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「使い続けるほど傷や汚れが愛おしくなる」【マウジー佐々木志穂さんの5年選手、10年選手】

物を大切に、長く使い続けることはサステナブルなライフスタイルの基本。おしゃれ業界人が愛用する「5年選手」と「10年選手」、そしてこれからじっくりと育てていきたいNEWアイテムへの愛を語っていただきます。今回お話を伺ったのはマウジー デザイナーの佐々木志穂さん。


パンツスタイルに欠かせないレザーベルト

― 5年選手を教えてください。

マウジーのブラックレザーベルトです。

― このアイテムの購入のきっかけは?

どんなボトムスにも合うベーシックなベルトが欲しくて購入しました。主張しないデザインで、デニムはもちろん、きれいめのパンツとも相性が良いです。本当に万能なので購入して良かったアイテムです。

― 小物選びのこだわりは?

小物でも洋服でも、デイリーに使い回せることを意識して選ぶことが多いです。パンツスタイルの日は必ずこのベルトで締めているので週3、4日は使っていると思います。


父から受け継いだ味のある一本

― 10年選手を教えてください。

Levi’s(リーバイス)のデニム。テーパードシルエットが特徴的なLevi’s 502です。

― このアイテムとの出合いは?

実家で見つけて父から譲り受けました。父は新品で購入したようですが、少し黄味がかり、日焼けによる褪色具合がとても気に入りました。デニムは普段から古着屋さんで探すことも多く、同じ型番のデニムを何本も試着して、フィット感や色落ち具合など自分の好みに合うものを探すのが楽しみ。前の持ち主のクセが残っているから同じ型でもわずかにシルエットが変わってきたり、一本一本違いがあって面白いです。

― このアイテムにまつわるエピソードを教えてください。

70年代に製造されたものですが、生地は60年代頃までのリーバイスに見られる縦落ち感のある生地を使っているそう。独特なムラがあり、他にはない風合いが魅力的です。過度に洗濯しすぎない、裏返して干すなど、長く愛用するためのケア方法を実践して大切にはき続けたいです。


部屋に温かみを添えるヴィンテージテーブル

― 最近はどんなものを購入しましたか?

チーク材を使用したヴィンテージテーブルを購入しました。

― 購入の決め手は何ですか?

引っ越しを機にダイニングテーブルを買い替えたくて出合ったのがこのテーブル。天板を伸長することでサイズを拡張できるエクステンションテーブルになっています。自宅に友人を招くことが多いので、用途や人数に合わせて調整できるのが決め手になりました。

― お気に入りポイントを教えてください。

チーク材の深みのあるブラウンが好みです。自宅の家具やインテリアのこだわりは、現行品とヴィンテージ品をミックスすること。このテーブルだけでなく、テレビボードもチーク材のヴィンテージ。洋服や家具の傷や汚れが、使い続けるうちに味が出て自分だけの風合いや色に変化していく過程がヴィンテージの魅力だと感じます。新品のものでは出せないような味わい深いブラウンに、モダンなインテリアを合わせるのが気に入っています。

― 家具やインテリア選びのポイントは?

コロナ禍を経て、家具のような大型商品もオンラインショップで購入する機会が増えました。よくチェックしているのは北欧モダンやミッドセンチュリーを中心に、ヴィンテージ&アンティーク家具を扱う「Rocca」というショップ。はじめは現物を見ずに家具を購入することに抵抗がありましたが、厳密にサイズを測り、ショップを利用したことのある友人にヒアリングしたりして購入しています。

 

佐々木志穂(ささきしほ)
マウジー デザイナー。6年間にわたりショップスタッフ、ヴィジュアルスタッフを務め、マウジーの顔として活躍後に現職。
Instagram @sasakishihomsy


PHOTO = 阿萬泰明(PEACE MONKEY)
TEXT = Humming編集部