだから、もっとやさしく。安全でサステナブルなオーガニック生理用品を選ぶということ

 

 

生理は、私たちの暮らしの中でごく自然な出来事。

 

でもその「当たり前」の中に、実はたくさんの選択肢があることを知っていますか?
毎月数日間、肌に直接触れる生理用品。

 

その選び方ひとつで、私たちの体や心、そして地球にもやさしい影響を与えることができます。

 

 

おすすめ記事:【映画レビュー】ナプキン一枚が変える未来――インドの女性たちの闘い

 

 

肌に触れるものだから、「オーガニック生理用品」で安心を

 

市販の使い捨てナプキンには、漂白剤や香料、吸収ポリマーなど、肌に刺激を与える可能性のある成分が含まれていることがあります。 特にデリケートゾーンに長時間触れるものだからこそ、素材の安全性にはこだわりたいところ。

 

近年注目されているのが、オーガニック生理用品

 

 

オーガニックコットンを使用した布ナプキンや、化学物質フリーの吸水ショーツは、肌への負担が少なく、敏感肌の方にもおすすめです。

 

 

生理と環境をつなぐ、オーガニック生理用品で「サステナブル」という選択

 

使い捨ての生理用品は、プラスチックや化学素材を多く含み、生涯で約1万枚以上が廃棄されるとも言われています。
しかし、オーガニック生理用品はその多くが再利用可能で、ごみの削減にもつながります。

 

「自分にも、環境にもやさしい選択」をすることは、これからの時代を生きる私たちにとって大切なテーマになっています。

 

 

無理せず、オーガニック生理用品で自分らしく始める

 

「いきなり全部変えるのはちょっと不安…」そんな人は、まずは家で過ごすときだけ布ナプキンを使ってみる、夜用だけ吸水ショーツにしてみる、といった自分のペースでのスタートがおすすめです。

 

はじめてのオーガニック生理用品でも、今は選択肢が豊富。デザインも機能性も進化していて、きっとあなたに合うものが見つかるはず。

 

 

肌にも環境にもやさしい、オーガニック生理用品おすすめ5選

 

GladRags(グラッドラグス)|アメリカ

https://gladrags.com/

 

 

オーガニックコットン100%の布ナプキンを提供する、アメリカ・ポートランド発のブランド。洗って繰り返し使える設計で、使い捨てナプキンに代わるエコで安全な選択肢として人気。環境と体へのやさしさを追求しています。

 

 

 

Eco Femme(エコフェム)|インド

https://ecofemme.org/shop/

 

 

インドの女性たちによって作られた、オーガニック布ナプキンブランド。GOTS認証取得、プラスチックフリー。エシカルな雇用と女性支援の側面もあり、使うことで社会貢献にもつながります。

 

 

 

DAME(デイム)|イギリス

https://wearedame.co/

 

 

サステナブルな生理用品のリーディングブランド。再利用可能な布パッドや、通気性と吸収性に優れたオーガニック吸水ショーツを提供。美しいデザインと高機能性が特徴です。国際配送にも対応。

 

 

 

Fermata(フェルマータ)|日本

https://hellofermata.com/

 

 

国内外のフェムテック製品を取り扱うオンラインセレクトショップ。日本製の「Period.」や「Bé-A」、台湾の「Moon Pants」など、安心・安全な吸水ショーツや布ナプキンを厳選して販売。全国送料無料キャンペーンもあり。

 

 

Aisle(アイル)|カナダ

https://periodaisle.com/

 

 

布ナプキンや吸水ショーツなど、スタイリッシュかつ実用的な製品を展開。すべての製品はPFASフリーで、長持ちする高品質設計。LGBTQ+フレンドリーなブランドとしても知られています。

 

 

まとめ:自分の身体と、未来のためにできること

 

生理用品は、単なる道具ではなく、自分の身体に寄り添うパートナーのような存在。

 

毎月使うものだからこそ、安心できる素材で、心地よく過ごせるものを選びたいですよね。
オーガニック生理用品は、そんな思いに応えてくれるやさしい選択肢です。

 

今日の小さな選択が、明日の自分や、地球にとっての大きな一歩になるかもしれません

特権階級のためのポルノ – セックスワークをめぐる「自由」と「責任」──フェミニズムの視点から

 

数年前、私が若き急進的フェミニストだった頃のこと。地元で開催された毎年恒例の「テイク・バック・ザ・ナイト(夜を取り戻そう)」ラリーに参加し、街を行進していました。私たちは通りを練り歩きながら、ときに立ち止まって、男性特権の象徴とされる様々な施設の前でスローガンを叫びました。そのルートの中には、毎年必ず立ち寄る地元のポルノショップがあり、私たちは「ポルノは理論、レイプは実践だ」と声を上げていました。

 

それからまだ20年も経たないうちに、ポルノ、売春、そして女性の性的な側面を商業目的で搾取することへの従来のフェミニズムの反対姿勢は、大きく揺らぐことになります。「チョイス・フェミニズム」と呼ばれる第三波フェミニズムは、「セックスワーク(性労働)」を正当な雇用形態として捉え、女性のエンパワーメントや性的解放に寄与するものとして肯定しようとしています。

 

チョイス・フェミニズムは、本質的に女性のセクシュアリティの他の領域にも適用する考え方です。「私の体、私の選択(My body, my choice)」というスローガンがそのまま使われ、女性が自らの意思でセクシュアリティを売る権利があるとされ、その選択はすべて、女性の権利の正当な表現としてフェミニストに支持されるべきだと主張されます。

 

 

“多くの人は、セックスワークがタブー視される背景に、女性の性的行動を制限し悪者化する家父長制的な力があると指摘しています。しかし第三波フェミニズムが描く「エンパワメントとしてのセックスワーク」は特権的少数派の経験に偏り、現実の多くの労働環境や搾取の実態からは乖離しています。”

 

 

フェミニズムとセックスワーク──誰の物語が語られているのか?

 

さらに一歩進んで、多くの人々は、セックスワークが社会的にタブー視される背景には、女性の性的行動をコントロールし、セックスを楽しんだり、自らの利益のために性を活用する女性を悪者扱いする、家父長制的な力が深く関係しているとまで主張しています。

 

セックスワークを「エンパワメント(自己肯定)の選択」として描く際、第三波フェミニズムは、しばしば特権的な少数派の経験に焦点を当てがちです。しかし実際には、彼女たちが業界全体に占める割合はごくわずかです。

 

売春、ポルノ、ストリップといった異なる実態をもつものが、「セックスワーク」というひとつのカテゴリに一括りにされてしまっています。そして、セックス産業にあえて足を踏み入れるフェミニストたちの多くは、顧客との直接的な関わりが少ない領域に惹かれていきます。そうした分野では、比較的安全な労働環境が整っており、自分の演じる内容や境界線を高いレベルでコントロールできることが多く、実際にセックス行為をともなわない仕事も少なくありません。

 

もちろん、セックスワークに従事するフェミニストの多くが、搾取にさらされている他の女性たちとの連帯を本気で望んでいることに疑いはありません。しかし問題は、そうした女性たちが語るストーリーが、現実とはかけ離れた、いつでも抜け出せるような“特例的なセックスワーク体験”になってしまうという点にあります。

 

 

 

 

フェミニズム内部でも、こうした複雑さが無批判に語られているわけではありません。たとえばバーレスク・パフォーマーのキャサリン・フランクはこう書いています。

 

「私のパフォーマンスがどう解釈されるかを、私は予測も指示もできない。ハイヒール、ストッキング、サスペンダーといった衣装を自覚的に身につけることで、“私は性の対象を装うことを選んでいる”というポストフェミニズム的な主張をしていたとしても、ある男性には単なるセックス対象として映るかもしれない。その解釈が私を否定するわけではないが、男性たちが私のパフォーマンスを勝手に再解釈する力に気づくと、私は我に返る。もし私が意図的に演じている役割が、“女性とはこういうもの”、“娼婦とはこういうもの”、“私とはこういう人間”と捉えられるとしたら――果たして何かが本当に変わったり、覆されたりしているのだろうか?」

 

この問いは、セックスワークとフェミニズムの関係を考えるうえで、今もなお私たちに深く問いかけてきます。

 

 

フェミニズムと「選択」の美化──見えなくなる暴力と二重基準

 

こうした微妙で深い議論は、残念ながら一般の討論にはほとんど反映されていません。フェミニスト・セックスワーカーたちが語る「エンパワメント」の物語は、セックスワーク擁護派やポルノ業界によって都合よく利用され、ポルノや売春に伴う現実の虐待や搾取を覆い隠すためのツールとなってしまっています。

 

ごくわずかな人々の経験があたかも業界の標準であるかのように語られ、実際に存在する暴力・強制・トラウマ的な現実は、「本人の選択」という魔法の言葉でまるごと消されてしまうのです。

 

“フェミニスト・セックスワーカーの「エンパワメント」物語は一部の特例的経験に偏り、業界の暴力や搾取を覆い隠す道具として利用されがちです。”

 

ここで欠けているのは、「フェミニストによるセックスワークという選択も、場合によっては倫理的に問題があるかもしれない」という視点です。「すべての女性の選択は尊重されるべきだ」とするチョイス・フェミニズムの立場は、かえって女性の道徳的判断力を軽視し、男性に対しては当然求められる社会的・政治的責任を、女性だけが免除されるという二重基準を作り出しています。

 

このような態度は、結果的に女性を深く見下すものです。私たちは一般に、ある人が「うまくできていなくても」称賛するのは、その人がそれをできたこと自体が驚きに値するときです。たとえば、幼児が人間らしい形の落書きを初めて描いたとき、大人たちはそれをモナリザのように褒め称えます。

 

同じように、女性がどんな選択をしても「それが選択である」というだけで無条件に称賛されるのだとしたら、女性全体を未熟で判断力の乏しい存在として扱っていることになりませんか?

 

それが本当に、フェミニズムの目指す尊厳ある平等と言えるのでしょうか。

 

 

フェミニズムと「選択」の責任──自由とは何を意味するのか?

 

 

 

深く傷つけられたごく少数の女性にとっては、「お金のために性的に貶められる」という選択が一見“救い”のように見えることがあります。しかし、それは彼女たちがこれまで受けてきた被害を、自ら繰り返すことにつながる可能性もあります。

 

本当の意味での「自由の回復」とは、こうした女性たちが自らの尊厳を取り戻し、しっかりと自分が納得できる選択ができるようサポートすることにあります。

 

“真の自由とは、尊厳を取り戻し納得できる選択ができるよう支援することであり、「チョイス・フェミニズム」が全ての選択を無条件に肯定する姿勢は、女性の主体性や倫理的判断を弱める危うさがあります。”

 

選択は自由な空間の中で行われるものではありません。長年にわたって暴力的に自律性を奪われてきた人が、再び搾取されるような状況に引き寄せられるのは、「それが普通」だと感じてしまうからです。

 

とはいえ、こうしたケースはごく一部です。

 

ほとんどの女性は、大人としての倫理的判断力と決断力を十分に持っています。
たしかに、外的・内的な制約が自由を妨げることはあります。けれども、私たちは未熟な存在ではなく、良い選択も、悪い選択もできる存在です

 

「チョイス・フェミニズム」は、すべての選択を肯定することで、女性の選択に含まれる道徳的な側面を曖昧にし、結果的に女性の主体性を弱めてしまう危うさをはらんでいます。

 

なぜなら、ポルノや売春に関わる一部の女性が、「意図的に」選んだ選択であっても、それが倫理的に誤ったものである可能性を、あえて見ないようにしているからです。

 

本当の意味で女性の「選択」を尊重するとは、それが単なる個人の解放や自己実現ではなく、社会的・政治的に意味を持つ行動であるということです。

 

主体性とは、自分の内面に留まる力ではありません。他者や社会にも影響を与える、意味ある行動を起こす力なのです。

 

 

主体性とは何か──フェミニズムが問うべき「選択」の重み

 

 

 

女性の選択に本当の意味で倫理的重みを認めるということは、それが単なる個人の問題ではなく、男性の選択と同様に社会的・政治的な影響力を持つものとして捉えることを意味します。

 

主体性とは、単なる「自己肯定」や「解放感」ではなく、自分を超えて広がる影響を持つ“意味ある行動力”です。

 

たとえば、ある女性が自らを性的対象として売り、それを「私はこれで力を得ている」と主張したとき、彼女はその行動を他者(とくに男性)がどう解釈するかについての倫理的責任から完全には逃れることができません。

 

“自由とは「何でもできること」ではなく、その選択が他者にどう受け取られるかも含めて責任を負うことです。”

 

たとえフェミニストが異性愛的な「女性らしさ」に挑むために、意図的に“セックスオブジェクト”の役割を演じたとしても、そのパフォーマンスの意味を観客(とくに男性)は必ずしも共有していないのです。

 

男性がピープショーに足を運ぶのは、女性のセクシュアリティや欲望の政治性について自己批判的に考えるためではありません。この現実を無視することは、過激な主体性ではなく、危うく自己中心的な無責任です。

 

ポルノ、売春、セックス産業の倫理的側面に向き合うためには、そこが女性が被害者として搾取される場であると同時に、女性の欲望や権力性が表れる場でもあることを認めなければなりません。

 

私たちが分析の中から、女性の虚栄心、欲望、男性を性的に支配する力などを取り除いてしまえば、性の領域での女性の道徳的責任について語ることはできなくなります。

 

それはつまり、女性の自由を矮小化し、本来の尊厳——客観的かつ倫理的・政治的意味を持つ選択を行う力を否定することにもつながるのです。

 

自由とは「なんでもできること」ではなく、結果に責任を持てることでもあるのです。

 

※本記事は、米国のカトリック系思想誌『First Things』に掲載されたメリンダ・セルミス(Melinda Selmys)による記事の翻訳です。

メリンダ・セルミスは、『Sexual Authenticity: An Intimate Reflection on Homosexuality and Catholicism(性的オーセンティシティ:同性愛とカトリシズムに関する親密な考察)』および『Slave of Two Masters』の著者です。

セックスしたくないと思うのはなぜ?私に何か問題があるの?

 

壊れているわけじゃない。そう感じるのは、それだけ繊細で、まっすぐなあなたの証です

 

 

 

「もうセックスをしたくない」と感じているなら、あなただけではありません。

 

以前はセックスがワクワクするものだったり、パートナーとのつながりを感じる時間だったりしたかもしれません。あるいは、最初から複雑な感情があった人もいるでしょう。でも今は、避けたいもの、プレッシャーを感じるもの、あるいは全く考えないものになっている——そんな自分に戸惑ったり、不安になったりするかもしれません。そして、多くの人が最初に抱く疑問はこうです。

 

「私、おかしいのかな?」

 

その答えは、いいえ。

 

でも、あなたのその気持ちは、きちんと向き合う価値のある大切なサインです。

 

セックスへの関心が薄れたり、まったく感じられなかったりするのは、実はとてもよくあること。特に長期的なパートナーシップの中で、仕事、子育て、感情的な負担、そして未解決の関係の問題などを抱えている女性にとっては、なおさらです。これは多くの人がセラピーに訪れるきっかけにもなっています。

 

では、なぜ性欲は変化するのか?
それはあなたに何を伝えようとしているのか?
そして、セラピストと一緒に取り組むことで、どうすれば自分自身やパートナーとのつながりを取り戻せるのか——

 

一緒に探っていきましょう。

 

 

関連記事:セックスレスの原因とは?|なりやすい夫婦の特徴や解消法を解説

 

 

 

セックスしたくないとはどういうこと?

 

性欲は、生まれつきの性格のように「固定されたもの」ではありません。人生や人間関係の中で、波のように増えたり減ったりする自然なものです。

 

だから、セックスへの興味に変化を感じたとしても、それはあなたの「失敗」ではなく、何かのサインかもしれません。

 

性欲が薄れる理由には、ストレス、怒り、疲労、パートナーとの距離感、あるいは性に対する恥の感情など、さまざまな要因が関係しています。けれど、こうしたサインを「ただの自分の問題」だと決めつけてしまう人は少なくありません。

 

 

実際には、性欲というのはとても複雑なもの。

 

それは、人間関係・感情・ホルモン・心理状態など、いくつもの要素が絡み合ってできています。だからこそ、適切なサポートがあれば、自分に合った形で理解し、取り戻すことも可能です。

 

また、「性欲が低いこと」と「無性愛」は別のものであることも大切なポイントです。

 

 

無性愛とは、ごく少ない、あるいはまったく性的な欲求を感じないという性的指向のひとつで、決して「治すべき問題」ではありません。

 

 

人間関係・感情・ホルモン・心理状態など、いくつもの要素が絡み合ってできています。だからこそ、適切なサポートがあれば、自分に合った形で理解し、取り戻すことも可能です。

 

 

一方で、性欲の低下は、「以前と違う自分に戸惑っている」「パートナーとの関係に影響が出ている」など、悩みや違和感を伴う場合が多いです。

 

自分がどちらに当てはまるのかわからないと感じるときは、セラピーを通して丁寧に探っていくこともできます。

 

 

好奇心と優しさをもって、自分自身を見つめ直す時間を持つこと。それが第一歩です。

 

 

 

今セックスをしたくない理由とは?

 

性欲が低下するのには、よくある理由がいくつもあります。以下はいくつかの代表的な例です。

 

1. 頭の中が常にフル回転(メンタルの負担と圧倒感)

 

多くの女性にとって、セックスには「時間」だけでなく「心の余裕」も必要です。
やるべきこと、家族のケア、仕事のストレスで頭がいっぱいのとき、今この瞬間に集中したり、身体のつながりを楽しむのは難しくなります。

 

2. 燃え尽きや感情的な疲労

 

慢性的なストレスや疲労は、自律神経に大きな影響を与えます。
生き延びるモード”に入っているとき、身体は性的興奮や親密さよりも、まず休息と回復を優先します。これは「失敗」ではなく、生物学的な反応です。

 

3. パートナーとの距離感やモヤモヤ

 

欲望は、安全で安心できるつながりの中で育ちます。
感情的に距離を感じていたり、言えない不満やすれ違い、家事や育児の負担が一方に偏っているような関係では、セックスに前向きになれなくて当然です。

 

4. セックスがしばらく「心地よくなかった」

 

過去のセックスが、プレッシャーが強かったり、満たされなかったり、一方通行だったと感じる経験があると、体は「また同じ思いをするかも」と予測してしまいます。
これはあなたが壊れているからではなく、神経系があなたを守ろうとしている証拠です。

 

5. ホルモンの変化や身体的な要因

 

更年期、産後の回復期、慢性的な痛み、特定の薬の影響なども、性欲に影響を与えることがあります。
こうした身体的・ホルモン的な変化を理解することは、「問題」として扱うのではなく、癒しとケアのスペースをつくるためにとても大切な視点です。

 

 

この状態が続くと、やがて感情的な距離が広がったり、スキンシップが減ったり、「自分は魅力がないのかも」といった自己否定の感情につながることもあります。

 

 

「セックスしたくない…」が関係に与える影響とは?

 

多くのカップルにおいて、性欲の低下は特定のパターンを生み出します。

 

ひとりが求め、もうひとりが避ける。

 

そしてふたりとも、拒まれたように感じたり、イライラや戸惑いを抱えたりする——そんな悪循環が生まれてしまうのです。
この状態が続くと、やがて感情的な距離が広がったり、スキンシップが減ったり、「自分は魅力がないのかも」といった自己否定の感情につながることもあります。

 

セックスがない=関係に問題がある、と考えてしまいがちですが、実はセックスへの興味の低下は、関係そのものではなく、その関係が存在している“環境”に原因があることも多いのです。

 

そんなとき、セラピーは大きな助けになります。

 

 

 

 

 

セラピーが「セックスしたくない」気持ちに寄り添い、つながりを取り戻す手助けに

 

個人でもカップルでも、セックスセラピーは「性欲との関係性」を深く理解し、自分に優しく向き合うための力強いサポートになります。

 

必ずしも「危機的な状況」である必要はありません。

 

「なんだか自分らしくないな」
「前はもっと親密だったのに、今はそれがない」

 

——そんな小さな気づきがきっかけでセラピーに訪れる人も多くいます。
セラピーで得られるサポートの一例:

 

恥や罪悪感のない、安全な対話の場
「なぜ今セックスをしたくないのか」を無理に説明したり、すぐに解決しなきゃと焦る必要はありません。
経験豊かなセラピストは、あなたの「今ここにある感情」をそのまま大切に扱ってくれます。

 

神経系を整えるためのツール
性欲が低下しているとき、多くの人は無意識に慢性的なストレスや緊張状態にあります。
セラピーでは、マインドフルネスを取り入れた方法などを通じて、自分の身体と穏やかにつながり直すサポートが受けられます。

 

カップルで再びつながるための対話サポート
カップルセラピーでは、「セックスしなきゃ」というプレッシャーを和らげ、感情的な親密さを育むことを目指します。
それは、率直な会話の練習や、長年のわだかまりを解消するプロセス、今の2人に合った“つながり方”を再定義することかもしれません。

 

欲望に対する新しい見方を育む
性欲はいつも自然発生的で情熱的とは限りません。
「リラックスできる」「大切にされている」「安心できる」——そんな土壌の上に、ゆっくり芽生える“反応的な欲望”もあります。
セラピーでは、他人と比べることなく、自分にとっての欲望のかたちを丁寧に見つめ直すことができます。

 

 

セックスしたくない…でも、どこから始めればいいの?

 

それで大丈夫です。すべてを完璧に理解している必要なんてありません。
むしろ、セラピーとは「わからないままの自分」にも居場所がある場所です。

 

「セックスしたくない」と感じること、 パートナーとの関係にモヤモヤがあること、
自分の心や体にピンとこない感覚——そうした違和感や戸惑いも、セラピーでは大切な入り口になります。

 

セラピーは、あなたの今いる場所から、 無理なく、自分らしい一歩を見つけていくためのサポートです。

 

セラピーでは、性欲の低下やセックスへの不安、 感情的・身体的なつながりの難しさなど、 個人やカップルが直面するさまざまなテーマに、 安心・丁寧に向き合うことができます。

 

ひとりでも、パートナーと一緒でも。 「どうしたらいいかわからない」から始めても、もちろん大丈夫。

 

セラピーは、あなたの今いる場所から、 無理なく、自分らしい一歩を見つけていくためのサポートです。

 

 

「セックスしたくない自分」を責める前に──セラピーという選択肢

 

診断があるわけでも、深刻な危機があるわけでもなくていいのです。
こんなふうに感じているなら、セラピーが助けになるかもしれません:

 

  • 自分の身体や性欲から切り離されたように感じる
  • セックスが「選択」ではなく「義務」のように思える
  • パートナーと親密さについて話さなくなった
  • 自分の性欲の程度について、罪悪感・恥・混乱を感じている
  • 親密な時間に、もっと「今ここ」にいて、つながりを感じたいと思っている

 

あなたの感じていることには意味があります。
その思いを整理する場所として、セラピーはとても有効な手段です。

 

あなたは壊れてなんかいない。ただ、人間らしいだけ。

 

性欲の低下は、欠点でも異常でもありません。
それは、心や身体が「ちょっと立ち止まってほしい」と送ってくれているサイン。
そしてそのサインは、多くのセラピーで、癒し・気づき・深いつながりへの出発点になります。

 

この気持ちを、ひとりで抱える必要はありません。

 

セラピーは、性との向き合い方や、自分自身・パートナーとの関係を見つめ直す安全な場所です。
「なんだかうまくいかない」「自分でもよくわからない」——そんな曖昧な感覚からでも大丈夫。

 

今感じていることにそっと寄り添い、あなた自身のペースで一歩ずつ進んでいくために、セラピーは力になれます。

セックスレス、会話不足、不倫…パートナーとの悩みを元AV女優がひも解く!【男女コミュニケーション心理士の小室友里さんインタビュー】

 

「パートナーとのコミュニケーションが最近うまくいかない」と感じていませんか?「言いたいことが言えない」「会話が減った」といった悩みは、多くの女性が抱える共通の課題です。

 

今回、私たちは男女コミュニケーション心理士の小室友里さんにお話を伺いました。小室さんは、かつてアダルト業界でキャリアをスタートさせたという異色の経歴を持つ、コミュニケーションの専門家です。「性」についても率直でユニークな視点をお持ちの小室さんと一緒に、夫婦間のコミュニケーションのあり方、特に「性」が関係する悩みの原因とその解決方について、深く掘り下げていきます。

 

 

アダルト業界から学んだ、男女のすれ違いと本当のコミュニケーション

 

ーーまずはじめに、「男女コミュニケーション心理士」というユニークな肩書きを持つに至ったきっかけを教えていただけますか?

 

私のキャリアは、30年前にアダルト業界からスタートしました。男女間の深いコミュニケーションをビジネスの出発点とした、少し珍しい経歴と言えるでしょう。その中で気づいたのは、アダルト業界から発信される情報が、一般社会では非常に屈折して受け取られているということでした。

 

アダルト業界の人間は、AVを「バイブル」や「教科書」として作っているつもりは全くありません。単なるサービス産業の一つ、エンターテイメントの一つとして制作しているのですが、どうやら一般社会では違う解釈をされているらしい。このギャップを埋め、本来の意図をわかりやすく伝えていく必要があると感じたのです。

 

そこで2015年に「男女コミュニケーション」という表現を使い始め、その後、私自身が「男女コミュニケーション心理士」という資格を作り、取得しました。現在は、男女間のコミュニケーション、ジェンダーの問題、そして女性の社会活躍をテーマに、講演やセミナー、研修を行っています。

 

 

ーーアダルト業界でのご経験が、現在の男女間のコミュニケーションに関する気づきにどのように繋がったのでしょうか?具体的にどのような「屈折したイメージ」に気づかれたのですか?

 

アダルトビデオは、主に男性向けに制作されている作品が多いのですが、その中で現されている女性の表情やスタイル、アクションが、日常生活の性生活においても当たり前に出てくる反応だと考えている男性が非常に多いことに気づきました。たとえそれが「作られたもの」だと分かっていても、現実でもそうしたアクションやリアクションをしてほしいという願望を持つ方が非常に多かったのです。

 

この「理想」と「現実」の間の大きなズレこそが、私がアダルト業界での経験を通じて得た大きな気づきでした。

 

 

男性からの性に関する悩みは主に「自分がいかない」「立たない」「女性をいかせられない」の3つに分けられます。

 

 

ーーその時の気づきや体験は、現在のカウンセリングにどのように活かされていますか?

 

例えば、男性からいただくご相談は、大まかに分けて3つあります。1つ目は「自分がいかない」、2つ目は「立たない」、つまり勃起に関する身体的な悩みです。そして3つ目が「(相手を)いかせられない」というもの。これは、女性をオーガズムに導けない、潮を吹かせられないといった、自分のスキル不足に関する悩みですね。

 

驚くべきは、男性がこうしたことで悩んでいる一方で、女性はそこまで求めていないというケースが往々にしてあることです。この男女間の「ズレ」はかなり大きいと感じています。

 

こうした悩みに対して、私だからこそ答えられることがあると思っています。なぜなら、私は演者側として身をもって現場を体験してきたからです。撮影現場は結構体育会系で、エロい雰囲気なんて全くありません。何分間で何をしなければならないか、アジェンダが明確に決まっているんです。何分後にこういう行為をして、何分後に挿入して、何分後に射精するというように、すべてが作られた映像なんですよ、という話をします。それでも「女性は感じているんでしょ?」と聞かれることもありますが、「いえ、あれは演技であり表現です」とお伝えします。これはなかなか聞けない話ですよね。(笑)

 

 

 

 

セックスレスの背景にある“触れ合い”の不足

 

 

ーー小室さんの元に相談に来られる方の男女比はどのくらいで、一番多い悩みは何ですか?

 

カウンセラーとしては珍しい立ち位置だと思っていますが、私の場合は男性の相談者が多い傾向にあり、これまで6割が男性でした。最近になってようやく女性が4割に増えてきたという感じです。

 

男性、女性問わず、お悩みの根幹にはやはり「性」というものがあります。それが細分化されている、というイメージです。

 

一番多い悩みは、やはりセックスレスですね。そのセックスレスが根幹にあり、そこからマスターベーションの話や、セックスレスの解消、あるいは婚外にパートナーを求めているといった話に細かく分かれていきます。

 

ーーセックスレスの悩みに対して、小室さんが最初にするアドバイス、最初のステップとは?

 

相談者の方それぞれなので、まずは詳しくお話を伺わないと分かりませんが、どれだけご夫婦間で日常会話をしているか、ということをお聞きしますね。

 

その日常会話の中に、例えば手を繋ぐ、肩に触れるといったボディタッチのアクションや、少しセクシュアルな話が入っていますか?というようなヒアリングから始めていきます。

 

 

「性は語るべきでない」という文化の中で育った私たちにとって、関係を深める第一歩は、言葉ではなく“そっと触れること”かもしれません。

 

 

ーーセクシュアルな話は、なかなか難易度が高いと感じる方も多いと思います。日々の生活の中で、具体的にどんな声かけや、女性から男性へのアプローチの例がありますか?

 

そうですよね。女性が男性にセクシュアルなアクションを起こすことについて、そもそも日本文化の中では「女性は慎ましくあるべきだ」といった「べき論」で語られてきた部分が多いと思います。私自身も今年50歳になりますが、親世代や祖母世代から「性ははしたない」「言葉にするものではない」といった文化の中で育ってきましたから、いきなりセクシュアルな会話と言われても思いつかないのは当然です。

 

ですので、日常会話や日常生活の中から、少しずつ入れ込んでいくのが良いでしょう。それも言葉である必要はありません。「ノンバーバルコミュニケーション」、つまり言葉ではないコミュニケーションでも十分可能です。具体的には、指に触れるとか、肩に触れるだけでも、実は性的な接触と捉えられなくはないんです。

 

特にセックスカウンセリングでは、一番最初は「手に触れる」ことから始めます。それも嫌がるようであれば、まずは「距離感を縮める」ことから。例えばソファに座っていて、どれだけ体同士の距離感を詰められるか、というレベルからスタートします。

 

 

 

「セックスレスと不倫に揺れる心に寄り添う」――女性の相談が増える背景と、その本音とは

 

 

ーー先ほど悩みのひとつに「不倫」も多いと伺いました。具体的にどのような内容のご相談が多いのでしょうか?男性の悩みというイメージが強いですが、実際はどうでしょうか?

 

不倫のご相談は、実は圧倒的に女性が多いんです。これは私のカウンセリングの場合ですが、もともと男性のご相談者が多い中で、不倫のご相談が増えてきたのはここ1、2年ですね。おそらく、私のカウンセリングに関する女性への認知が高まったからでしょう。

 

ご相談の内容としては、おっしゃる通り、夫とのコミュニケーションのすれ違いやセックスレスが原因になっているケースが多いです。掘り下げていくと、「旦那さんに女として見てもらえなくなった」というお気持ちが非常に強いですね。

 

ーーそういった悩みに、小室さんはどうアドバイスをされますか?

 

その方それぞれに寄り添わせていただきますが、必ず聞かなければならないのは、「どうなりたいのか?」ということです。その方にとってのベストな状態は何なのか、というお話はどこかで聞かせていただきます。

 

なぜなら、相談者の方によっては、もう一度夫と関係を修復したいという方もいれば、正直なところ「夫じゃなくてもいい」という答えが出てくる方もいらっしゃいます。あるいは、夫とは「運命共同体」や「経済共同体」という立場を取れればいい、という方もいます。

 

その方の未来のゴールが、なんとなくでも見えてこないと、今苦しんでいる状況を一時的に解消したとしても、また同じ悩みに戻ってしまう可能性があります。限られた時間ではありますが、その方が求める未来のゴールを見せていただいてから、「では今、何をしていこうか」というお話をするように心がけています。

 

 

多くの女性は「話を聞いてほしい」「今の自分を認めてほしい」という気持ちを抱えて相談に来る傾向があります。

 

 

 

ーー小室さんに相談に来られるということは、不倫を辞めたい、このまま続けてはいけないという意識があって皆さんいらっしゃるのでしょうか?

 

いいえ、必ずしもそうとは限りません。女性の場合は「聞いてほしい」という気持ちが強いように感じます。そして、「こんな自分」を認めてほしい、という気持ちを強く感じますね。これは男性にも共通することですが。

 

特に「性」というところが私の強みでもあるので、その「セックスをしている自分」も含め、今の自分を誰かに承認してほしいという気持ちが強いように感じます。

 

ーーセックスの話は、仲の良い女友達でもなかなか話せない部分だと思います。小室さんのような、現場をご存知の方だからこそ話しやすいというのもあるのでしょうか?

 

そうですね。私も感じるところですが、近しい関係であればあるほど話せないのが「性」や「セックス」だと思います。似たようなところにお金の話もあるかもしれません。遠ければ遠い人ほど話しやすい、ということはありませんか?例えば、たまたま居酒屋で隣に座った人に飲みながら愚痴程度に話す、といったように。

 

ーー男性の不倫で悩んでいる方も、やはり女性と同じように「承認してほしい」という気持ちが強いのでしょうか?

 

承認してほしい、という気持ちは女性と似ていると思います。ですが、男性の場合は心のどこかに「このままじゃまずいよね」という気持ちがあるように感じます。

 

ーー男女間のコミュニケーションにおける最大の課題とは何でしょう?特に、「女性の価値が男性主導で決まる」という小室さんがご指摘されている社会的な背景について、小室さんが感じる課題を教えてください。

 

まず女性の方からお話すると、女性は自己承認をすることで、様々な問題が解決していくと感じています。自己承認の中には、自分の「性」への自己承認も含まれます。以前もお話ししたかもしれませんが、女性の性が男性の価値によって「価値づけされている」という現状があります。

 

女性が自身の価値を自分自身でまだ決めきれていない、という部分ですね。これを「私はこれでいい」と自分で決めてあげることができたら、おそらく性の話だけでなく、家庭のことや仕事のことも、すべて自分で「私、これでいい」と責任を持てるようになると思うのです。

 

先ほどの不倫の話に戻れば、「不倫をしているこんな自分も、私だからこれでいい」と、何かあった時には私が責任を取ります、という気持ちがあれば、もっと楽に生きられる気がしませんか?もちろん、それには責任だけではなく、家庭のことや経済のことも関わってきますが、そこすらも自分の責任だと置き換えて考えた時に、女性の生き方は変わるのではないかと考えています。

 

 

 

セックスレスや不倫の悩みを根本から見直すには、自己承認を高めることが鍵

 

ーーやはり「男性からどう判断されるか」「男性にどう思われるか」というところが基準で女性が考えがちな部分は、結婚しても変わらないことが多いと感じます。この自己承認は、どうやったら高められるのでしょうか?

 

今までの文化に逆らう部分も出てきてしまうので、自分の生き方そのものに一度メスを入れるというか、疑いを持つ時間も当然出てきてしまいますから、決して楽な時間ではないと思います。

 

まず大切なのは、他の先生方もおっしゃると思いますが、自分で自分を良しとすることです。その一つの方法として、私は「働く」ことだと思います。例えば専業主婦の場合、評価してくれる方はパートナーである夫とお子さんや家族といった、ここからの評価に限られますよね。その評価をいただける場所をもっと広げていくことです。様々な方から様々な評価をいただくことで、それが自分の自信に変わっていくと思うのです。

 

自己承認の力をつけていく、もっと言えば、他人の力を借りて自己承認をしていくということですね。家の外に出ることで、自分の力が見えてくる、できるようになるという感覚です。

 

ーー小室さんは女性の社会活躍の分野でもご活躍されていますが、女性がさらに社会進出し、会社でも上の立場になるという傾向は良い流れだとお考えですか?

 

はい。これは、女性がもっと楽に楽しく生きられるようになるだけでなく、特に日本人男性が抱えてきた「男はこうあるべきだ」という価値観からの解放にも繋がっていくと思うのです。

 

男性ももっと楽に、もっと自分らしく生きられるようになっていくだろうなと。最終的な結果は多分そこだと思います。女性だけでなく、男性側にとってもですね。

 

そこには男性も男性で、今までの自分の価値観というものに一度立ち返る必要はあります。「自分が稼ぐことが価値」であり、セックスに置き換えれば「自分が快感を与えることが価値」だという考え方です。

 

それが、女性も自分の快感や快楽を自分で取りに行く、自分も与える側になる。そうすると、セックスはもっと楽になりませんか?お互いもっと自由な形でリラックスして、お互い与え合える関係、与え合えるセックスができたら、めちゃくちゃ楽しくなりそうじゃないですか。

 

ーー海外では、そういった性の同等な関係性が一般的な国もありますよね。

 

私の考えですが、セックスで与え合えるようになると、そこに至るまでに信頼構築が絶対に必要なので、時間もかかります。そうなることで、他の人とのセックスをする理由がなくなっていくんです。つまり、不倫がなくなる、ということです。
そういった、お互いが本当に望むもの、つまり「自分が与えたいもの」ではなく、「お互いが望むもの」をギブできるようになれば、他に行かなくなる。不倫がなくなる。こういうサイクルなのではないかなと思います。セックスというもののイメージが、そう考えると変わってきますよね。

 

 

セックスレスや愛情表現に悩む私たちがまずできることは、「ポンコツな自分」を許し、認めることから

 

 

ーーセックスや愛情表現に関する私たちが持つ思い込みを手放すために、今日からできる小さな習慣や、日々に取り入れられるちょっとしたことはありますか?

 

小室友里的な観点でお話させていただければ、「ポンコツでいいんじゃないか」と思っています。だって、できないことはできないし、嫌なことは嫌だし。それを自分で許してあげる、認めてあげることがまず第一段階です。

 

このポンコツな自分を相手が認めてくれるか、というのはまた別の話なので、それは相手が受け取りやすいように形を変える、言葉を変えるなどして、やはり伝えていく。これが第二段階かなと思います。「受け取ってもらいやすい土壌を作っていく」ということですね。

 

私もそこそこポンコツなんです。こういう雰囲気で喋っちゃってるので、あまり「ポンコツだね」って言ってもらえないんですけど(笑)。でも、すごくポンコツなんですよね。

 

ーーでも、「ポンコツでいい」という言葉は、「これでいいんだ」と思わせてくれる落ち着く響きがありますね。

 

「ダメな人間」と本質的に同じことを言っているんですけど、私は「ポンコツ」という言葉が好きです。

 

ーー他人が決めた女性としての価値に振り回されず、自分の軸を持って生きていくために、何を心がけたら良いでしょう?

 

「なんとなく」でやらないことです。自分の軸はこれだ、というものを、やはりどこかで書き出して、それを自分で見ることです。書き出してみると色々なものが出てくるんですよね。自分の価値観、それは恋愛に対しても仕事に対しても、お金に対しても、家庭に対しても、様々な価値観があると思います。これを書き出してみる、見てみる。この作業は、自分軸を作ってくれると思います。

 

私も実際に書いています。今、めちゃくちゃ書いていますね。手帳でもノートでも何でもいいので、やっぱり手を動かして自分の文字で書き出して、その文字を見ている時間というのが、何よりの自分との対話に繋がっているなと感じます。

 

ーー最後に、多くの読者が抱える「今さら夫に愛しているなんて言えない」といった悩みを持つ女性に、一つアドバイスがあるとしたらどんなアドバイスになりますか?

 

「愛している」なんて言えない、という方には、「なんで愛しているって言えないの?」というのを、5回、自分に問いかけてみてください。「なんで?なんで?なんで?」と繰り返していくと、5回目くらいになってくると、「なんで私、愛しているって言えなかったんだろう」というご自身の答えが見えてくるかもしれません。

 

いきなり「愛している」と言うためにこれをやりましょう、と言っても根本解決にはならないと思うんです。なんで自分は「愛している」と言えなくなったのか、というのを、ご自身が理解してからでないと進めないんですよね。スタートラインに立てないので。

 

私がお伝えするとしたら、まず自分のスタートラインをしっかり自分が認識しましょう、ということですね。どんな悩みもそうですが、根本の原因やゴールを考えないと、そこで止まってしまいます。

 

 

小室さんの温かくも力強い言葉は、長年の経験と深い洞察に裏打ちされたものでした。夫婦間のコミュニケーションの悩みは、一見すると表面的な問題に見えても、その根底には「性」や「自己承認」といった、より深いテーマが隠されていることを改めて感じさせられました。

 

あなたの「なんで?」の答え、ぜひ一度ご自身と向き合って見つけてみませんか?

 

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プロフィール

小室友里

日本人がタブー視するセクシュアリティ(性のあり方)を切り口にした新しい視点で、ハラスメント予防法に男女心理の違いを用い、経営者向けの講演、セミナーにて全国各地を訪れている。 講演登壇100回以上、参加者は延べ5,000人以上。
2021年にチャレンジした「女性も男性も『大切な人を傷つけない』性の知識を得て、真に性に向き合える社会へ!」と謳ったクラウドファンディングでは、1ヶ月で197名から350万円の支援金を集め達成率700%を記録。オンラインサロン「女性のためのセックスエデュケーションコミュニティ」を開設。他人の性を否定しない主旨から男性も参加可能にし、男女格差を減らす情報を発信している。

2022年3月、90年代を代表する元セクシー女優として、AV出演被害防止法提出前に国会議員から意見を求められ、可決時の記者会見にもコメントを求められた。世界最大のリファーラルマーケティングチームBNIに所属し、2018年にはBNI主催のナショナルカンファレンス日本大会の総合司会に抜擢されるなど、元セクシー女優のセカンドキャリア構築のパイオニアとしても呼び声が高い。

 

Instagram:https://www.instagram.com/komuroyuri_official/
著書『結婚が幸せになるための性書』

【更年期美容カウンセラー斉藤万奈さんインタビュー】「これって更年期?」もしや、と不安になったあなたへ――専門家が明かす、心と体の変化を乗りこなすヒント

 

「更年期」という言葉に、漠然とした不安や、どこかネガティブなイメージを抱いていませんか?実は筆者の私自身もその1人です。多くの女性が経験する自然な体の変化であるにも関わらず、その実態や向き合い方については、あまり知られていないのが現状です。

 

今回は、更年期カウンセラーの斉藤さんをお迎えし、女性たちが抱える「更年期の悩み」に真正面から向き合います。なぜ更年期症状は起こるのか? そして、心と体が揺らぐこの時期を、どうしたら自分らしく乗り越えられるのか? 斉藤さんご自身の経験も交えながら、具体的なヒントと温かいエールをお届けします。あなたの「更年期」を「幸年期」に変えるためのヒントがありそうです。

 

 

ーー 更年期とは一般的に年齢ではいつ頃と考えられますか?

 

更年期の定義は決まっていまして、閉経を挟んで前5年、後ろ5年のあわせて10年を更年期と言います。最近の閉経の平均年齢が52歳ぐらいと言われていますので、だいたい45~47歳ぐらいから55~57歳ぐらいまでが更年期と考えたらいいかなと思います。

 

 

ーー斎藤さんご自身の更年期症状の体験について教えてください。どのような症状があり、どのように自覚されましたか?

 

私が更年期症状を自覚したのは42歳でした。当時、仕事とプライベートで大きなストレスが約1年間続いていた時期で、夜眠れない、気持ちが落ち込むといった症状を感じていました。ある時、仕事が終わってから一歩も動けなくなり、部屋が暗くなっても電気もつけずにソファに埋もれている状態になり、このままでは本当にうつ病になってしまうと危機感を覚えました。これが「おかしいぞ」と感じたきっかけです。

 

 

ーーその症状をどのように乗り越えられましたか?

 

周囲にいた婦人科の先生や美容家の方に相談したところ、「ホルモンが落ちてくる時期だから、ホルモンを安定させてみては?」とアドバイスされました。そこで低用量ピルを飲み始めたんです。低用量ピルは女性ホルモンを安定させる効果があるので、飲み始めてから体調が劇的に良くなりました。それまではうつ病やストレスだと思っていた症状が、低用量ピルでこんなにも安定し、元気になることができたので、これが更年期の入り口だったのかもしれないと感じました。

 

 

ーー更年期は誰にでも訪れるもの?

 

はい、更年期は思春期や成熟期、老年期があるのと同じように、誰にでも訪れる体のステージなんです。ただ、更年期症状が出るかどうか、どんな症状が出るかは、人それぞれなんですよ。

 

 

 

ーー更年期症状が出るのには、どんな理由があるんですか?

 

更年期症状が出るのには、大きく分けて3つの要因があるんです。

 

  1. 女性ホルモンの減少(卵巣の老化)
    一番大きな要因は、女性ホルモンの減少です。卵巣の中に卵の赤ちゃんがたくさん詰まっているんですが、それがだんだん少なくなって、女性ホルモンが分泌されなくなるんです。これは、いわば卵巣の老化ですね。だいたい40代に入ると徐々に始まり、40代半ばくらいから一気に加速していく方が多いです。   

     

  2. もともとの性格
    二つ目は、その方のもともとの性格です。例えば、すごく生真面目で頑張り屋さん、「私がやらなきゃ!」と責任感が強く、抱え込んでしまうタイプの方は、更年期症状が出やすい傾向があります。   

     

  3. 環境要因
    三つ目は、その人の環境要因です。人間関係や生活環境の変化、大きなストレスが重なると、症状が出やすくなります。
    よくあるご相談としては、お子さんの受験、夫婦関係の悩み、ご主人の転勤といった家庭の事情。あとは、ご自身のキャリアですね。40代半ばから50代前後で仕事の責任が重くなったり、部下を抱える立場になったりして、ストレスを抱える方も多いです。

 

これらの3つの要因が重なると、更年期症状が出やすくなるんです。

 

 

ーー更年期の症状には、どんなものがあるんですか?

 

更年期症状って、実は本当に多種多様で、最近は100も200も、いや300もあると言われているほどなんですよ。だから、「これって更年期症状なの?」とご自身では分かりにくいことが多いですし、更年期を受け入れること自体が難しいと感じる方もいらっしゃいます。

 

また、ストレスがかかっている最中は、それに一生懸命向き合っているから症状が出にくいこともあります。ストレスが落ち着いてから、例えば3ヶ月後とか半年後に、何かしらの不調が出てくるパターンも多いですね。夏の疲れが秋に出る、みたいな感覚に近いかもしれません。

 

 

ーー斉藤さんご自身も更年期症状を経験されたとのことですが、どんな変化がありましたか?

 

そうですね。それまでは特に大きな病気をしたこともなく、メンタルもそんなに弱くないと思っていましたし、仕事も楽しんでいました。でも、不調が出たことで、自分の健康との向き合い方、体との向き合い方を学ぶ大きなきっかけになりましたね。「このままじゃいけないな」と気づかされた感じです。

 

肌や髪のお手入れももちろんそうですが、私の場合、特にうつ症状が出たことが大きかったです。これまでの心の揺らぎの根本にある、自分のアイデンティティみたいなものをもう一度深く考えるきっかけになりました。これまでの生き方や物事の捉え方、両親や家族との関係など、普段あまり考えなかったことと向き合う時間になったんです。

 

 

ーー更年期って、人生の大きな節目のようですね。

 

まさにそうですね。よく転職や人生の大きな節目に「人生の棚卸し」をすると言いますが、更年期はまさにそのくらいの大きな機会なんです。

 

私自身、子どもがいないのですが、更年期を迎えた時に「もう子どもを産むことはないんだな」ということを改めて感じました。そして、「あの時違う選択をしていたら、子どもを持てたのかな?」とか、「自分が選んできた人生で今ここにいるけれど、もし違う選択をしていたらどうなっていたんだろう?」なんて、これまでの人生を振り返って、深く考えるようになりました。

 

今は、女性の生き方って本当に多様ですよね。子どもを持つか持たないか、仕事をするかキャリアを積むかなど、選択肢はたくさんあります。でも、選んだ人生はこれしかないわけです。そう考えた時に、更年期以降の人生、まだ人生の半分くらいしか来ていないから、あと半分どう生きていこうかなって、真剣に考えるようになりました。まさに「第二の人生」とか「セカンドステージ」の始まりだと感じています。

 

実際、うつ症状が出たことで、カウンセリングに行ったりして、もう一度自分を見つめ直す時間をかなり持ちましたね。

 

 

 

 

ーー更年期はつらい時期というイメージが強いですが、今後の生き方を考えるきっかけにもなるんですね。

 

そうなんです。女性の体は、閉経までは女性ホルモンによって守られているんです。病気もしにくいようにできています。毎月生理のたびに心も体も揺らぐ大変さはあるけれど、それがあって人生の半分まで来ました。そして、それがなくなることのちょっとした「解放感」のようなものも感じるんです。

 

ただ、心も体を守ってくれていた女性ホルモンがなくなることで、今度は「自分の健康をどうやって自分で作っていくか、育てていくか、守っていくか」を考える時期になるんです。

 

だから、更年期って悪いことばかりじゃないんですよ。私は、人として成熟して、この先さらに良い人生を歩んでいくための準備期間であり、きっかけを与えてくれている場所だと考えています。今年60歳になりますが、そう考えると、これから更年期を迎える方たちには「全然無理じゃないよ!」って心から伝えたいですね。

 

 

ーー閉経後に現れる不調や老化を緩やかにするために、40代からやっておくと良いことはありますか?

 

たくさんありますよ!もちろん「たくさんある」って言うと、ちょっとプレッシャーに感じるかもしれませんが(笑)。

 

一番大切なのは、本当に基本的なこと、食事と運動と休養を見直すことです。これは、すべての人にとって生活の基盤になる部分ですからね。

 

1. 食事について:

 

栄養バランスと「食べ方」が重要です。毎日完璧なバランスの食事を作るのは大変ですが、できるだけ彩り豊かにしたり、加工食品の裏の表示を見て添加物が少ないものを選んだりする意識を持つと良いでしょう。

 

更年期以降は、太りやすくなったり、コレステロール値が上がってきたりと、体の自然な変化があります。動物性脂肪の摂りすぎには注意したり、自分の体に負担になるようなものはできるだけ避けるように心がけてください。

 

若い頃と違って、更年期以降は食べてもなかなか身にならない(栄養が吸収されにくい)と感じることもありますし、カロリーだけを見て食事をするのも良くありません。極端なダイエットも体に負担をかけるので、無理なくバランスよく、基本通りの食事を心がけるのがおすすめです。例えば、甘いものの摂りすぎは良くない、というのは言われていますよね。

 

2. セルフケアについて:

 

40代になったら、これまで以上にセルフケアをしっかり行う必要があります。今までと同じだと、後から不調が出てきやすくなるかもしれません。

 

そしてもう一つ、大切なのは自分の弱点を知ることです。例えば、もともと偏頭痛がある方は、生理前のPMSがひどかったり、更年期に入ると偏頭痛がひどくなる傾向があります。そういった自分の弱点を早めに知り、対処しておくことが大事です。免疫も落ちてくるので、自分の体の声に耳を傾けてあげましょう。

 

 

ーー斉藤さんご自身が実践されている、おすすめのセルフケアはありますか?

 

私の場合、もはや「何が特別なの?」って聞かれても分からないくらい、日々の生活に溶け込んでしまっています(笑)。

 

食事については、昔はローフードを試したり、動物性のものを抜いたり、いろいろな食事方法を試しました。今はとりあえず3食はしっかり食べます。

 

朝食は、最近はだいたい決まっていますね。最初に野菜サラダ、次にヨーグルトにバナナを入れたもの、そして小さいパンを1個と卵1個、コーヒーです。その日の気分で適当にアレンジしています。和食ももちろん良いと思いますが、私の場合、朝にご飯とお味噌汁だとちょっと重たく感じてしまうので、このスタイルに落ち着きました。

 

お昼はご飯とお味噌汁と納豆、夜は野菜のおかずと肉か魚、海藻やキノコ類などを食べます。ご飯は食べてもお茶碗半分くらいです。

 

何を気をつけているかというと、一番最初に野菜を食べること。そして、いきなり炭水化物を摂らないようにしています。朝パンを食べる日は、お昼や夜にパスタなど、炭水化物が重なるものは避けるようにしていますね。

 

あと、これは私の体の「取扱説明書」のようなものなのですが、ご飯を食べないと便秘になるんです。昔は便秘で何日も出なくても平気だったんですが、50代に入って更年期になってからは、便秘になると本当に苦しくて。どうして便秘になるのかを自分なりに検証した結果、「ご飯」が私には必要だと分かったんです。なので、お米は朝昼晩のどこかで必ず摂るようにしています。だいたいお昼ですね。

 

それから、オリーブオイルを大さじ1杯は必ずどこかの食事のタイミングで摂るようにしています。そうすると、私の場合は便秘が解消されるんです。

 

この「ご飯とオリーブオイルと、最初に野菜を食べる」という自分なりのルールのおかげか、20年前、30年前の服が今でも全部着られるんですよ。スカートでもデニムでも。だから、体をキープする意味では、多分間違ってないんじゃないかなと思っています。

 

 

 

 

ーーご自身の「取扱説明書」を作られているんですね!

 

そうですね。きっと、更年期はネガティブになることももちろん多いし、自分を「ダメだダメだ」と思ってしまうことも本当によくあります。そんな時は、「どうやって気持ちを切り替えようか」「どうやったら自分の気持ちがちょっと晴れるか」ということを考えるようになりました。例えば、何も考えずにさっさとウォーキングすると、気分転換になったりしますね。

 

自分の心が何をしたら喜ぶかな?ちゃんと整うかな?ということを考えるのが大事だと思います。自分の取扱説明書を作るというのは、つまり自分をちゃんと観察してあげることなんです。

 

「私、今どういう気持ちでいるかな?」「私の体がどうして欲しいと思ってるかな?」といったことを、客観的に見てあげられるようになると良いですね。

 

 

あと、私は仕事柄、化粧品やサプリメントなど、いろいろなものを試す機会があるので、試した時に「なんかいいな」という気持ちになれるかどうかを大切にしています。皆さんも、いろんな情報をたくさん持っているけれど、それを試した時に「あ、なんかいいな」という自分の声が聞けなくなっていることがあるんじゃないかと思うんです。「口コミに書いてあったから良いはずだ」とかではなく、自分が試した時にどう感じるか、ピンとくるかこないか、というちょっとした感覚をもっともっと大事に拾ってあげることが重要なんじゃないかなと思います。

 

 

ーー更年期に差し掛かる前から、ご自身の体と向き合われていたんですか?

 

いえいえ、そんなことはないと思います。本当に40代に入るまでは、「私がやらなきゃ」とか、世間体や外の目ばかり気にしていました。今思えば、自分らしさみたいなものは本当になかったかな。自分のことは後回しでしたね。

 

でも、今のように「何かいいな」と自分が好きなことを感じられるようになったのは、まさに更年期のあたりから、もっと自分に目を向けるようになってからです。

 

「自分を大切にできるのは、自分しかいない」

 

セルフケアは自分しかできないこと。それに気づいた時に、本当に「自分ファースト」で行こうと思いました。もちろん、環境や状況によっては、なかなかそうはいかない方もたくさんいらっしゃると思います。でも、できる範囲で良いので、周りの人の助けを借りながら、それでも自分をちゃんとケアする「自分ファースト」を少しでも実行できたら良いんじゃないかなと思います。

 

これはね、訓練なんだと思いますよ。いつも自分を見てあげて、自分の気持ちや心が動く瞬間を見逃さずにキャッチしてあげることです。

 

 

ーー「ラマーナ」にいらっしゃるお客様は、更年期に関するどんな悩みを抱えていることが多いですか?

 

「これって更年期?」というご相談がすごく多いですね。ご自身に起きている症状や不調が、本当に更年期なのかどうかの確認だったり。

 

あとは、「つらい症状があるけれど、どうしたら改善できるの?」という具体的なご相談も多いです。体の不調よりも、どちらかというとやっぱりメンタル面ですね。気持ちが落ち込んでやる気が起きないとか、ひどい疲労感が抜けないとか、うつ症状、集中力がないといったメンタルのご相談が多いです。

 

確かに、素人目には「これは更年期障害な気がするけれど、もしかしたら別の症状かもしれない」と判断が難しいですよね。だから、そういう悩みを相談できる場所があるのは心強いと思います。

 

 

ーー婦人科での治療についても相談できるんですか?

 

はい、もちろんできますよ。婦人科での更年期症状や更年期障害の治療についてのお話もよくします。
「婦人科でこういう治療があるよ」「治療にはこういう方法があるよ」といった情報提供ですね。例えば、ホルモン補充療法は婦人科の保険診療で受けられますし、漢方薬も保険で処方してもらえます。あとはプラセンタ注射も更年期治療で保険が適用される場合もあります。

 

そういった情報を、その方の状態に合わせてお伝えしています。

 

 

ーーラマーナでは、どんなサポートをされているんですか?

 

当サロンにいらっしゃるお客様は、フェイシャルやボディのマッサージといったトリートメントを受けながら、私との会話の中で「最近こういうことがあってね」といったお話をしてくださいます。

 

そこで、「それ、更年期かもしれないからちょっとチェックしてみましょうか」と、更年期チェックリストでご自身の状態を確認してもらったりします。定期的に来てくださる方には、毎回「最近どう?」と体調を聞きながら、おすすめのサプリメントや生活習慣についてアドバイスしたり、本当に必要そうだと感じたら、「かかりつけの婦人科を持った方がいいよ」と、婦人科のかかり方や選び方についても具体的にアドバイスすることもあります。

 

 

ーー友達と話すだけでは終わらない、次のステップが見えるサポートは心強いですね。

 

これは皆さん、本当によくおっしゃいますね。「友達同士では『更年期だよね、そうかもね』って話すけど、結局何も解決しないんだよね」って(笑)。

 

もちろん、話すことはとても大切ですよ。女性はコミュニケーションをとってストレスを発散したり、ハハハと笑って免疫を上げたりします。女性ホルモンって、ニコニコ、ウキウキ、ワクワクするホルモンなので、そういう時間を持つことは女性ホルモンの活性にもつながります。

 

それはすごく良いことなんですが、その先に「更年期に対してどうしたら良いか」という具体的な選択肢が示されるかどうかで、その後の対処が変わってくると思うんです。まさに「取扱説明書」の作り方に関わってくることなので。

 

治療もあれば、アロマセラピーやハーブ、呼吸法といったセルフケアの仕方もあります。何か一つだけで劇的に良くなるというわけではないから、いろんなものを組み合わせて自分をサポートしていく、持ち上げていくという考え方が大切なんですよね。

 

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斉藤万奈

証券会社で役員秘書として10年間勤務した後、ジュリークショップ青山、新宿伊勢丹BPQCジュリークショップ店長を経て、2002年二子玉川にてエステティックとリラクゼーションのサロン「ラマーナ」をオープン。これまでに15000人の女性の美と健康をサポートしてきた中で、更年期を軽やかに乗り越えることの大切さを実感し、近年は施術やカウンセリングなど更年期ケアに注力している。
2014年より女性ライフクリニック新宿にてメノポーズカウンセリングを担当。
・CIDESCO認定エステティシャン
・IFA認定アロマセラピスト
・NPO法人更年期と加齢のヘルスケア認定メノポーズカウンセラー メノポーズカウンセラーオブザイヤー2022受賞

 

エステサロン「ラマ―ナ」HP | https://la-marna.jp/ | Instagram

性生活の改善ヒント:セックスで「自分が本当に楽しめること」を見つける方法

 

満足のいく性生活を楽しむための第一歩は、「自分が何を心地よいと感じるのか」を知ることです。相手も手がかりがなければ、あなたを満足させるのは難しいもの。とはいえ、多くの人が「自分は何が好きなのか、どうされたいのか」がわからないまま過ごしています。その背景には、文化的なタブーや“性にまつわる恥ずかしさ”が関係していることもあります。

 

では、自分の「好き」をどうやって見つけていけばいいのでしょう?
ここでは、性生活の改善のヒントとして、自分の快感をもっと深く理解するためのアイデアと、自分に問いかけてみたい質問をご紹介します。

 

 

おすすめ記事 ▶ 性欲を抑えるにはどうすればいい?具体的な方法とデメリットについても

 

 

ベッドルームで「自分の好き」を見つける実践的なヒント

 

1. エロティカ(官能的な作品)を読む・観る

「エロティカ」とは、性的に明示的な文学作品や芸術作品のことです。これは、性的な興味を一人で、またはパートナーと一緒に探求するのに役立つツールになります。エロティカには、小説、短編、音声作品、イラストなどさまざまな形式があります。エロティカを探索し、自分がどのような内容に興奮するのかを知ることで、セックスにおいて何を楽しめるかを把握しやすくなります。

 

2. 自分の体を探求し、マスターベーションをする

パートナーと試す前に、まずは自分自身の体を意識的に触れて探求してみましょう。それは、性器だけでなく、全身を含めた試みであるべきです。例えば、優しいタッチと強めのタッチを試してみたり、自分が「好きなはず」と思い込んでいることを一度手放して、自由に探求してみたりすることが大切です。また、マスターベーションの方法を変えてみるのも良いでしょう。たとえば、狭い範囲への刺激と広い範囲への刺激を試したり、セックストイを使用したり、座った状態と横になった状態を比べたりすることで、新しい発見があるかもしれません。

 

3. 信頼できるパートナーと実験する

パートナーとのセックスで何を楽しめるかを知る最善の方法は、実際に試してみることです。ただし、自分の好奇心や不安、迷いについて話し合える信頼できるパートナーを選ぶことが重要です。この話題を持ち出す際は、相手が落ち着いて話せる状態であるかを考慮し、考える時間を与えましょう。もし試すことに合意したら、明確な期待値を設定し、「セーフワード(中止の合図)」を決めておくのも良いでしょう。実験が終わった後は、時間をおいて振り返り、また試したいかどうかを話し合いましょう。

 

ぜひ自分に問いかけてほしいクエスチョン

 

セックスに対する自分の感情を理解することは、欲求を明確にするのに役立ちます。以下の質問を自問してみることで、自分が求めるものをより深く理解できるかもしれません。

 

  • 自分の体のどの部分に触れられると特に気持ちいいか?
  • パートナーに触れられたくない部分はあるか?
  • セックストイや小道具をセックスに取り入れることに対してどう感じるか?
  • 自分の性的トラウマについて考慮すべき点はあるか?
  • 「ダーティートーク(卑猥な言葉)」は好きか?
  • 主導権を握りたいか、それともリードされるのが好きか?
  • 受ける刺激と与える刺激、どちらをより求めているか?
  • セックスを通じてどのような感情を味わいたいか?(愛されていると感じたい、セクシーに感じたい、力強さを感じたい、支配されたいなど)
  • どのような性器への刺激が好みか?
  • 挿入を望むか?
  • セックスの後にどんなケア(アフターケア)があると心地よいか?

 

 

まとめ

性生活の改善ヒントのひとつは、「自分がベッドで何を楽しめるのか」を知ること。自己探求や振り返りを通して、自分に合った方法を見つけてみましょう。


性的なトラウマや恥の意識が「自分の好みがわからない」ことにつながっている場合もあります。焦らず、少しずつ自分を知っていくプロセスを大切にしてくださいね。

お産は「痛い」でなく「気持ちがいい」もの。ドゥーラのサポートで本来の自分に戻った出産体験とは【バースドゥーラの木村章鼓さんインタビュー】

 

「お産は痛いもの」――そう思っている人は多いかもしれません。でも、今回お話を伺ったバースドゥーラの木村章鼓さんは、「お産はきもちいい体験だった」と語ります。実際に2回の自宅出産を経験し、個人の出産体験には、「女性の人権」や「選択の自由」など、社会的・経済的・文化的側面が大きく関わることを知っていったと話します。

 

そもそもバースドゥーラとは何をしてくれる人なのか? 産婦さんにどんな変化をもたらすのか? 木村さんの体験を通じて、バースドゥーラがいることで「お産がどう変わるのか」が見えてきました。そして今、日本でも注目を集めるバースドゥーラの役割と、その広がりの理由についても深掘りしていきます。

 

 

ーー木村さんは、自宅出産を2回されていますが、どんな体験でしたか?

 

日本とアメリカで、自宅に助産師さんを招いて水中出産をしました。その経験は「自分の自律性(autonomyオートノミー)を持つことが人生を生きていく上での底力になる」ことを強く感じさせる体験でした。「痛い」「辛い」「怖い」のがお産だと思っていましたが、実は「気持ち良くて、楽しくて、辛くない」ことがとことん腑に落ち、驚きました。こういうお産の文化は、日本ではあまり知られていないのではと思います。

 

産婦人科医の先生と比べて、助産師さんの存在はあまり認知されていないかもかもしれません。でも、「お産の医療化」という流れの中で、精神的にも肉体的にもお産を支えてきたのは日本の産婆さん、つまり助産師さんだったと思うんです。

 

私はありがたいことにすばらしい助産師さんに出会い、21年前に素晴らしいお産をさせてもらいました。私一人が体験するだけでいいのだろうかという罪悪感が出るほどだったんです。

 

それから私もバースドゥーラになりたいと思って、この20年間ずっと走り続けてきました。

 

 

ーー多くの女性が、出産は痛いものだと考えますが、そうではなかったのですね?

 

ミシェル・オダンという80代のフランスの産婦人科医がお産について興味深い調査をしています。彼は若い頃から、フランスの国立病院の中に「野生の部屋」と名付けた部屋を設けました。女性が野生に戻るために部屋を薄暗くし、洞窟の奥にこもったような感覚になれる部屋を作ったんです。すると、この部屋で出産する多くの女性が安産だったのです。この調査から、外部から介入やコントロールされないお産は、本人の野生的部分や五感を発動させ、お産の痛みではなく、質の高い心地よさをを生み出したことがわかりました。

 

私自身も女性の体について学んでいくうちに、私たちが知らないだけで、女性の体に起きることはこんなに深い意味があり、日本の助産師さんのケアレベルが世界的に見てもそうとう高く素晴らしいものだったということを知り、大きな衝撃を受けました。

 

ーー日本の助産師さんのケアレベルは世界とどう違うのですか?

 

日本の助産技術で筆頭に挙げられるのが「会陰保護」です。日本の助産師さんが辛抱強く待てるのは豊かな経験の裏返しでもあります。会陰が和紙のように伸びると、赤ちゃんの頭が産道をくぐってきても割けることなく、外科的な処置の必要もないのです。これは、体にとって健やかで優しく痛みのないお産となります。こういう会陰保護の技術があるのはすごいなと気づきました。

 

例えば、日本の助産師さんは熱いお湯を洗面器にはって持って来てくれます。その洗面器に清潔なガーゼを浸し、熱いうちにキュッと指先で絞って、女性の会陰に押しくらまんじゅうのような力で押し戻してくれます。それを繰り返すと会陰も慣れ潤いが増し、初産でも会陰は裂けにくくなるものです。そんな風に丁寧に大切に会陰を扱ってもらう経験は「ご神体として大切に体を扱ってもらった」という財産になります。ですから、私は助産師さんに恩返しをしたいし、こういうお産を体験する女性が一人でも増えてほしいと思っています。

 

 

 

「この記事に使用している写真の2、3枚目はすべて2025年春に木村章鼓さんの立ち合った自宅出産(地元の助産師さんたちとの協働)の様子です。レボゾという布を使った手技で妊産婦さんを適宜リラックスさせています」

 

ーーバースドゥーラと助産師の違いは?

 

医療者か被医療者かの違いがまずは筆頭に挙げられます。私たちバースドゥーラは非医療的な関わりをしていきます。医学的な見地からお話をすることはなく、何かあった時に「この専門の先生に見てもらうといいですよ」とか「こういう鍼灸師さんがいますよ」といった橋渡し役をやっていますね。

 

ーー日本でバースドゥーラの認知度は広がっているのでしょうか?

 

私が理事をさせていただいている「ドゥーラシップジャパン」という一般社団法人が、日本では一番古いバースドゥーラの団体です。バースドゥーラの認知度は、テレビなどのメディアにとりあげられるようになり高まっていますし、利用する女性も増え、産後のケアに特化した団体も増えています。

 

一人の女性が出産する回数が減ってきている今だからこそ、その一回、二回の貴重な体験をより良い体験にし、大切な子供たちをどう産み育てていくかということに意識を払っているお母さんが増えていると感じますね。

 

 

ーーバースドゥーラは、具体的にどんなサポートをしてくれるのでしょうか?

 

ケースバイケースで個人差がありますね。自宅分娩の方なら、そのままお家でお産。病院など外部施設でお産の場合も、バースドゥーラは寄り添い、お産に向き合う女性を「女神のように丁寧に扱って心情的なサポートに徹する」というのが根幹です。

 

例えば、アロマセラピスト専門の方だったら香りだったり、他にも音楽、照明や、環境的なものをセッティングするということもバースドゥーラの目配りする分野に入ります。妊婦さんだけでなく家族全体もサポートします。

 

例えば付き添いのお父さんが所在投げにしていたら「コーヒーを飲んで外で休んできたらどうでしょう」なんて声をかけることで、逆に元気になって部屋に戻ってきて心身ともに心構えできる男性もいますね。逆にお父さんのタイプによっては「ずっと奥さんの背中をさすっていてあげてください」とお願いする場合もあります。

 

分析的なマインドが働きがちな男性は出産時に奥さんの会陰を凝視してしまうこともあるんですね。でも女性にしたら恥ずかしいですし、膣をずっと観察されるのはちょっと…という方もいますよね。その場合もバースドゥーラが適切に対応します。

 

バースプランを立てる時に、ご希望に応じて、どんな風にバースドゥーラがクッション役として関わり、皆さんがサポートし合えるかを判断します。妊婦さんの身体的な快適さのためのお手伝いだけでなく、お父さん、お子さん、義理のお母さんや、実家のお母さんなどへの対応はそれぞれで語り尽くせないですね。

 

産後は「お産のふりかえり」と呼ばれる体験の聞き取りも行います。女性が「あの時言われた一言が傷ついた」など後から思わぬことを思い出したりすることがあるものです。出産直後に行うのが良いので、お産から数日とか数週間してから女性の希望に応じて行います。このふりかえり以外にはもちろん身の回りのケアも大切な役割です。

 

ロンドンで私がバースドゥーラをしていた時に、産後数ヶ月のお母さんが私に、「赤ちゃんを抱っこしていてほしい」とおっしゃいました。「プールで泳ぎたい」と言うんです。「産後にプールだなんて体が冷えてしまうからダメ」なんて専門家的な目線で言いたくなる人もいますが、その方はずっと泳いできた方で出産で泳ぎを中断し、またすぐに泳ぎたいという方だったんですね。産後の女性が必要としているのが、泳ぐことなら、安心してプールに行ける環境を整えるのがバースドゥーラの役割です。

 

産後の女性は普段と異なる環境で多くのプレッシャーを感じながら育児を頑張っているので、見えないストレスをどうほどいていけるのか提案をすることで、バースドゥーラがいるといないとではずいぶん違うのではと思います。バースドゥーラがいることで、自分が本来の自分に戻る心の余裕が生まれます

 

 

 

 

ーーバースドゥーラをお願いしようかと悩んでいる方に伝えるとしたら何になります?

 

私たちは母親である前に、一人の女性として生きています。そして私たちは、周りとのつながりの中で生かされています。自分が生きているというよりも、周囲との調和の中で生きることが大切です。バースドゥーラがいることで、自分を俯瞰して見ることができるようになります。「一人で全部頑張ろう」と思っていた自分が、実は助けが必要だと気づき、自分の弱さを受け入れて回りに頼ってもいいのだということがわかるでしょう。ですから、バースドゥーラという信頼できる人がいることで、心に余裕が生まれると思います。

 

ーー バースドゥーラはどうやって探せますか?

 

私が理事をさせていただいている「ドゥーラーシップジャパン」では、日本各地のバースドゥーラを登録制にしてご紹介していますので、まずはホームページをご参照ください。

 

ーーバースドゥーラを見つける時に注意すべきことは?

 

ご自身の直感を信じることですね。この人は良さそうだとピンとくる人が数人いたら、すべての候補者に会って相談をしてみてください。共振共鳴して「この人にお産の場にいてほしい」と体がイエスの信号を出す人をいかに選べるかですね。いかに、自分の直感を尊重できるかが大切な点でしょう。

 

ーーバースドゥーラさんが見つかったら、産後どのくらいの期間サポートをお願いするものですか?

 

これも個人によりますね。産後も、毎週必要とする方もいれば、母乳育児が波に乗ったから、産後は数回で卒業される方もいらっしゃいます。一歳、二歳なるまでお願いする方もいらっしゃいました。

ーー木村さんが主催されているバースドゥーラ養成コースとは?

 

私からバースドゥーラ養成クラスを受けたいというリクエストをいただいたことがきっかけで、四年前に始めました。ヨーロッパやアメリカなど各地域から日本人の方が参加しています。半年間のオンラインプログラムですが、講師として私も学ばせてもらうことが多いです。

 

受講者には、看護師さんや助産師さんなど、医療従事者の方もいて、医療が立ち行かなくなってきている心の領域、数値では表しにくい心のケアをどういうふうに補っていけるかというところで、バースドゥーラに興味を持ってくださる方が増えてきています。

 

2025月4月に終わり、2025年秋か年明けに新しい受講生さんを募集する予定です。

ーーこれから出産を考えている、または控えている女性に木村さんが伝えたいメッセージは?

「お産は誰のものですか?」ということですね。私たちのお産体験はどんどん一極集中化しているのが今の社会の流れです。この流れに抗って、自分の感覚を大切にし、これでいいのか?と考えた時にこれでいいんだって思ったらそれでいいし、ちょっと違うのなら、立ち止まって問いかける姿勢がますます重要な時代ですよね。

 

健康で自然な出産文化を日本に残したいと思っています。戦後、自宅出産が90%だった時代から、施設出産が推進され、今では99%が病院で出産されています。医師たちのケアは医学的モデルに沿い、外科的処置になりがちですが、一方の助産師たちは月経と同じ女性の生理的なプロセスであるお産をサポートする役割を今も果たしています。

 

だから、目先の手軽さだけでなくて、10年後、20年後の自分と赤ちゃんの健康を見据えて、誰とどこで産むのかという選択をしてほしいなと思います。

 

自分の力で子供を産むことで、女性は自尊心を感じることができます。私は、そうした自立した女性が社会にますます増えていくことを願っています。

 

 

 

ーー 木村章鼓さんプロフィール

バースドゥーラ/ドゥーラシップ ジャパン理事/日本語による初のバースドゥーラ養成スクール主宰

 

8都市20年の海外生活で産みゆく女性に寄り添いつつ健康的な衣食住の大切さを伝える。周産期医療に携わる医療従事者向け専門誌『周産期医学』(東京医学社)寄稿、『ペリネイタルケア』(メディカ出版)連載実績、お話会(慶應義塾大学、上智大学、筑波大学等)、雑誌『岩戸開き』(ナチュラルスピリット社)、『Veggy』(Kirasienne)インタビュー等、海外4ヶ国講演ツアー、日本全国の自治体等での講演活動、1dayワークショップ、レボゾ(布を使った施術)トレーニングや、ウーマンズリトリートなど合宿型体験学習をリード。二児の母でありバースアクティビストでもある。 

 

共訳書籍 『自己変容をもたらすホールネスの実践 〜マインドフルネスと思いやりに満ちた統合療法〜』原題: The Practice of Wholeness ~Spiritual Transformation in Everyday Life~

インスタグラム:https://www.instagram.com/lovedoulakiko

【映画レビュー】ナプキン一枚が変える未来――インドの女性たちの闘い

 

生理用ナプキンは特権である

 

生理が当たり前に受け入れられている社会で育った私は、生理という自然な身体の機能が、これほどまでに偏見の目で見られるとは考えたこともありませんでした。Netflixのドキュメンタリー『Period. End of Sentence.』は、インドの一部地域における生理の扱われ方や認識について、衝撃的な現実を映し出しています。

 

映画の冒頭では、インドの少女たちが生理について尋ねられ、赤面したり、答えを躊躇したりする様子が映ります。多くの少女たちは語ることを恥じ、中には完全に口を閉ざしてしまう子もいました。

 

私は、生理がタブー視されたり、病気のように扱われたりしない国で育つことができました。しかし、インドでは、知識不足のために、一部の男性たちが生理を病気だと誤解しているのです。

 

私は14歳で初潮を迎えましたが、周りの友人たちは1~2年前からすでに生理を経験していました。自分だけが遅れているのではないかと不安になり、生理がきたときはホッとして、少し嬉しくさえ感じました。

 

しかし、インドでは事情が異なります。少女たちは生理がこないことを願いながら過ごしています。痛みや不便さを恐れているのではなく、生理用品が手に入らないためです。ナプキンがないために、服を汚し、それを頻繁に取り換えなければなりません。

 

ドキュメンタリーの中で、一人の女性が学校を辞めることになった理由を語っています。彼女は中学生のときに初潮を迎えましたが、ナプキンが手に入らず、布を巻いて対処していました。その布を取り換えるために、授業を何度も抜けなければいけないし、男性の視線を避けるために遠くまで歩かなければいけない。それに耐えられなくなり、最終的に学校を辞める決断をしたのです。

 

このドキュメンタリーは、私たちが当たり前のように使っている生理用ナプキンが、多くの女性にとっては手の届かない「特権」であることを痛感させます。

 

 

 

この現実に憤りを感じる

 

生理はごく自然な生理現象であり、人類の存続に関わるものです。社会がその基本的な機能を理解しないがために、女性の人生が制約されるべきではありません。しかし、インドでは性教育の不足により、多くの女性が生理中に使う布を洗って再利用するよう指導されています。恥ずかしさから、その汚れた布を人目につかないように埋めることさえあるといいます。

 

映画には、デリー警察で働くことを夢見るスネハという女性が登場します。警察官になるという彼女の夢は「結婚から自分を守るため」でもあります。彼女は村の中で孤立しながらも、結婚を拒み、独立を求める強い意志を持っています。

 

スネハは「女性は生理中に寺院に入ることができない。汚れているとみなされるか」と、厳しい現実を語ります。しかし彼女はこの考えに疑問を抱きます。「だって、神様だって女性でしょ? だったら私たちの気持ちをわかってくれるはず」。

 

この映画が制作された2018年時点では、インドで定期的にナプキンを使用している女性はわずか10%に過ぎませんでした。しかし、インドでも少しずつ変化の兆しが見え始めています。それは「ナプキン製造機」と呼ばれる装置ができたことです。特定の原料を用いて生理用ナプキンを製造できるこの機械は、全ての女性がナプキンを使えるようにすることを目的に作られました。

 

映画の中で特に印象的だったのは、ナプキン製造機の開発者が村を訪れ、使用方法を教える場面です。彼は「集中するために携帯電話をしまって」と指示します。その光景は皮肉なものでした。携帯電話を持つことは当たり前なのに、生理用ナプキンを持つことはまだ普通ではないのです。生理は太古の昔から続く現象なのに、未だにタブー視されるのはなぜなのか。もしかすると、これは性差別の一形態なのではないか。インドのように男性が支配的な社会では、彼ら自身が経験しない生理を「奇妙なもの」と捉え、恐れ、無視し、時にはコントロールしようとするのではないか。

 

 

私の初めての生理の記憶

 

私が初めて生理になったときのことを思い出します。父とレストランにいたときでした。トイレで血を見てパニックになり、急いでトイレットペーパーを下着に巻きました。そして、父のもとへ駆け寄り、状況を説明しました。父は一瞬戸惑ったものの、すぐに隣のコンビニに走ってナプキンを買ってきてくれました。

 

なぜなら、生理は普通のことだからです。

 

男性は生理を「気持ち悪い」「変だ」と思うべきではありません。生理は、女性が毎月経験するものです。にもかかわらず、世の中には、女性の身体の仕組みをあまり理解していない男性が多いように思います。

 

ナプキン製造機が村に導入されたとき、男性たちはその用途を知らず、赤ちゃん用のおむつだと思い「子ども用のナプキン」などと呼んでいたのです。

 

映画の後半では、ナプキン製造機の導入を通じて、女性たちが自立していく姿が描かれています。スネハは女性たちを率いてナプキンを製造し、他の村へ販売しに行きます。少しずつ興味を持つ女性が増え、ナプキンの購入者が現れます。それによって女性たちは収入を得て、誇りを感じるようになります。スネハが初めてナプキンを売ったときの喜びに満ちた表情が、とても印象的でした。

 

映画の中で、ある女性校長がこう言います。

 

「女性はあらゆる社会の基盤です」 そして、少し躊躇しながらも続けました。
「私はちょっとフェミニストかもしれません。でも、女性はもっと強い存在です。ただ、それに気づいていないだけ。自分たちにどれほどの力があり、何ができるのかを」

 

生理用ナプキンを作ることが、初めての仕事になる人もいます。そして、収入を得ることで自立し、男性からも尊敬されるようになります。もちろん、男性の承認を得ることが女性の自己価値につながるわけではありません。しかし、彼女たちにとっては大きな一歩なのです。

 

ナプキン製造機が稼働するたびに、村の男性たちも関心を持ち始めます。そこから教育が始まるのです。小さな好奇心の火が、意識の変化という大きな炎へと広がり、より平等で支え合う社会を築いていくのではないでしょうか。

 

🔗 The Pad Project の活動を支援するには、公式サイト www.thepadproject.org をご覧ください。

セックスに対する恥じらいの正体を、自分なりに考えてみた

 

私は、「セックス」という言葉を口にするだけで、どこか気恥ずかしさを感じます。

 

あなたの周りにも「性的な会話や欲望は隠すもの」という空気が漂っていませんか?性に対するタブー感はいったいどこからやってくるのでしょう。

 

家族との会話で避けられる話題、学校での遠回しな性教育、メディアの過剰な表現と規制……。知らず知らずのうちに「セックスに関することは口にしてはいけないこと」というメッセージを受け取ってきたのかもしれません。

 

しかし、本当にセックスは恥ずべきものなのでしょうか?

 

私の中にある恥ずかしさの正体や、心の奥で望んでいることを考えてみました。

 

 

私の中にある「恥ずかしさ」の正体

 

私がセックスに恥ずかしさを感じる理由のひとつは、単純に「セックスはプライベートな部分をさらけ出す行為だから」です。身体的にも、感情的にも、自分の深い部分を相手に見せることには、ある種の照れや抵抗が伴います。

 

 

でも、それだけではないように感じます。

 

 

「女性のセクシュアリティは恥ずかしいもの」という意識が、どこか私の心の奥底に根付いているように思います。性的な欲望や快楽を表現すること自体を「恥ずかしい」と感じてしまうのはなぜなのでしょうか。

 

 

思い返せば、子どもの頃から「性」についてあまり触れられずに育ってきました。学校でも、家庭でも、性に関する話題はどこかタブー視され、オープンに語られることは少なかったです。セックスに関する話をするのは「はしたないこと」、性的な興味を持つのは「よくないこと」。そんな無言のメッセージを受け取りながら大人になった気がします。だからこそ、性にまつわることを隠すのが当たり前になり、それが「恥ずかしい」という感情につながっているのかもしれません。

 

 

しかし、本来セックスは単なる生殖行為ではなく、大切な人との愛情表現のひとつでもあります。身体の内側から「気持ちがいい」と感じることは、決して後ろめたいことではなく、自分を大切にする行為でもあるはずです。

 

 

性について、もっと自然に、オープンに話せるようになるためには、幼い頃からの性教育が大切なのかもしれません。

 

 

もう少し性を楽しんでみたい。30代後半の変化

 

 

これまで私は、性に対してとても真面目に向き合ってきました。身体の関係を持つのは、きちんとお付き合いをしている人だけ。ワンナイトや浮気、不倫はもってのほか。周りがどうであれ、それが自分のポリシーでした。

 

 

でも最近少しだけ思うことがあります。もう少し、性を楽しんでみてもいいのではないかと。自分が気持ちいいと感じること、心地よいと感じることを、もっと素直に受け入れてみたいなと。

 

 

とはいえ、私は既婚者であり、子どもがいます。パートナーを裏切って家庭を壊すリスクを負ってまで、自分の快楽を外に求めることはできないでしょう。

 

 

でも、自分にも性欲があること。性を楽しみたいという前向きな気持ちがあること。それを恥じることなく、認めてあげようと思います。どんな方法でその感情を満たしてあげるのかは、模索中……!

 

 

 

性と向き合うことは、自分の心と体と向き合うこと

 

性に関する感じ方は、人それぞれです。セックスをしない「アセクシュアル(エイセクシュアル)」の人もいれば、セックスそのものを楽しむ人もいます。愛する人とのスキンシップを大切にする人もいれば、心のつながりがないと性行為を求めない人もいます。どの価値観も間違いではなく、大切なのは自分がどうありたいかを自分自身で選ぶこと。

 

 

性について考えることは、単に「セックスをどう捉えるか」という話ではなく、「自分の心と身体をどう大切にするか」ということにつながっているように思います。セックスという行為を、恥じたり、否定したりするのではなく、自分の気持ちを素直に受け止めること。それこそが、自分自身と向き合うための一歩なのかもしれません。

性交時の痛みについて:原因と対処法

 

多くの人が経験する性交時の痛み。その原因は、身体的な疾患、心理的な要因などさまざまです。時には、パートナーとの関係や心の健康にも影響を及ぼすことがあるでしょう。

 

性交痛は身体的・精神的な両面から適切に対処することで、不快感を軽減し、パートナーとの親密な関係を取り戻すことが可能です。

 

本記事では、性交時の痛みの原因や対処法をご紹介します。

 

性交時の痛みの原因を理解する

性交時の痛み(性交痛(dyspareunia))は、身体的な原因と精神的な原因の両方によって引き起こされる可能性があります。その根本的な原因を理解することが、適切な対処への第一歩です。研究によると、この原因は広範囲にわたり、身体的な疾患から心理的なストレス要因までさまざまです。

 

身体的な原因

 

膣痙攣(vaginismus):骨盤の筋肉が無意識に収縮し、痛みを伴う状態
子宮内膜症(endometriosis):子宮内膜組織が子宮外に増殖し、痛みを引き起こす疾患
骨盤炎症性疾患(PID):感染症によって骨盤内に炎症が生じる

 

これらの疾患は、挿入時の強い不快感を引き起こす可能性があり、医療的な治療が必要となる場合があります。

 

感染症や医学的な問題

 

膣の乾燥:ホルモンバランスの変化(更年期など)が原因で起こることが多い
膣炎・尿路感染症(UTI):細菌感染が性交時の不快感を引き起こす

 

研究によると、これらの要因が性交時の快適さに直接影響を与えることが示されています。

 

心理的な要因

不安・ストレス:性交に対する緊張や過去のトラウマが影響を及ぼす
関係性の問題:パートナーとのコミュニケーション不足が痛みを悪化させる

 

研究では、心理的・感情的な要因が筋肉の緊張を引き起こし、性交時の痛みにつながることが分かっています。

 

詳しい解説は[性交痛とは|咲江レディスクリニック]をご覧ください

詳しい解説は[性交痛でお悩みの方へ|いこまともみレディースクリニック]をご覧ください

 

第一歩:身体的な原因を除外する

性交時の痛みが続く場合、まずは医療機関を受診し、身体的な原因を特定することが重要です。産婦人科医、泌尿器科医、骨盤痛専門医などの診察を受け、必要に応じて以下のような検査を行います。

 

内診・画像診断(超音波検査、MRI など)
ホルモン検査・細菌検査(膣の乾燥や感染症の有無を確認)

 

骨盤底リハビリテーション

 

膣痙攣や骨盤痛の治療として、骨盤底理学療法(Pelvic Floor Therapy)が推奨されることがあります。この療法では、特定のトレーニングを通じて骨盤の筋肉をリラックスさせ、痛みの軽減を目指します。研究によると、骨盤底リハビリテーションは性交痛の治療に効果的であることが示されています。

 

 

痛みが心理的な場合の対処法

身体的な原因を除外したにもかかわらず痛みが続く場合、次のステップとして心理的要因を考慮する必要があります。

 

パートナーとのコミュニケーション

 

パートナーと率直で非批判的な会話をすることが重要です。研究ではオープンなコミュニケーションが性交の満足度向上につながることが示されています。

 

感情的な親密さを重視する

 

性交を焦点にするのではなく、キスやハグ、スキンシップを増やすことが効果的です。これにより、セックスに対する不安が軽減され、満足度が向上することが研究で示されています。

 

セックスセラピーの役割

 

性交痛が心理的な要因によるものである場合、セックスセラピストのサポートが有効です。

 

セックスセラピーでは、以下のような方法が用いられます。

 

認知行動療法(CBT):性に対する不安や否定的な考え方を修正
マインドフルネス療法:性交時の痛みを軽減し、快適さを向上

 

研究によると、セックスセラピーは身体的・心理的な性交機能障害の治療に有効であることが分かっています。

 

カップルカウンセリングの利点

 

性交痛は、当事者だけでなくパートナーとの関係にも影響を与えることがあります。そのため、カップルでのカウンセリングを受けることも一つの解決策となります。

 

カップルセラピーでは、以下のような課題に取り組みます。

 

お互いの性的期待や境界を話し合う
パートナーが感情的にサポートできるようにする

 

研究によると、カップルでカウンセリングを受けることで感情的なつながりと性生活の満足度が向上することが分かっています。

 

性交時の痛みに対処するための実践的アドバイス

 

専門的なサポートと並行して、以下のような実践的な方法も役立ちます。

 

潤滑剤を使用する:潤滑剤を使用すると摩擦が軽減され、膣の乾燥による痛みを防ぐことができます。
時間をかける:前戯を長くすることで、身体がリラックスし、痛みの軽減につながります。
骨盤底筋エクササイズ(ケーゲル体操):骨盤底の筋肉を鍛えることで、骨盤の血流を改善し、痛みを軽減できる可能性があります。
異なる体位を試す:敏感な部位への圧力を減らすために、さまざまな体位を試してみるとよいでしょう。

 

専門家のサポートを見つける

 

性交時の痛みがパートナーとの関係に影響を与えている場合は、専門的なサポートを求めることが大切です。「セックスセラピー 近く」や「カップルカウンセリング」を検索し、適切な専門家を見つけましょう。

 

 

まとめ

性交時の痛みは、身体的な要因(骨盤痛、感染症など)や心理的な要因(不安、トラウマなど)によって引き起こされます。しかし、適切なアプローチを取ることで、対処することが可能です。

 

まずは医療機関で身体的な要因を特定
心理的な要因が関与している場合はセックスセラピーを活用
カップルカウンセリングで関係性の改善を図る

 

性交痛は一人で抱え込むべきものではありません。適切な専門家のサポートを受けることで、快適で親密な関係を取り戻すことができます。

更年期の不調に負けない!症状別おすすめアイテム&対策

 

閉経は、最後の生理から12か月が経過した時点で正式に確定します。平均年齢は52歳で、45歳から58歳の範囲内で起こることが一般的です。 そして、よくある誤解とは異なり、ある日突然ホットフラッシュに襲われるわけではなく、40代後半から徐々に症状が現れる「更年期(ペリメノポーズ)」という段階があります。  

 

しかし、最近まで更年期に関する本格的な議論がほとんどなかったため、多くの人は典型的な症状に気づいていません。例えば、性欲の低下、関節の痛み、物忘れなどが単なる「加齢」のせいだと思われがちですが、実際には体内で特定の変化が起きており、それはホルモンレベルの変動によるものです。  

 

この時期に大きく減少する主要なホルモンは「エストロゲン」です。エストロゲンは、性機能、コラーゲン生成、睡眠、骨密度、脳機能、膣や外陰部の潤いと弾力、心臓や血管の健康維持などに深く関わっています。そのため、更年期や閉経を迎えると、以下のような症状が現れることがあります。  

 

– 性欲の低下  

– 脳の霧(ブレインフォグ)  

– 夜間の発汗やホットフラッシュ  

– 睡眠障害や不眠  

– 膣や外陰部の乾燥やかゆみ  

– 性交時の痛み  

– 気分の浮き沈み  

– 不安感やうつ症状  

– 骨の脆弱化  

– 尿路感染症(UTI)の増加  

– 尿失禁  

 

にもかかわらず、多くの女性はこれらの症状が「本当に医師に相談すべきものなのか」確信が持てません。しかし、このリストを見れば、誰もが我慢したくない症状ばかりです。こうした背景から、新しい「更年期ウェルネス」業界が登場しました。  

 

現代の更年期対策は、エストロゲンが担っていた機能を補う形で、問題にピンポイントで対応しています。その中でも、多くの女性が更年期や閉経期にホルモン補充療法(HRT)を選択しています。もしあなたもHRTを検討しているなら、ここで紹介する対策は、HRTと併用しても問題なく、安全性が確認されたものばかりです。  

 

以下では、更年期の女性からよく聞く代表的な4つの問題と、それを解決するためのおすすめの方法をご紹介します。

 

問題①:性交時の痛み

解決策:セックスウェッジピロー 

 

更年期に伴うホルモンの変化により、膣が短く、狭く、弾力を失いやすくなり、性交時に痛みを感じることがあります。この痛みを軽減する方法はさまざまありますが、即効性のある解決策のひとつが、高品質なセックスウェッジピロー「The Prim」です。  

 

The Primは、挿入時の角度を調整し、より深く、スムーズに感じられるようサポートしてくれます。さらに、更年期による関節の炎症を軽減するため、する設計になっています。内部は高密度フォームで作られており(通常の枕よりもしっかりした硬さ)、外側はリネン素材のクッションカバーで覆われているため、ベッドに置いても「セックスグッズ」とは気づかれにくいデザインです。  

 

問題②:ホットフラッシュ  

解決策:『Hot Flash Tea』で体をクールダウン

 

 

更年期のホットフラッシュは、突然のほてりや発汗を引き起こし、日常生活や睡眠に影響を及ぼします。これは、エストロゲンの減少により体温調節が乱れることが原因です。ホットフラッシュを和らげるための方法はいくつかありますが、自然なアプローチとしておすすめなのが、「Hot Flash Tea(ホットフラッシュ・ティー)」です。  

 

Hot Flash Teaは、ホットフラッシュの頻度や強度を軽減するために特別にブレンドされたハーブティーです。主な成分には、ブラックコホシュ(ホルモンバランスを整える)、オーガニック エキナセア(栄養の吸収効果)、オーガニック ワイルドヤム(血流効果)などが含まれています。これらのハーブが相乗効果を発揮し、ホットフラッシュによる不快感を和らげ、穏やかな気持ちへと導いてくれます。  

毎日の習慣として取り入れることで、自然な形で更年期の症状をケア できるため、サプリメントやホルモン療法と組み合わせて使うのもおすすめです。

 

問題③:コラーゲンの減少

解決策:ペブチドのサプリメント  

 

 

更年期に入ると、エストロゲンの減少とともにコラーゲンの生成が急激に低下 します。実は、肌のコラーゲンの約30%が更年期の最初の5年間で失われる といわれており、これがシワやたるみ、髪のハリの低下、関節のこわばり、骨密度の低下につながります。

 

コラーゲンは、肌、髪、爪、関節、骨の健康 に不可欠な成分です。しかし、年齢とともに体内での生成が減るため、食事やサプリメントで補うことが重要になります。

 

コラーゲンを効率よく補給するなら、「Vital Proteins Collagen Peptides」 がおすすめです。このサプリメントは、体に吸収されやすい加水分解コラーゲン(ペプチド)を含んでおり、毎日のコーヒーやスムージー、スープに簡単に混ぜて摂取できます。

 

Vital Proteins Collagen Peptidesは、高品質なグラスフェッド(牧草飼育)コラーゲンを使用し、無添加・無味無臭でどんな飲み物や食事にも混ぜやすいのが特徴です。さらに、ヒアルロン酸とビタミンCを配合しており、美容と関節の健康をサポート。肌のハリやツヤを保ち、髪や爪を強くする効果も期待できます。 

 

問題④:膣の乾燥・かゆみ 

解決策:グロースファクター(成長因子)セラム

 

 

エストロゲンの減少により、膣壁が薄くなり、乾燥やかゆみ、刺激を受けやすくなります。これは、体内で膣の粘膜を再生する成長因子が減少 することが原因ですが、幸いにもこれを補うことができます。  

「V-Health」は、夜に塗布するタイプの膣用セラム で、フェイスジェルのように使えます。このセラムには成長因子 が含まれており、肌に吸収されることで膣の保湿・弾力・ふっくら感 を向上させます。継続的に使用することで、膣の感染症リスクの低下や、性交時の快適さ・満足度の向上も期待できます。なぜなら、皮膚が厚くなり、より柔軟性が増す ためです。

 

更年期の症状は決して「我慢するもの」ではありません。自分に合ったケアを取り入れることで、より快適な毎日を過ごすことができます。

 

 

恋愛と不安:自分の気持ちを伝える方法

 

たとえ心と体が「言わないほうがいい」と訴えても

自分の気持ちを素直に伝えることは難しく感じることがありますよね。たとえ親しい人であっても、体は常に警戒した状態にあり、危険を知らせるサインを送ることがあります。良好なコミュニケーションスキルを身に着けるには、不安な気持ちをうまくコントロールし、明確に伝えることを意識していく必要があります。

私は専門家ではありませんが、自分のために意見をしっかりと言うことが大切だと強く感じています。今回は、「不安でいっぱいのときに、どうやって自分を守るための発言をするか」のヒントを紹介します。

 

① まずは体を大切にする

休息をとり、水を飲み、食事をしましょう。特に難しい状況に直面するときは、まず自分の体をしっかりとケアすることが大切です。私自身、体を整えることで心の健康もあとについてくると実感しています。

また、大切な話し合いの前には、パートナーが自分自身の体調を整えられているかも確認してみてください。

 

② 事前に話す時間を確認する

自分の気持ちについて話したいときは、パートナーが話せる時間を確認しましょう。できるだけ直接の対話をすることをおすすめします(テキストメッセージではなく、対面・ビデオ通話・電話が理想的です)。

いきなり本題に入るのではなく、まずは相手の同意を得ましょう。例えば、

「最近〇〇のことでとても悩んでいて、あなたに聞いてほしいんだけど、近いうちに話せる時間あるかな?あなたのサポートをお願いしたいんです」

と伝えると、パートナーが心の準備をしやすくなり、防衛的な態度をとることなく話を聞いてくれる可能性が高くなります。

 

③ ネガティブな反応を想定しすぎない

不安が強いと、頭の中で最悪のシナリオを考えがちですが、「考えたこと=真実」ではありません。
自己対話を通じてそれが思い込みでないかどうか、チェックしましょう。

例えば、話し合いの前に 「パートナーが怒るかもしれない。でも、それは私の想像にすぎない。実際の反応を予測することはできない」 と自分に言い聞かせることが大切です。

 

④ 「アイ・メッセージ」を使う

「アイ・メッセージ(Iメッセージ)」は、「自分」を主語にして伝えるコミュニケーション方法です。

NG例:「あなたはいつも私の気持ちを無視する!」(相手を責める表現)
OK例:「昨日の会話のあと、私は少し悲しくなった。」(主語を「私」にする)

事実を客観的に伝え、相手の意図を決めつけないことが重要です。

 

 

⑤ 望まないことではなく、望むことを伝える

「私は傷ついたから、あなたは〇〇をしてはいけない!」 という言い方は、関係を良くするどころか、逆にコントロールしようとする形になってしまいます。

「傷つかないようにする」よりも、「どうすればお互いが安心できるか」を考える方が建設的です。

 

40代の女性の性欲が強い原因とは?性欲がなくなる場合との違いや対処法

 

⑥ 境界線(バウンダリー)とルールの違いを知る

自分の望みやニーズを伝えるとき、それが 「ルール」ではなく「境界線」 になっているか確認しましょう。

ルール:「あなたは他の人の家に泊まってはいけない」(相手をコントロールしようとする)
境界線:「あなたが誰かの家に泊まるときは、お互いにサポートできる方法を話し合いたい」(自分の気持ちを伝え、話し合いを促す)

境界線は、自分の心身の健康を守るためのものです。相手を支配するのではなく、自分の感情やニーズを大切にするために設定しましょう。

 

⑦ パートナーや仲間たちに具体的なお願いをする

私たちは個人主義が強い社会で生きていますが、感情を抱えるのは自分の責任でも、そこに至るまでののプロセスを一人で抱え込む必要はありません。

 

サポートを求めるのは大切なスキルです。

 

「私は安心感がほしい。パートナーに何をお願いできるだろう?仲間に頼れることはある?セラピストに相談してみるのもあり?」

 

と考えることで、よりよいサポートを得られるかもしれません。

 

まとめ

  • まずは体を整える(休息・食事・水分補給)
  • 話し合いの時間を事前に確認する
  • 相手の反応を悪く想定しすぎない
  • 「アイ・メッセージ」を使う(責めずに自分の気持ちを伝える)
  • 「〇〇しないで!」ではなく、「〇〇してほしい」と伝える
  • 境界線を大切にする(ルールではなく、自分を守るための設定)
  • パートナーや仲間に具体的なお願いをする

恋愛において、不安があっても「伝えること」はとても大切です。一人で抱え込まず、パートナーや周囲と協力しながら、健全な関係を築いていきましょう。

セキララカードでセックス対談。セックスレス問題からテクニックを磨くコツまで本音女子トーク

 

セックスに関する話題は、家族や友人、さらにはパートナーともなかなか話しにくいもの。でも実際には、多くの人が悩んでいたり、もっと知りたいと思っていたりするのではないでしょうか。

今回、Humming編集部の舞麻と純が、『セキララカード』を使って夜の営みについて率直に語り合いました。スキンシップに関する悩みや、パートナーとの関係を深める秘訣まで、夜の女子会に参加しているような感覚で、本音トークをお楽しみください。

 

Humming編集長 永野 舞麻

1984年生まれ。16歳までを日本で過ごした後、海外へ移住。大学で出会ったアメリカ人の夫と結婚し、現在はカリフォルニア在住。3児の母。

高校時代、スイスに住んでいたときに自然の偉大さに触れ、地球環境保全について学び始める。アメリカの美術大学でテキスタイル科を専攻。

今でも古い着物の生地などを使って、子育ての合間に作品を制作し続けている。

 

Humming編集部Project Coordinator 條川純

1984年生まれ。アメリカ生まれ、アメリカ育ち。現在はひとり暮らしをしながら、生涯を共に過ごせるパートナーを探している。
ハミングを通して、自分自身と他者への優しさと共感を広めることをモットーにしている。

 

Q:一番好きなスキンシップは?

 

舞麻:私は後ろからギュッと抱きつかれるのが好き。なんだか安心するんです。夜中に目が覚めて寝付けない時などは、夫の腕の中にわざわざ潜り込んで彼の胸に私の背中をピタッとくっつけています。しばらくすると安心したのか、温かいからか寝落ちしています。笑

 

純:実は、私はスキンシップがちょっと苦手。手を繋いだり、ハグをしたり、そういったコミュニケーションをあまりしない家庭で育ってきたからかもしれません。だけど、今お付き合いをしている彼はスキンシップが大好き。「純の育ってきた環境もわかるけど、僕にとってスキンシップは愛されている証拠だから大切にしたい。触れ合いがないと不安になる」と言われてしまいました。

 

無理してスキンシップをするのはイライラしてしまうけど、罪悪感も感じるから、なるべくスキンシップをとろうと頑張ってます!たとえば、私があまり抵抗のない寝起きのタイミングにたくさん甘えておくとか、デート中には自分から手を繋ぐとか。スキンシップを自然にとれる女性が羨ましいです。

 

Q:忙しくても、充実したセックスライフを送るためにできることは?

 

舞麻:最近聞いて可愛いなと思ったのが、夫婦のどちらかが「そろそろセックスしたいな」と思った時に、ダイニングのテーブルにある置物を出すという秘密の合図を作っている知り合い夫婦がいます。

 

私はセックスがしたいと思ったら、自分から夫にゴロゴロって甘えながら寄っていくドストレートタイプなので、夫婦間の合図を作るのも素敵だなと思いました。

 

純:私は20代の頃は自分から求めるのが恥ずかしくて、男性から求められた時に応じていました。だけど、歳を重ねるにつれて、私にもセックスしたい時としたくない時があると自分の性欲に前向きに向き合えるようになってきました。今は自分の気持ちを大切に「セックスしたいな」と感じた時には自分からアプローチできるようになりました。とはいえ、私に気持ちがあるように相手にも気持ちがあるわけなので、難しいですよね。

 

私が「セックスしよう」と言った時に「オーケー!」と毎回応じてくれる人もいれば、なかなか私がしたいタイミングと合わない人もいて。30代の頃はセックスを拒絶されてプライドが傷ついたこともあります。

 

今お付き合いしている彼は、気持ちが盛り上がらないとセックスができない人。だけど、私にも性欲があるわけだから、どうしたら良いのかなと少し悩んでいて。今度セキララカードを使って彼ともセックスのことを話そうと思っています。

 

舞麻:純がセックスを拒絶されて傷ついたと話していたけど、男性も勇気を持ってアプローチしてきてくれてることを女性側も忘れちゃいけないと私は思っています。相手も勇気を出して誘ってくれているから、気分が乗らない時でも「今日嫌」「触らないで!」みたいな反応ではなく、「今日は疲れてるから週末しよう」とか、心が繋がってない状態で体が繋がることを考えられたいのであれば、「最近お互い忙しくて会話できてないから、まずは一緒に時間を過ごしたい。」など、光を閉ざさないような返答が大切かなと。

 

あとは、男性任せにしないで、 女性からもきっかけを作ることが大切だと思います。たとえば、「新しい下着を買ったんだ」と伝えてみたり、肌触りの良いシルクの寝巻きを着てみたり、キャンドルを焚いて雰囲気を高めてみたり。

 

そしてセックスの有無に関わらず、2人だけで話をする時間を持つことは絶対に大切。友達夫婦の男性側から「夫婦関係がうまくいっていない……」と相談されたことがあって、その時に「もし離婚の危機を感じているのなら、どんなに忙しくても週1回、30分でも良いから、奥さんと2人だけで過ごす時間を作った方が良いよ」と私なりのアドバイスしたことがあるんです。その後、2人だけの時間を持つようになってから、その夫婦は冷めきっていた関係が復活したんですよ!最近パートナーとご無沙汰だって人は、まずは2人で会話をすることからスタートするのもありだと思います。

 

純:確かに忙しいってことは、2人だけの時間がなかなか取れないってことだから、2人だけで会話をすることから修復するのはいいかもしれないですね。

 

 

Q:セックス中に気になる体の部位は?

 

純:セックスしている時に気になる部分と、日常で気になる部分は異なるなと。私は普段は足が気になるけれど、セックスの時にはお腹の贅肉とか、胸の大きさやポジションが気になります。以前付き合っていた方に体の気になる部分を言ってみたら、「セックス中にそんなの気にしないよ」と突っ込まれたけど。

 

舞麻:私はあごが気になる!寝っ転がって下を向くと、二重あごになるのがすごく嫌。騎乗位の時とか、自分のあごが今どうなっているのか気になって集中できない時があって。「彼は気にしていないのだから、今はあごのことを気にしちゃいけない」って自分の意識を戻します。笑

 

ただ、結局見た目は自分の問題で、相手はあまり気にしていないなって思います。あっ!けど、高校生の時にはじめて外国の方と付き合った時に、人づたえにアンダーヘアについて指摘されたことがあります。アンダーヘアを剃るっていう概念が当時の私にはなくて。だけど、何も処理していないのが彼は嫌だったみたいで、私の仲良しの友達に相談したようなんです。友達から「まさか、下の毛剃ってないの?」って言われて、「剃るってどこを?」と驚きました。それ以来アンダーヘアはきちんと処理しています。

 

純:私は男性にもアンダーヘアは綺麗にしていて欲しいと思ってます。見た目の問題というよりは、「私があなたを気持ち良くさせるためにアクセスしやすくしておいてね」という理由です。

 

Q:どんなキスが好き?

 

舞麻:アメリカだとみんなチュパチュパ音をさせてキスをするけれど、日本人ってキスする時にあまり音がしない気がする!音がしないキスは素面に戻っちゃうからちょっと戸惑います。

 

純:日本ではキスをする時に音が出るのは良くないことなのですか?

 

舞麻:恥ずかしいからかもしれない。他の国はどうなんだろう?香港や韓国の方と付き合っている知り合いがいるから、アジア人のキス事情、聞いてみようかな。

 

Q:セックスレス問題、どう思う?

 

純:私も初めて同棲した彼氏とはセックスレスになったことがあります。一緒に住んでしまうと、いつでもできるからこそしなくなるみたいな。当時はまだ未熟で、セックスレスの問題を話し合うことなく関係が終わってしまいました。ちゃんと向き合えなかったことに後悔が残ったので、そこからは不満があるのなら、セックスについてちゃんと話し合うべきだと思うようになりました。パーソナルなことだから話しにくいかもしれないけれど、お互いの考えをリスペクトするためにも話し合いは大切。

 

もちろん体の関係がなくても大丈夫なカップルもいると思うけれど、私はセックスなしでは関係を続けられない。会うたびにする必要はないけれど、やっぱり体の繋がりは大切にしたいなと。セックスしなくなると、だんだんキスやハグもしなくなって……、最終的には「今日何食べる?」みたいな会話しかしなくなるのかなって。

 

舞麻:セックスをあまり重要に思わない人もいるし、すごく大切だと思う人もいる。どちらも悪くはないけれど、セックスの価値観が違ってしまうと、パートナーとしてずっと一緒にいられるかは……。

 

純:私は、離婚するかもしれない。最初は、「もうセックスしなくてもいいか」と開き直るかもしれないけど、相手から拒絶されてばかりいると、イライラが募って、日常生活でもどんどん相手の嫌なところが見えてきそうな気がします。

 

セルフプレジャーをしても良いけれど、愛する人とのセックスでしか味わえないものがあると思うんですよね。

 

舞麻:私もセックスしなくても良いと思う時もあるけれど、相手のことを愛しむ心があるから求められたら受け入れたいなと思っています。たとえば、相手が頭が痛いと言ったら、肩をもんだり、マッサージをしてあげたいと思うのと同じで、 もし彼がセックスをしたいとか、スキンシップをしたいと思っているのなら、答えてあげたいなって。

 

そもそも、女性は月に一度しか排卵がない一方で、男性は毎日精子が作られる。男性の短いリズムと女性の長いリズムではお互いのバイオリズムが異なるから、セックスのタイミングが合わないのは当然だなと私は思っています。でも、「なぜパートナーとして苦労もしながらも一緒にいるのか?」と考えると、この人とは年を重ねてセックスができなくなってもお互いを愛し、共にいたいと思えるからなのかなと。そう考えると、セックスだけに注目するのではなく、相手が喜ぶことをしてあげたいという気持ちが大切で、その延長に体と体のつながりがあるのだと思っています。

 

純:相手を思いやる気持ちが、自然にセックスにつながるのかもしれないですね。

 

 

Q:セックスにはテクニックが必要?

 

純:若い頃、私は「体が硬いから、女性が上になる体位は自分には向いていない」と決めつけていて、セックスを楽しむことができませんでした。でも30代になって、自分が楽しんでいないと相手も楽しめないことに気がついたんです。特に、優しい男性は女性が楽しんでいるかを敏感に感じ取ります。だから最近は、「細かいことは気にせず、とにかく楽しもう」というマインドに切り替えました。気持ちが良ければ自然と声も出るし、体も動くもの。素直に反応する方が、男性も喜んでくれると感じています。

 

男性は、「俺が彼女をこんなふうにさせているんだ」という満足感を感じると、さらに相手を気持ちよくしたいという意欲がわくのかもしれません。その意欲が伝わることで、私もより感じるようになり、結果的にお互いがよりセックスを楽しめるのかなって。

 

舞麻:私の肌感覚では、セックスに自信のある人ほど、実は上手くないかなって思います。自信があるからか、私の反応にあまり気を配らず、自己満足で進める感じがある気がします。相手の反応を気にせずに進んでいく人とのセックスは、結局あまり満足度の高いセックスだったとは感じないことが多いかなって。一方で、空気を読んだり相手の気持ちを感じ取れる人は、結果的にセックスが上手だと思います。たとえば、ここにキスしたら喜んでくれた、ここを触ると反応がよかったなど、相手の反応を観察して、その人が求めることを探っていく。そうすることで、2人だけの特別なセックスが生まれるのかなと。だから、私はセックスをする時には、気持ち良いと感じたら少し大げさに反応してみたり、逆にあまり気持ち良くない時には無反応になったりして、反応で気持ちを伝えるようにしています。口で伝えるのは空気を壊しちゃいそうで苦手です。

 

純:私は口でズバッと伝えちゃいます。「そこが気持ち良い」とか「そこは痛いとか」。そんなにセックスに時間をかけられないから(笑)。 若い時は恥ずかしくて伝えられなかったけど、最近は言わないと無理!でも、ちゃんと伝えた方が男性は感謝してくれるなと。

 

舞麻:男の人って知りたがるよね。「これどう?」って。

 

あと、大切なのは学ぶ精神!私はYouTubeのゲイのセックス講座を見て勉強して、夫に試すこともあります。結婚しちゃうと毎回同じ相手とセックスするわけだから、どうしてもマンネリになってくるので。

 

純:私はちょっと前に、女友達とセックス講座を受講しました。新たな技を教えてもらって、それを彼に試してみたらすごく喜んでくれたので、そういうクラスとかに行くのも悪くないかも。日本にはセックスをテーマにした講座はあまりないかもしれないけど、女友達と軽い感じで参加してみるのも結構楽しいですよ。

 

舞麻:テクニックなんて何百個もあるわけだから、 学んで、試して、「これ好き」「あれ好き」って愛する人と楽しくセックスするのが一番ですね!

 

妊娠できない本当の理由を知り、妊娠力を高める方法とは。【妊娠するための栄養情報を発信する管理栄養士YUKAさんインタビュー】

 

妊活を始める女性が直面する最大の悩みは、「まずは何から始めればよいのか?」という最初の一歩ではないでしょうか。インターネットやSNSには無数のアドバイスが溢れていますが、その中で何が自分に合った方法なのか、迷うことも少なくありません。そこで今回、ハミングは、自身も39歳で出産を果たし、妊活専門栄養士として活躍するのYUKAさんにインタビューを行いました。

 

妊活中に抱える不安や孤独、そして数々の試行錯誤を経た彼女が、どうして今、妊活支援の発信を始めたいるのか。「栄養の専門家が考える妊活の心得」とは何なのか。さらに、心の健康を守りながら妊活に取り組むための栄養アドバイスについても詳しくお話を伺いました。

 

ーーYUKAさんが妊活中、特に気を付けていた栄養管理のポイントを教えてください。

 

妊娠するためには、卵子の質がとても重要です。その卵子は私たちのカラダで作られますから、何を食べるかがカラダ作りの基盤になります。これを食べたら妊娠できるという食品はないんですが、それより、何を食べないかという考えがすごく重要になります。

 

例えばグルテンやカゼインといった、カラダに炎症を起こさせるタンパク質。あとは、ビタミンやミネラルを消耗させ、カラダに負担をかける添加物、例えば、人工甘味料や白砂糖などは極力控えることが重要です。こういった食品を控えていくと、 カラダの負担がなくなり健康を取り戻すことができます。

 

ーー何を食べないかを意識しながら、妊活を続けるというのは、ちょっと難しいなと感じる方もいそうですね。

 

そうですね。例えば、グルテンをまず2週間だけ控えてみるといいと思います。それで体調の変化をチェックしてみます。体調が良くなってきたら、グルテンがカラダに合っていなかったことがわかりますよね。私自身、栄養療法を専門でやってきましたが、患者さん自身が控えてみることでカラダの変化がわかるんです。体調が良くなるから、自然とそういう食事を継続できるようになります。

ただ、グルテンやカゼインを控えるのは、対症療法(病気の根本的原因をのぞくのではなく、現れた症状に応じて行う治療法)に過ぎないんです。でも、この一時的な治療で、まずは腸に負担をかけるような食事を控えていくうちに、自然と腸の粘膜がケアされていくんです。そうすると、グルテンを多少食べても問題なくなってきます。

 

 

ーー妊活中のサプリメントや漢方薬使用についてはどう考えていますか。

 

サプリメントを摂取したからと言って、必ずしも全員が妊娠したり、AMH(卵子をどれくらい排卵する能力があるか示す数値)が上昇するということはないと思います。ただ、栄養素の塊であるサプリメントは効率化の道具ではあります。例えば、ビタミンDや鉄は食事からも摂取できますが、これは妊活女性にはぜひサプリでもとってほしい栄養素なんです。バランスのいい食事を取ることが、最初にやることですが、それに加えて、その人のカラダの状態に合ったサプリメントを摂取するというのが、最短で妊娠するためには必要な選択だと思っています。

 

ーー自分に合うサプリメントは、どうしたら選べるのでしょう。

 

自分に合うサプリメントはなかなか自分ではわからないですよね。私の場合は、その方に 症状問診票を書いてもらい、その症状にあった食事を提案しています。血液検査を受けてもらい、どの栄養素が不足しているかを考えて、必要なサプリメントを飲んでもらうこともあります。ただ、これも一時的な対処法にすぎません。大事なのは、なぜその栄養素が不足したのかを考えることです。サプリメントも取り入れながら根本原因にアプローチをし、最終的にはサプリメントがいらないカラダにすることが目的です。

 

 

ーーYUKAさんは妊活をスタートしてからどのくらいで妊娠されましたか?

 

2年くらいですね。最初は人工授精などから試みていき、3つ目の病院で妊娠しました。当時は、人工受精を3回ぐらいすれば妊娠できると思っていたし、まさか体外受精をすることになるなんて思っていなかったです。

 

妊活に関する知識もなかったので、医者に言われるがままでした。私のカラダは卵子が少なかったんですよね。だから、採卵をしても、卵が4~5個しか採れなかったんです。37歳くらいでしたけど、もう44~45歳の女性と同じぐらいの卵巣機能の状況だと言われて、すごくショックを受けました。

 

その一方で、妊娠するためには卵が10個も20個も必要なのでなく、質の高い卵子が1個とれればいいと教えてもらいました。ただ、そのために何をしたらいいかなど具体的なことは何も教えてもらえず、「病院の技術に任せてください」とだけ言われました。結果、うまく行かなかったので違和感を感じるようになったんです。

 

卵子は私のカラダが作るものなのに、その私が何もしないというのはおかしいなと思い、分子栄養学を勉強していたこともあり、自分で妊活について勉強を始めました。

 

 

ーー妊活を始めても、医療的な知識がないと、多くの女性はお医者さんを頼りにするしかないと思います。妊活する女性が積極的に取り組むために、まずは何ができるのでしょう?

 

妊活は人生を大きく左右するとても大事なことですから、うまくいかないと自分のカラダ作りをしようという結論にたどり着く方が多いと思います。 タバコやお酒をやめるとか、運動をする、食事も気をつけなきゃと、自然とその方向に進む方が多いです。自分で情報収集をしようとSNSで色々調べると、本当に正しい情報を正しい知識のもと発信しているかどうかというのはわからないですよね。

 

それが正しかったとしても、今のその方のカラダの状態に合っているかどうかもわかりません。そのあたりを見極めることも大事ですね。

 

ーー妊活をお医者さんに相談するタイミングは?

 

医師に相談するタイミングは年齢によっても差があるので、一概にこのタイミングと言えないですが、私がそうだったように 多くの女性は、結婚して妊活をすれば子供はすぐに授かるはずだと思い込んでいる方が多いと思うんです。でも現実はそうじゃないんです。例えば、日本では、夫婦の4.4組に1組が不妊症というデータもあります。

 

赤ちゃんが欲しいのであれば、すぐに妊活をしない場合でも、結婚後はブライダルチェックを受けておくといいと思います。これは、卵巣機能や子宮機能など妊娠のために問題がないかを検査するものです。その項目の1つとしてAMHの数値も知ることができます。この数値は通常の健康診断には含まれず、なかなか知ることができないので知ることができる良い機会にもなります。

 

あらかじめ、こういう検査をしておくことで、妊娠に関して問題があった時に、早い段階でその問題に介入することができ、いざ妊活をする場合にスムーズに始めることができますよね。

 

ーー妊活中にメンタルの部分で気を付けたことがあれば教えてください。

 

メンタルケアをしている人としていない人とでは、妊娠率や出産率に差があることもデータでわかっています 例えば、アメリカの研究では、心のケアを一緒に行うことで妊娠率が25%から52%に上昇したという報告があります。妊活中は、ストレスを感じ孤独なので、無理せずに不妊カウンセラーやお友達にまず相談して話を聞いてもらいましょう。

 

また、ストレスが強いと、ストレスに対抗するためにカラダがコルチゾールというホルモンを分泌するんです。このコルチゾールは、私たちのカラダで作られる女性ホルモンと同じコレステロールから作られます。つまり、ストレスが多いとコルチゾールの分泌が増え、女性ホルモンの材料であるコレステロールが消費されてしまいます。その結果、女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵障害や不妊といった問題が起こる可能性があります。

 

ーーストレスによって、他にどういった影響がありますか?

 

ストレス状態だと、自律神経のバランスが崩れて、交感神経が優位になってしまいます。こんな状態では、胃や腸などの消化器の機能が低下してしまいます。そうすると、消化不良になったり栄養素を吸収できなくなってしまうんです。これに加えて、先ほど避けるべきだといったグルテンなどを摂ってしまうと、 これに拍車をかけてしまうんです。弱っている腸に炎症をきたし、腸に穴を開けて、この穴から未消化のタンパク質や毒素、病原体などが漏れ出て、全身に炎症を引き起こしてしまいます。便秘や下痢、消化不良、お腹の張りなどそういう症状を引き起こしてしまうことになります。このような状態だと、卵巣にも十分な栄養素を届けることができなくなり、卵子の質も低下してしまうんですよね。

 

ーーストレスを感じた場合は、栄養面ではどういう対応ができるでしょう?

 

ストレスが強いと感じたら、胃腸に負担をかけないためにも、胃酸分泌を促すような食べ物の酢の物や梅干し、消化をサポートしてくれる大根おろしやとろろ、こういったものを食材に加えるといいですね。食材を選ぶ場合にも、お肉だったらステーキや揚げ物は胃腸に負担をかけてしまうので、いったん、こういうものを控えて、ミンチ肉など消化をしやすいものを選ぶのがいいと思います。ただ、スーパーで売られている牛や豚のミンチ肉は脂の質が悪いため、消化力が弱い人だとお肉の脂でもたれたり、下痢をしてしまうことも多いので、あまりおすすめはできません。ミンチ肉を購入する場合は、スーパーではなくお肉屋さんや信頼できるメーカーなどきちんとしたところで購入するか、家庭でひき肉をひくようにすると良いと思います。私は赤身肉を買ってきて自宅でひいています。ミンチ肉をスーパーで購入する場合は鶏肉がおすすめです。

 

 

ーー妊活中の運動で、YUKAさんがお勧めのエクササイズはありますか?

 

 

質の高い卵子を作るためにも、運動はとても大事です。卵子の中には非常に多くのミトコンドリアが存在しており、このミトコンドリアを元気にすることができれば、質の高い卵子を作ることができます。そのためには、ミトコンドリアに危機感を感じさせることが大事なんです。例えば、空腹感や寒冷刺激。お腹が減ったとか、ちょっと寒いなと思った時にはミトコンドリアも危機感を感じるんです。こうやってミトコンドリアを活性化させて、数を増やし元気にすることができるんですよ。

 

ーー今流行りのファスティングもそういう理由で?

 

はい。妊活している人の間でもファスティングや16時間ダイエットが流行っていますが、これは、ミトコンドリアを元気にすることができるからなんです。ただ、これには大きな落とし穴があります。確かにファスティングでミトコンドリアは元気になりますが、これをやってよい人とよくない人がいるんです。 私が見てきた中では、ファスティングをやっている妊活女性のほとんどの人はファスティングは合っていないんですね。

 

ーー妊活をしている方で、ファスティングをして効果のある人が少ないということでしょうか?

 

ファスティングが合う人は、元々元気な方です。妊活をしなくても、妊娠できるような人なんですね。若いとか、 アスリートみたいにカラダを鍛えている方とか、 毎朝ランニングに行っているような人です。そうでない人が、ファスティングをやると、低血糖を引き起こし、エネルギーが不足してしまうため、むしろミトコンドリアを低下させてしまうので危険です。ですから、ファスティングもカラダに合うか合わないかの見極めがすごく大事です。

 

ーー 40代に近づいてから出産をしたことのメリットはどういったものがあると感じますか?

 

1つは精神面ですね。若い時に子供を持つよりは成熟しているので、寛容な視点で子どもに接して子育てができていると思います。あとは経済的な余裕。それから妊活をしていたので、子供を授かることへの感謝の気持ちを持って妊娠・出産・子育てができていることでしょうか。子供が生まれることも奇跡だと感じているので、日々、子供との生活に感謝しながら子育てができています。体力面では、ちょっときついですけど。(笑)

 

 

ーー逆に、もっと若い時に子供を持つべきだったと感じることはありましたか?

 

私は、やりたいことがたくさんあったので、年齢のことさえなければ、もっと遅くに出産をしていたかもしれないです。ただ、私自身が妊活をしてみて、なかなか授からなくて悩んでいた時期は、もっと早くに妊活をスタートしておけば良かったという気持ちや、妊活の知識を持っておけばと感じたこともあります。

 

でも、この経験があったから、今こうやって妊活に関する活動や発信をすることにつながったので、人生で起こる出来事には全てに意味があると感じますね。 妊活の末に第1子を出産して、それがきっかけで不妊で悩んでる女性たちを栄養面からサポートする活動をしたいと考えたんです。

 

 

ーー今、妊活をがんばっている方たちにメッセージはありますか?

妊活って出口の見えないトンネルを1人で歩いてるような感覚なんですよね。私自身もそれを感じて、努力だけではうまくいかないこともあるんだなと感じました。妊活は、人生で初めて感じた挫折でした。

 

でも、大切なことはあきらめないことだと思います。できることは必ずあります。つまり自分のカラダを見直してカラダの状態を整えることです。その基盤となる食事、つまり栄養面を見直してほしいです。

 

インターネット上には様々な情報が流れていますが、まずは正しい知識を持って、あなたのカラダに合ったやり方で妊活をやってほしい、そう思います。

 

 

YUKA

栄養療法クリニックで1500人以上の患者に栄養指導を行い、特に不妊患者のサポートに注力してきた管理栄養士・正看護師。臨床分子栄養学の講座で医師・歯科医師を含む1000人以上に教育を提供し、医師との共同で栄養療法のオンラインスクールも運営。自身も栄養療法を実践し、AMH値を改善、38歳で妊娠し39歳で出産を経験。現在は第二子を希望中。不妊専門の漢方サロンで350人以上が参加した妊活栄養学講座を開催するなど、妊活支援に貢献している。

 

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「助産師たちの夜が明ける」レビュー

 

子どもを持つことに常に迷いを感じてきた私にとって、出産は大きな恐怖でした。痛みだけでなく、体への影響や、出産中に感じるかもしれない深い孤独感がとても不安でした。その苦しみを乗り越えることが、とても困難に感じました。

 

最近、フランス映画『助産師たちの夜が明ける』(原題『Sages-femmes』)を観ました。この映画は、現実的で過酷な状況に直面する複数の架空のキャラクターを描いています。物語は、フランスの公立病院の産科病棟で、ソフィアとルイーズという新任の助産師2人が初日を迎えるところから始まります。アメリカでは、助産師は個別に雇われ、出産時に立ち会うことが一般的なので、病院内で助産師が出産の最初から最後までをサポートしてくれるという考え方に、とても驚きました。そしてそれがいかに重要で、大きな支えになるかも実感しました。

 

この2人の主人公は、新人である看助産師の典型的な姿を象徴しています。ソフィアは試験ではいつも優秀な成績を収め、失敗を恐れる優等生で、一方のルイーズは内気で控えめ、発言するのに躊躇するタイプ。映画では彼女たちがどれくらいの期間、友達だったかはわかりませんが、ソフィアが初日にルイーズを励ますシーンで、お互いが支え合う友好的な関係がよく表れています。

 

 

“出産への恐怖を抱えてきた私が観た映画『助産師たちの夜が明ける』は、新人助産師たちの奮闘を通して、病院での寄り添いと支えの大切さを改めて感じさせてくれる作品だった。”

 

 

しかし、ソフィアが手伝った出産で、赤ちゃんが危うく命を落としそうになる事件をきっかけに、彼女たちの友情は大きな試練に直面します。冒頭から、看護師や医師などの病院スタッフ全員が手一杯で、患者一人ひとりに十分な注意を払うことができないことが明らかです。病棟は混乱し、助けを求める叫び声が飛び交います。そんな中、ソフィアは異常な痛みを訴える母親の対応にあたりますが、生命に関わる兆候は正常に見えたため、状況を監視しつつ別の患者にも対応しようとします。ところが、赤ちゃんは心拍がない状態で生まれ、蘇生には4分かかり、その結果、赤ちゃんは脳に損傷を負ってしまいます。

 

このトラウマ的な経験によって、ソフィアはPTSDを発症し、深いうつ状態に陥りますが、彼女は自分がうつであることを認めようとしません。一方で、かつて自信のなかったルイーズは成長を見せ、そのことが2人の間に緊張を生み、友情を引き裂くことになります。

 

 

この状況ではソフィアを責めることはできません。成功が目標となる環境で育ったソフィアにとって、ほんの小さな失敗でさえ、心を打ち砕くような衝撃を受けるものです。感動的なシーンで、ソフィアは主任医師のオフィスに呼ばれ、もしかしたら出産の現場は彼女に向いていないかもしれないと言われます。医師は『全員を助けることはできない。助産師は幸せな時もあれば、辛いことに直面しないといけない時もあるのだ』と告げます。打ちひしがれたソフィアは『全員を助けられないなら、この仕事に何の意味があるんですか?』と答え、部屋を後にします。

 

この映画は、助産師たちが直面する大きな苦労を浮き彫りにし、彼らへの深い尊敬の念を抱かせます。赤ちゃんに何が起こったのかについての報告会では、スタッフ不足に対する不満や苛立ちが渦巻く中、ルイーズが印象的な言葉を発します。『私たちは患者とほとんど話すことなく走り回っていて、それは私たちの仕事を人間味のないものにしてしまいます。』本当に助けたいのに、手が足りなくて目の前で患者が苦しむのを見ているしかないという現実が、いかに胸が痛むものかを理解させられます。完璧主義者であれ、自信がない人であれ、彼ら全員が共有している一つの目的は、妊娠中の患者とつながり、支援することです。彼らは皆、本当に人を助けたいと思ってここにいるのです。

 

 

“映画は、さまざまな背景をもつ妊産婦たちの痛みや葛藤に助産師が寄り添う姿を描き、混沌とした現場の中で彼女たちがどれほど大切で感情的に深い役割を担っているかを強く実感させる。”

 

 

助産師たちが直面する課題は、赤ちゃんを取り上げることだけではありません。患者たちの人生や苦難にも寄り添わなければならないのです。あるシーンでは、妊娠したホームレスの女性が、新生児に対して距離を置いており、望まない妊娠だったことを示唆しています。また、娘が出産する場面では、助産師の言葉に耳を貸さない過保護な母親も登場します。さらには、虐待的な夫についての会話が聞こえてくるシーンや、助産師が夫に対して『妻にそんな言い方をしないで』と注意する緊迫した場面もあります。多くのシーンが混沌としていて、感情的に揺さぶられ、生々しいものです。私は何度も涙を流しました。同じ女性として、これらの母親たちが経験する痛み、喜び、恐怖を深く感じ、助産師たちが彼女たちの健康と幸せにとっていかに重要な存在かを痛感しました。

 

物語は、終盤にベテラン助産師のベネがシフトの終わりに突然退職を宣言することで、思いがけない展開を迎えます。彼女の同僚たちは驚きますが、ベネは、食事やトイレを我慢し、息子との時間を犠牲にすることは耐えられても、慢性的な人手不足のために患者を放置することにはもう耐えられないと説明します。この決断は、死産した赤ちゃんの両親が、なぜ出産までに5時間もかかったのかと痛ましく尋ねた場面の後に訪れます。ベネが答えられたのは、仕事に追われていたという弱々しい謝罪だけでした。母親は彼女を何度も拒否しますが、ベネは戸惑いながらも最終的には部屋を出て行きます。退職を告げた瞬間、かつて彼女の情熱を燃やしていた火が、燃え尽きてしまったのが見て取れました。

 

この映画は、どれだけ努力しても、物事がうまくいかないことがあるという現実を教えてくれました。そして、困難な時に自分自身を支え合うことの大切さを示しています。自分が止まってしまえば、患者が苦しむことになるからです。この映画は痛ましい一方で、美しく描かれており、人間関係の複雑さや公的医療制度の中でのフラストレーションを浮き彫りにしています。私たちは皆、利益を優先し、ケアを後回しにする大きなシステムの犠牲者です。そして、世界中で声を上げ、患者だけでなく、献身し犠牲を払ってくれる看護師たちのためにも、より良い生活とケアの質を求めることが重要だと痛感しました。

 

映画公式サイト:
http://pan-dora.co.jp/josanshitachi/

女性医師に聞いた体外受精を決めるタイミングと大切な心構えとは。【医療法人オーク会の田口早桐ドクター・インタビュー】

 

「年齢を重ねるごとに、妊娠は難しくなる──」。頭では理解していても、実際に直面すると多くの女性が悩み、立ち止まってしまう課題です。そんなとき選択肢のひとつとして浮かび上がるのが、体外受精という手段。しかし、治療に進むかどうかの判断や治療過程での不安など、迷いや疑問を抱く人は少なくありません。今回は、体外受精治療の第一線で活躍する医療法人オーク会の田口早桐ドクターに、年齢と妊娠の関係、治療を選ぶ際の注意点、そして心の準備について伺いました。さらに、普段はなかなか聞けない不妊治療の現場でのリアルな裏側についてもお話しをしていただきました。

 

ーー現在の不妊治療の現状について教えてください。どのぐらいの年代の方が主に通っていますか?

 

通われてる方は、やっぱり30代後半から40代前半の方が多いです。以前と比べて、不妊治療が一般的になってきているため、通われる方の年齢は下がってきています。以前は不妊治療は、すごく特殊なものと思われていたんですよね。特に体外受精は医療とは違うもの、と思われていたんです。

 

不妊の定義も以前は、「2年間妊娠しない」ケースを不妊症と呼ぶという診断基準でした。アメリカの基準にそろえてこの基準が変わり、不妊症の定義も「1年間妊娠しない」となりました。さらに人工授精と体外受精が保険診療できるようになりました。技術の変化に応じて不妊の定義も変わってきたんです。

 

ーー不妊治療を始めてから、体外受精まで進む方はどのぐらいの割合いますか?

 

不妊治療を始めた方の半分ぐらいの方は体外受精に進むんじゃないでしょうか。年齢にもよりますね。

 

不妊治療の方法は3段階あります。1つ目は、「タイミング法」といって、排卵に合わせて性交渉を持ってもらうもの。排卵のタイミングがわからない場合には、弊社で超音波で確認して、排卵のタイミングをお知らせします。

 

2段階目は「人工授精」といって、精子を子宮の中に直接挿入する方法です。排卵のタイミングに合わせて行います。

 

3段階目が「体外受精」です。精子も卵子も体外にとりだして受精させて、状態の良い卵を移植するというステップです。タイミング法や人工授精では、精子と卵子がちゃんと受精しているかわからないですが、体外受精の場合は、それを目で確認できるんですね。

 

タイミング法で妊娠する人は10パーセントぐらい。次の人工授精で妊娠する人は5~10パーセントぐらいでしょうか。不妊治療を始めた半分くらいの方が、その次のステップである体外受精に進みます。

 

 

ーー体外受精をして妊娠した人の割合などのデータはあるんですか?

 

年齢に左右されますね。35歳ぐらいまでの方は、体外受精に切り替えてから1年以内に結果が出る方も多いです。ただ40代になると結果が出ないという人も出てきますね。

 

ーー年齢によってかなり確率が変わるのですね。

 

はい。各年齢に適したやり方があるので、その方に適した方法を提案して一緒に取り組んでいます。年を重ねると結果が出るまでに時間がかかるので、継続的に治療をすることも大切です。数週間お休みして、また少ししたら再開して、という風にしているとなかなか結果が出ないので、ある程度は集中的に治療を続けていく必要があるかなと思います。

 

ーー35歳をすぎると妊娠率が下がると聞きますが、年齢の節目があるんでしょうか?

 

ありますね。30代後半で流産率が大きく上がり、妊娠率も下がります。あとは、不妊治療の保険診療の年齢制限が43歳未満という条件がありますが、43歳前後でも妊娠率がかなり変わってきますね。

 

ーー体外受精を検討してる方にとって、治療を始める前に知っておくべき1番重要なことは?

 

体外受精までするのだから すぐ結果が出るだろうと期待される方も多いんですが、そうではないということです。私たち人間は、加齢によって卵子にバグ(不具合、異常)ができてくるものです。35歳ぐらいだと毎月排卵はしていますが、その中でちゃんと赤ちゃんになれる卵はどのくらいの割合かといえば半分ぐらいなんです。「毎月ちゃんと生理もあるし、排卵もしている」と思ってもそのうちの半分は赤ちゃんになれない卵である可能性があります。40代になると、赤ちゃんになれる卵の割合はさらに下がります。

 

ーー働いてる女性は仕事をしながら不妊治療をして、負担が大きなイメージがあります。皆さん、どのようにされているんですか。

 

オーク会では通院しないといけない日は実はそれほどないんです。体外受精なら、採卵や移植、卵のチェックなどでは通院してもらいますが、それ以外はオンラインで対応しています。ですから、ドクターによる説明のために通院いただく必要はないんです。オンライン診療で、薬もこちらから郵送できますので取りに来る必要もありません。ですから、沖縄から北海道まで幅広い地域から患者さんがいらっしゃいます。

 

ーー患者さんと接する中で精神面をサポートするために心がけてることはありますか。

 

 

不妊治療の話は友達や家族にも気軽には相談できないですよね。ですから、現場のスタッフができるだけ寄り添って、お話をしやすい環境を作るようにしています。私たちは、ここにいらっしゃる方みんなが妊娠・出産というゴールを持っていることをわかっているし、長い期間通っている方もいるので、応援したい気持ちが強いんです。

 

こんなこともありました。何度もうまくいかなかったある患者さんが、検査で陽性だったので、「●●さんが陽性でした!」とお伝えしたら「わーっ」と大きな泣き声が聞こえたんです。ご本人が泣いていると思ったら、その横に立っていた培養士がもう顔を涙でぐじゃぐじゃにして泣いていたんです。結果を待つ時は、スタッフも患者さんも一緒にドキドキしていますし、スタッフ本人が不妊治療をしていて、一緒に頑張ってる気持ちでいることも多いんですよ。

 

 

ーー田口ドクターご自身も不妊治療の経験がありますが、その経験が今の患者さんとの接し方に役立っていると感じますか?

 

そうですね。私が不妊治療をしたのは20年以上前なので、今とは不妊治療のイメージもずいぶんと違います。私は体外受精が必要だと思ってやってみたんですけど、 焦る気持ちを自身で体験しました。採卵に1ヶ月かかって胚凍結して、また準備して移植して結果を待つ。とても長く感じ、焦りが強かったです。

 

私の不妊治療の経験から、皆さんの焦ったり納得がいかないと感じる気持ちがよくわかりますから、自身の経験は患者さんと接する時に役に立っています。女性同士で温かい目で見守ることも必要です。母親や女性の友達から「まだ子供ができないの?」と言われてしまうと、すごく辛いんですよね。自分が治療した人は、そういう点で不妊治療をしている女性にも優しくなれるんじゃないでしょうか。女性同士がもっと暖かい目で見守り、気持ちの面で支え合ってやっていけるようになればいいなと思います。

 

 

ーー不妊治療を行う中で、治療の成功率を高めるために、患者さんが日頃の生活でできることはありますか?

 

不妊治療に来られる方は妊娠に向けてきちんと栄養も考えている方が多いと感じますので、そのあたりはあまり心配ないのかなと思います。ただ、考えすぎてかえって偏った食事になってる方もいますね。食べすぎてはいけないと思って、野菜ばかりで タンパク質が不足している方もいます。例えば、地中海式の食事は、健康にいいというデータがありお勧めですが、何よりも偏った食事をしないようにすることが大事だと思います。

 

 

ーーパートナーとどのように協力していくべきか、パートナーと話し合うべきことはありますか?

 

パートナーとは二人三脚でやっていっていくことが大切です。患者さんを見ていると2タイプのカップルがいると思います。1つは、旦那さんも非常に熱心でいろいろなことを聞いてこられて、2人で取り組む方たち。もう1つは、旦那さんはふわっとしていて、まあなるようになるよ、という感じで、奥さんの方が一生懸命やっていて、旦那さんは積極的には話を聞いていないようなカップル。

 

どちらにせよ、不妊治療で1番辛い思いをするのは奥さんですよね。通院したり、注射を打ったりというのは女性が行うので、旦那さんの支えが大事です。(子供ができないことの)責任の押し付け合いは1番避けたいところで、旦那さんの器の大きさは大事かなと思います。

 

ーー田口ドクターが不妊治療をされた20年前と比べて、体外受精という手段も以前より身近なアプローチになってきたのでしょうか。

 

体外受精の治療には保険も導入されたし、妊娠する確率が上がることは確かなんです。ただ、誤解のないようにお伝えしたいことは、体外受精は「しっかり受精することを手助けするもの」ということです。年齢とともに卵の状態は悪くなります。1ヶ月に1個しか排卵しないものを、体外受精で刺激して5~10個とることができて、受精も確実にさせて、その中から状態の良い卵を移植するので、妊娠率がぐっと上がるんです。ただ、卵子の質を上げることはできないので、体外受精はその人の妊娠する可能性を上げるものなんです。医療の技術を使って、その人のポテンシャルを最大限に活かしているということですね。

 

 

ーー不妊治療で悩んでる方に向けてメッセージをいただいてもいいですか?

 

子供ができないというのは、とても辛いことです。でも、治療の過程で、卵子や精子の老化、染色体などの科学的な理由がわかると、かえって心が解放され、腑に落ち、それならこうしようという心持ちで治療にとりくめるのではないかと思います。ですから、ぜひ、まずは検査を受けるなど、 一歩踏み出していただくと良いと思います。

 

田口早桐

生殖医療専門医、臨床遺伝専門医。川崎医科大学卒業後、
兵庫医科大学大学院にて研究。専門は「抗精子抗体による不妊」。

府中病院を経て、医療法人オーク会へ。著書に『やっぱり子どもがほしい!産婦人科医の不妊治療体験記』(集英社インターナショナル)、『ポジティブ妊活7つのルール』(主婦の友社)がある。体外受精に関して、排卵誘発法を含めた治療戦略をしっかり立てることが大事との信念で、個人個人の状態に合わせた方針を決めることに力を注ぐ。

 

医療法人オーク会HP: https://www.oakclinic-group.com/

セルフプレジャーの新たな楽しみ方を教えてくれるセックストイたち

人生を変える最高の『セルフプレジャー』を見つける9つのステップ

 

セルフプレジャーは、色々な面から見て素晴らしいものだということを知っていますか?

 

とっても気持ちがよいだけでなく、あなたの健康にもよい影響を与えるのがこのセルフプレジャー。

 

オーガズムに達するとオキシトシンというホルモンが放出されますが、このホルモンはあなたの健康全般に良い効果があります。

 

セルフプレジャーには、痛みを軽減する効果もあり(生理痛よ、さようなら!)さらに、不安を緩和する効果もあることがわかっています。

 

あなたも、その恩恵を受けたいと思いませんか?

 

健康によいのは、オーガズムに至るまでに放出されるホルモンだけではありません。

 

性的に興奮している時に、脳はセロトニンという物質を放出します。

 

この化学物質は、性的満足感を高め、気分を調整するのに役立つことが分かっています。

 

つまり、オーガズムがあろうとなかろうと、自分を愛することは、脳のバランスを整えてくれるのです。

 

あなたがセルフプレジャーの初心者でも、少しマンネリ気味の経験豊富な人でも、セックス・セラピストのジョーダン・ルロ博士からのアドバイスは、どうやって最高のセルフプレジャーを実現するかについての大きなヒントとなるでしょう。

 

▶︎セルフプレジャーとは?美容効果を紹介!どんな人におすすめ?

 

▶︎セックスレスになりやすい夫婦の特徴とは|原因や解消法を解説

 

 

 

ステップ1: 性的な欲求をかき立てる

私たちは、性的欲求に関して多くの誤解をしています。

 

例えば、思わず欲情してしまうことは当たり前だと思われていますが、実際には私たちはもっと複雑な生き物です。

 

ベストセラーの著書「Becoming Cliterate」で指摘されているように、女性(そしてすべてのジェンダーの人々)は、思わず欲情するということはあまりありません。

 

医学雑誌『The Journal of Sexual Medicine』によると、3人に1人は、欲求が何かに反応して発生するものであることがわかっています。

 

そして、この欲求は、性的な刺激(触れたり、ポルノを見たり、何でも興味を引くもの)にさらされたときに現れます。

 

つまり、多くの人々は欲求を引き起こすために何かきっかけを必要とするのです。

 

性欲をかきたてる方法はたくさんあり、人によって異なります。

 

だからこそ、ぜひクリエイティブなアイデアを試すことを恐れないでください。

 

ルロ博士は、「演じなくてはいけないというプレッシャーや過度な期待、または時間の制限がない、自由な環境とマインドを作りましょう」と説明しています。

 

博士は、優しい色の照明、キャンドル、またはお気に入りの音楽で自分のセルフプレジャーの空間を整えることで、リラックスした気持ちになれると提案しています。

 

ステップ2:全身を探求してみる

「性的な活動というと、性器や乳房にばかり注目されがちですが、それ以外にも全身をよく見直すことで、自分がさらに気持ちよくなる性感帯を発見できます」とルロ博士。

 

まずは、足、太ももの内側、腕、またはお腹をマッサージすることから始めましょう。

 

これによって、プレッシャーを感じずに、気持ちのよい感覚を楽しみながら探すことができます。

 

性欲が低下している、体型に悩んでいる、またはオーガズムが感じられないなどの悩みがあっても、ありのままの自分を受け入れて、まずは体とつながることで、快感を感じる可能性を引き出すことができます。

 

ステップ3: ルーブ(潤滑ゼリー)の活用

ルーブ(潤滑ゼリー)を使うと、肌と手の間にバリアができて興奮が高まり、摩擦が減り、セルフプレジャーがさらに快適になります。

 

ルロ博士は、「ルーブ(潤滑ゼリー)が性的興奮、快感、そしてオーガズムを増加させることは、実際に女性たちから報告されています」と話します。

 

ルロ博士は、天然素材で、刺激性の低い成分で作られた水性のルーブ(潤滑ゼリー)をおススメしています(できれば、砂糖、パラベンなどの有害な化学物質が含まれていないもの)。

 

ステップ 4: まずは、外側からスタート

実際にセルフプレジャーをする時になったら、まずはクリトリスに注目しましょう。

 

なぜなら、ここに約8,000の神経終末があるからです!

 

さらに、多くの研究から、オーガズムに達するにはほとんどの人がクリトリスへの刺激が必要であることが明らかになっています。

 

『The Journal of Sex and Marital Therapy』に掲載された2017年の研究では、37%の人がオーガズムにはクリトリスが必要であると回答しました(陰茎挿入のみで十分と回答した人は18%)。

 

まずは、指を使ってクリトリスを軽く触ってみてください。

 

刺激する方法はたくさんありますので、何が気持ち良いかを決めるのはあなた次第です。

 

例えば、以下の方法を試してみるのもよいでしょう。

 

  • 時計回り(または反時計回り)にクリトリスをこする
  • 上下にこする
  • 指を横に滑らせる

 

「同じ刺激を繰り返すよりも、スピードや強さなど多様な方法を試す方が、興奮することが研究からわかっています」とルロ博士。

 

ステップ5:次に、内側に向かって…

陰茎挿入はすべての人が好む方法ではないかもしれませんが、一部の人にとっては快感をもたらすことがあります。

 

もし挿入を試したければ、十分にウォームアップをすることが重要です。

 

ステップ4をくり返し、リラックスして準備が整ったら始めましょう。

 

1〜2本の指(またはセックス・トイ)を膣に挿入し、腹部の方向に引っ張るように、揺り動かすように動かします。

 

内部全体を触ったり、こすったり、軽くたたいたりして、ゆっくりと探索していきましょう。

 

ここでルーブ(潤滑ゼリー)を使うことで、陰部や膣を滑らかにして、より快適に興奮を感じられるようになります。

 

ステップ6:挿入とクリトリスの刺激を一緒に試す

手の一方でクリトリスを刺激しながら、もう一方の手で指を使って挿入を試すこともできます。

 

この気持ちよさを探求する旅は、ブッフェスタイルのレストランにいることに似ています。

 

つまり、おいしいものもあるけど、そうでもないものもあるということです。

 

ある時には一つの料理に興味を持つけれども、そうでない時だってあります。

 

ここで大切なことは、たくさんの選択肢があり、その日の気分によって、なんでも試すことができるという意識を持っておくこと。

 

ステップ7:「今」を感じる

セルフプレジャー中は呼吸にも注意を払いましょう。

 

深く息を吸うことは、リラックスして神経系を落ち着かせるために大切なことです。

 

しっかりと息を吸うことで、体に必要な酸素とエネルギーを吸収し、「今」を感じることができます。

 

そして息を吐くときには、ストレスが体から排出され、体がどっしりと安定している状態を感じましょう。

 

最初は上手くいかなくても、何度か試してみるうちに慣れてくるので、心配しないで大丈夫です。

 

ステップ 8: 全ての感覚を意識しましょう

セルフプレジャー中は、全ての繊細な感覚に意識を向けることで、集中力を維持することができます。

 

自分自身に色々と問いかけてみましょう。「何を感じる?」「何が聞こえる?」「何が見える?」「何の香りがする?」。

 

一つ一つ体験していることに細かく意識を集めてみることで、「今」に自分を引き戻し、自分の身体の感覚に集中することができます。

 

ステップ 9: グッズを準備しましょう

そう、グッズとは、セックストイの話です。

 

例えば、バイブレーターを使うことで、より深く集中的にクリトリスを刺激することができます。

 

もし、セックストイを使ったことがなかったら、まずはバレット・バイブレーターのような小さなものから始めるのが良いかもしれません。

 

ルロ博士によれば、「シリコーン製のバイブレーターは、外部刺激(例えばクリトリス)と内部刺激(例えば膣)の両方に使用でき、多様なスピ―ドや強さを選べるため、理想的です」とのこと。

 

そして、急がずに、ゆっくりと時間をかけることも忘れないで。

 

急いでしまうと不安などにつながり、これではセルフプレジャーの楽しみが半減します。

 

自分を愛するためのセッションを楽しむセルフプレジャーのための時間をしっかりと確保するようにしましょう。

 

ぜひ、マスターベーションは人生の中心にふさわしい、正真正銘の性体験であると考えてください。

 

そしてここで最も大切なことは、自分の身体を探求し、性的なタッチを楽しむこと、そして自分が性的な人間としてどのような存在かを知ることです。

 

自分自身の快感に対して、より多くの時間と注意を払うことで、セックスは(一人でも、相手と一緒でも)より楽しいものになり得ます。

 

そして最も重要なことは、何よりも「楽しむ!」と自分の心で決めることです。

 

9 life-changing masterbation tips / Flo Health より